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印刷2024/11/12 18:00

プレイレポート

[プレイレポ]歴代最高のスタートを切った「Call of Duty: Black Ops 6」は,久しぶりのCoDシリーズ復帰でもまったく心配なかった

 Activisonから2024年10月25日に発売された「Call of Duty: Black Ops 6」PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One)は,発売から3日間のプレイヤー数,プレイ時間,マッチ総数がシリーズ歴代最高記録を達成し,好調なスタートを切った。

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 Activisionは,FPS「Call of Duty: Black Ops 6」が発売から3日間で,プレイヤー数 ,プレイ時間数,マッチ総数の3つのカテゴリで新記録を打ち立てたと発表した。本作は,1990年代のアメリカを舞台に,政府から追われることになった特殊部隊「ブラックオプス」の暗躍を描くシリーズ最新作だ。

[2024/11/01 16:29]

 唐突に私事を書くことになるが,ここしばらく筆者は「Call of Duty」シリーズから離れており,最後にプレイしたシリーズ作品すらあやふやな始末だ。
 そこで,今回は「長らくシリーズ作品をプレイしていなくても最新作は楽しめるのか?」という視点からプレイレポートをお届けしたいと思う。

「Call of Duty: Black Ops 6」公式サイト



もう正直,誰が誰か分からないけど

キャンペーン,面白いじゃん!


 Black Opsシリーズのキャンペーンと言えば,史実の裏で実は起きていた(という体の)非合法作戦(当然,フィクション)を追体験する物語が描かれる。本作のテーマは冷戦終了後,湾岸戦争前後だ。
 主人公はケース(Case)と呼ばれる人物で,プレイヤーは彼の目を通して史実には残らないさまざまな事件に関わることになる。

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 そんなケースと行動を共にするのが,ウッズやアドラーといった過去作に登場した人物であり,シリーズファンには嬉しいポイントと言えるだろう。とはいえ,前述のとおり,筆者はCoDシリーズから離れていたので,2人に関しても「ああ,そういえばいたよね」という感じだった。まあ,こればかりは仕方ないよね。
 それでも,主要な登場人物にはわりと早い段階で「過去に何があったのか」が伝わる場面があるので,必ずしもシリーズ作品の記憶がなければ楽しめないということはない。

 ストーリーの構造としてはプレイヤーに疑心暗鬼を抱かせて,「実はコイツが悪者で,アイツは悪くないのか?」と思わせてくるため,映画「ミッション:インポッシブル」やドラマ「24 -TWENTY FOUR」を見ていたときのような印象に近い。そこまで頻繁にどんでん返しが起こるわけではないけども。
 クリアした感想としては,過去作の登場人物は主人公と共に行動することもあるが,物語のコアな部分に触れる立ち位置ではないので,筆者のようなプレイヤーでも十分に楽しめる内容だと言えるだろう。

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 肝心のゲームプレイはどうかというと,率直に言ってメチャクチャ面白かった。筆者がプレイしてきたCoDシリーズのキャンペーンでは,ミッションのマップをクリアすると次のミッションのマップに飛ばされるといった流れが連続する構造だったが,本作はそうではなかった。
 ストーリーを進めると,主人公たちは拠点(となるマップ)を設けることになる。通常は拠点をハブとして,ミッションボードに増えていく次なる作戦を選択して物語を進めていく。

拠点の外観。山奥にひっそりとそびえる洋館といった趣だ
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 拠点では作戦中に収集した現金と引き換えに,所持弾薬数の増加,火力や耐久力の上昇などの効果が得られるオペレーターPERKのアップグレードが行える。作業台を設置してアップグレードを図らないと,敵の火力に押し負けることが多々あり,必要不可欠な要素と言っていい。

拠点で活動する仲間たち。思い思いに行動してる
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作業台ではミッション中に獲得したキャッシュを使用する。戦闘に役立ちそうなPERKを購入したいところだ
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 ちなみに,拠点にもちょっとした謎解きが隠されている。こういうのが苦手な筆者は少々時間がかかってしまったが,これまたちょっとした恩恵もあるのでぜひ挑戦してほしい。

 ミッションボードから作戦を選択すると,ロード画面を挟んで「いかにもCoD」といった感じの戦線に投入される。ストーリーとして進めるにあたり,マップの構造は良く言えば王道的,悪く言えば一本道なものが多いが,ストーリーとシューター要素のどちらもいい塩梅になっている。

謎の組織の超強い兵士が現れることもあり,決して簡単ではないが緊張感のある戦闘が楽しめる
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 物語を進めていくと,とあるマップでイラク軍を相手に戦うことになり,オープンワールド風の広大なマップで乗り物を活用しながら進軍するミッションに臨む。一本道のマップで正面から現れる敵を倒すだけかと思っていたので,筆者がシリーズ作品では経験していなかった展開が待っていたことには意表を突かれたし,すごく楽しかった。
 従来の構造が好きだという人には「なんでオープンワールド風なんや!」と思われるかもしれないが,筆者はこのパートが一番面白いと思う。

マップを開くとオープンワールド風。ファストトラベルなんかも使えたりする
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どんなルートで攻略するかはプレイヤー次第。いろいろな行動を試してみたくなる
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武器のバランスに難はあるが

マルチプレイのテンポは爽快だ


 本作のマルチプレイは最大12人参加可能なので,シリーズ作品としては非常にベーシックな作りだ。ローンチ時には16種のマップが遊べたが,現在はシリーズ屈指の人気マップ「ニュークタウン」(Nuketown)が追加されたことで17種になっている。

マルチプレイのテンポの速さは爽快だ。とはいえ,倒され続けるとさすがにストレスが溜まっていく……。でも止められない魅力もある
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 Activisionは,「Call of Duty: Black Ops 6」で2024年11月1日にリリース予定となっているクラシックマップをリメイクした「ニュークタウン」の紹介トレイラーを公開した。また,ハロウィンに合わせてInfectedモードも本日からプレイリストに追加されている。

[2024/10/30 18:41]

 対戦モードはドミネーションやキルコンファーム,ハードポイントなどの人気が高いルールを中心に多数実装されている。
 中でも筆者が好きなルールは「キルオーダー」だ。味方のHVT(最重要目標)となったプレイヤーを守りながら,敵のHVTを排除することを目指し,それが成功するとチームスコアにボーナスが入る。HVTのプレイヤーは敵にも現在地が表示されるため,自分が標的になったときの緊張感はなかなかのものだ。

 「だったら引きこもっていればいいのか」と言うと,戦闘中に両軍が入り乱れてリスポーン場所がゴチャゴチャになると,いつの間にか敵に囲まれていることも。リスクを負ってでも前に出るしかない場面の,ひりつくようなドキドキをぜひ味わってほしい。

HVTになると敵チームにも現在地がバレバレ。味方の護衛を受けながら,応戦したいところだが……
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 さて,プレイフィールにも触れておこう。
 まず,CoDシリーズのマルチプレイにおいて爽快感と直結する重要な要素,TTK(敵を倒すのに要する時間。Time To Killの略)は問題がないと思う。ただし,武器のバランスに関してはリリースから間もないこともあり,お世辞にも良いとは言えない。
 もちろん,この手のオンラインゲームは徐々にバランスを調整していくのが常であり,今後に期待したいところだ。

経験値を稼ぐとランクアップや新たな武器を入手できる。また,同じ武器を使い続けるとアタッチメントが開放されて,カスタムの幅が広がっていく
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 Activisionは本日,「Call of Duty: Black Ops 6」のシーズン1で登場予定の「ランクプレイ」を11月22日に実装すると発表した。ランクプレイは,Call of Dutyシリーズのプロeスポーツリーグである「Call of Duty League」と同じルールで対戦を行うモードだ。

[2024/11/11 18:51]


謎解きも記録挑戦も楽しい

ゾンビモードはかなりオススメ


 CoDシリーズの人気コンテンツであるゾンビモードは,ソロまたは最大4人のスクアッドを組んで挑むPvEコンテンツだ。ゾンビの波状攻撃をしのぎながら謎を解き,マップから脱出を目指す。
 ローンチから2種のマップが実装されており,リバティーフォールは丘に面した地方の町,ターミナスは群島にある研究施設といった趣だ。

 本作のゾンビモードはラウンド制(ウェーブ制)で進み,段階的にゾンビの数と硬さが上昇していく。ゾンビを排除していくと,武器を強化したり,装備を購入したりするための通貨を獲得できるので,それを元手に次のラウンドに備えるというわけだ。

激しい攻撃をかい潜り,生き残りたいところだが,すさまじい物量が襲ってくる。数の暴力って恐ろしい……
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 ただ,ひたすらにゾンビの相手をすればいいわけではない。マップにはギミックとストーリーが用意されており,それを攻略しなければクリアできない。ターミナスでは少々分かりにくい計算問題が出されることもあるが,NPCに賄賂を渡して答えを教えてもらうなんてことも可能だ。

地獄の沙汰も金次第ということで,ゾンビをガンガン倒して強化を図ろう
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 もちろんストーリーを脇に置いて,「どれだけゾンビの大群に耐えられるか」に挑戦するのもいいだろう。ゾンビの猛攻はラウンドを重ねるたびに激しくなるので,やり込み甲斐がある。序盤は20〜30ラウンドあたりが壁になるだろうが,繰り返しプレイすればPERKコーラや武器MODの効率的な運用が可能になり,長く生き残れるようになるはずだ。

 余談だが,YouTubeで見たゾンビモードのソロ配信では,94時間をかけて700ウェーブに到達しているプレイヤーがいた。ここまでくるとゾンビの数と硬さが尋常ではなく,1つのラウンドで20分近く戦うような,まさに地獄の様相を呈していた。いや,ホントにスゴイ。

 ゾンビモードをやり込むと,プレイヤーのランクや武器レベルが上がっていく。というのも,ゾンビモードとマルチプレイでは武器を共有しているため,「マルチプレイでは思うように武器レベルが上がらない」という人は,ゾンビモードをコツコツとやり込むのもいいだろう。

ゾンビモードを進めることで獲得できる武器スキンなんかもあるので是非遊んで欲しい
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久しぶりのCoDシリーズでもまったく心配なし


 筆者は数年ぶりにCoDシリーズ作品をしっかり遊んでみたわけだが,マルチプレイは相変わらず爽快感が高く,気がつけばプレステージ(最大プレイヤーレベルに到達後,リセットするやり込み要素)するまで遊んでいた。ただし,戦績はあまり芳しくなく,ゾンビモードで武器レベルを上げたりしながらではある。
 どうしても負けが込んでくるとストレスを感じるが,それでも本作のマルチプレイはシリーズから離れていた筆者でも存分に楽しめる魅力を持っている。

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 キャンペーンに関しては,シリーズに詳しくなくても楽しめる作りになっていたり,オープンワールド風の要素を採用していたりして,新鮮な気持ちで任務に当たることができた。シリーズ第6作ともなると「過去作を知らないと楽しめないのでは?」と考えがちだが,その点は気にしなくてもいいだろう。知っていれば,より楽しめるといったところか。

会話に選択肢が出てきたり,ちょっとしたアドベンチャー要素があったりと,最新作は一風変わったCoDと言えるかもしれない
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 骨太なキャンペーンに加えて,遊びごたえのあるマルチプレイとゾンビモード。どれをとっても筆者は楽しかったので,秋の夜長に没頭したいゲームを探しているのであれば,本作はオススメしたいタイトルだ。

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 Activisionは本日(2024年11月8日),「Call of Duty: Black Ops 6」のシーズン1を,日本時間の11月15日からスタートすると発表し,アップデート内容を公開した。本アップデートにより,3つの新マップをはじめ,新武器や新モードなど,さまざまな新要素を楽しめる。

[2024/11/08 17:55]

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