スマホゲームのセルラン分析（2024年11月14日〜11月20日）。3週連続で1位は「ポケポケ」。各国における7月〜9月の最大収益タイトルも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年11月14日〜11月20日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	1	Pokémon Trading Card Game Pocket	-7％	-5％
2	5	モンスターストライク	47％	38％
3	18	学園アイドルマスター	125％	187％
4	3	ラストウォー：サバイバル	3％	2％
5	14	Fate/Grand Order	58％	77％
6	2	勝利の女神：NIKKE	-34％	-44％
7	20	崩壊：スターレイル	26％	81％
8	6	プロ野球スピリッツA	-28％	-11％
9	7	ウマ娘 プリティーダービー	2％	-23％
10	22	Pokémon GO	11％	76％
11	15	パズル＆ドラゴンズ	-22％	9％
12	8	ロイヤルマッチ	-20％	-14％
13	12	ホワイトアウト・サバイバル	-9％	-1％
14	106	鳴潮	245％	1051％
15	10	荒野行動	-7％	-15％
16	4	ドラゴンクエストウォーク	13％	-55％
17	56	にゃんこ大戦争	121％	240％
18	38	原神	1％	63％
19	9	eFootball 2024	-9％	-49％
20	41	あんさんぶるスターズ！！Music	9％	58％
21	23	パズル＆サバイバル	16％	-12％
22	29	LINE ポコポコ	27％	8％
23	24	ガーデンスケイプ	4％	-16％
24	49	ブルーアーカイブ	17％	79％
25	16	ヘブンバーンズレッド	-30％	-50％
26	43	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	-77％	42％
27	70	陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン	20％	162％
28	64	三國志 真戦	50％	119％
29	32	Identity V	-2％	6％
30	19	アークナイツ	-23％	-48％
31	13	ブロスタ	-3％	-58％
32	27	トゥーンブラスト	9％	-18％
33	40	Age of Origins	3％	11％
34	33	ホームスケイプ	20％	-8％
35	26	メメントモリ	-11％	-30％
36	31	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	5％	-23％
37	21	ONE PIECE バウンティラッシュ	-15％	-55％
38	37	ツリーオブセイヴァー：ネバーランド	-25％	-10％
39	34	放置少女	11％	-14％
40	160	魔法使いの約束	3％	478％
41	30	ドラゴンクエストタクト	23％	-33％
42	42	フィッシュダム	7％	-10％
43	66	Pokémon Sleep	2％	60％
44	50	キングダム 頂天	6％	13％
45	11	ゼンレスゾーンゼロ	-23％	-73％
46	35	恋と深空	11％	-22％
47	44	LINE：ディズニー ツムツム	0％	-4％
48	25	信長の野望 覇道	13％	-47％
49	36	Wizardry Variants Daphne	-42％	-25％
50	17	遊戯王 マスターデュエル	-29％	-70％

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　3週連続で，国内収益ランキング1位は「Pokémon Trading Card Game Pocket」（iOS / Android）となった。大きなイベントはなかったので前週比で収益が微減したが，それでも2位の「モンスターストライク」（iOS / Android）の2倍以上の収益をあげている。


　「鳴潮」（iOS / Android）は，Ver1.4「暗闇が白昼の扉を叩く」（関連記事）を11月14日に実装した。新たな星5共鳴者「ツバキ」が登場し，前週比1051％の増収を達成している。


　11月26日に5周年を迎えた「魔法使いの約束」（iOS / Android）は，5周年記念イベントを11月15日から開催中だ。5th Anniversaryガチャが実施され，前週比478％の増収につながった。

各国における7月〜9月の最大収益タイトル

　今回は，Sensor Towerで確認できる95の国・地域について，各市場における2024年7月〜9月の最大収益タイトルを紹介しよう。最大収益となった市場数が前期から変化したタイトルは，その増減も併記している。

順位	タイトル名	増減	国・地域
1	Garena Free Fire（14市場）	+1	ボリビア，カンボジア，コスタリカ，ドミニカ共和国，エクアドル，エルサルバドル，グアテマラ，インド，メキシコ，ニカラグア，パナマ，パラグアイ，ペルー，スリランカ
1	コインマスター（14市場）	+6	フランス，ドイツ，イギリス，キプロス，エジプト，ギリシャ，ラトビア，リトアニア，ポーランド，ポルトガル，ルーマニア，スロベニア，ウルグアイ，ベトナム
3	ブロスタ（11市場）	-13	イタリア，アルゼンチン，ブルガリア，クロアチア，チェコ，ハンガリー，イスラエル，セルビア，スロバキア，スペイン，ウクライナ
4	PUBG MOBILE（9市場）	-1	アルジェリア，アゼルバイジャン，バーレーン，ベラルーシ，ジョージア，マダガスカル，オマーン，パキスタン，トルコ
4	Roblox（9市場）	+4	アンゴラ，バミューダ，ブラジル，チリ，エストニア，アイルランド，レバノン，マルタ，ニュージーランド
6	ラストウォー：サバイバル（6市場）	+1	香港，クウェート，マカオ，カタール，サウジアラビア，アラブ首長国連邦
6	キャンディークラッシュ（6市場）	+2	デンマーク，フィンランド，ガーナ，オランダ，ノルウェー，スウェーデン
6	ロイヤルマッチ（6市場）	+6	ロシア，オーストリア，カザフスタン，ルクセンブルク，南アフリカ，スイス
9	MONOPOLY GO!（5市場）	-3	アメリカ，カナダ，バルバドス，ベルギー，シンガポール
10	eFootball 2024（4市場）	+1	ケニア，タイ，チュニジア，ウズベキスタン
11	モバイル・レジェンド: Bang Bang（3市場）	-2	インドネシア，マレーシア，フィリピン
11	Call of Duty: Mobile（3市場）	-	コロンビア，ナイジェリア，ベネズエラ
13	王者荣耀（1市場）	-	中国
13	モンスターストライク（1市場）	-	日本
13	Lightning Link Casino Slots（1市場）	-	オーストラリア
13	星城Online（1市場）	-	台湾
13	Lineage M（1市場）	+1	韓国

※データはSensor Towerから引用。緑字は前期から最大収益タイトルが変化した市場
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

　今期は，「ブロスタ」が最大収益タイトルである市場が減り，「コインマスター」が最大収益タイトルである市場が増えるという，前期に反発する動きが見られた。
　また，「Roblox」は新たにチリ，アイルランド，レバノン，マルタ，ニュージーランドで最大収益タイトルとなり，着実に成長している。


　マッチ3パズル「ロイヤルマッチ」は，日本を含むグローバルで収益の大きいタイトルだが，これまで各国の最大収益タイトルになることは少なかった。しかし，今期はロシア，オーストリア，カザフスタン，ルクセンブルク，南アフリカ，スイスで最大収益タイトルとなっている。


　今回のデータとグローバル収益ランキングを見比べると，グローバル収益の大きいタイトルが必ずしも多くの地域で収益が大きいわけではないことが分かる。7月〜9月のグローバル市場において，アメリカ，中国，日本，韓国，ドイツ，台湾，イギリス，カナダ，フランス，オーストラリア，香港の収益を合計すると全体の約85％を占めるが，これら地域のダウンロード数を合計しても全体の約19％にとどまる。収益が小さくても，プレイヤーが多い地域があることは気に留めておこう。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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