ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2025年2月27日,東京・品川のSSJ品川ビルにて「
アストロボット」の制作スタジオTeam ASOBIとファンが交流するイベント
「Team ASOBI ファンミ!」を開催した。
もともとアストロボットは,PS4本体にプリインストールされているPlayStation Cameraを使用するARゲーム
「THE PLAYROOM」の開発中に誕生したキャラクターだ。
その後はPlayStation VR専用「
ASTRO BOT: RESCUE MISSION」,PS5の機能や新コントローラDualSenseのデモを兼ねたアクションゲーム
「ASTRO's PLAYROOM」などに登場。
2024年にはそれらをベースに大幅にパワーアップさせた
「アストロボット」が満を持してリリースされた。
「アストロボット」は世界中のユーザーにプレイされたのはもちろん,各ゲームアワードで数々の賞を受賞したことも記憶に新しい。
プレイステーション30周年である2024年のリリースになったのは偶然らしい。強運の持ち主である
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本日,その年の優れたゲームが表彰されるイベント「The Game Awards 2024」が開催された。各賞の候補に,「黒神話:悟空」や「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」などの人気タイトルが並ぶ中,“GAMES OF THE YEAR”には「アストロボット」が選ばれた。
[2024/12/13 15:29]
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米国時間の2月13日に開催されたD.I.C.E. Awards授賞式で,ソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム開発スタジオ・Team ASOBIによる「ASTRO BOT」がGame of the Yearを獲得した。Outstanding Achievement in Game Designをはじめとする各部門でも受賞し,5冠を達成している。
[2025/02/14 18:25]
ファンミーティングに招待された10組は,2024年12月16日から2025年1月13日までX開催されていた「アストロボット」フォトコンテストで入賞した熱心なファンたち。それを出迎えたのはTeam ASOBIのスタジオディレクターのドゥセ・ニコラ氏らだ。
スタジオディレクター ドゥセ・ニコラ氏
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ドゥセ氏から順に,シニアゲームデザイナーの森田玄人氏,シニアゲームプレイプログラマー吉田 匠氏,シニアコンセプトアーティスト中井俊彦氏の並び。この4人がメインでトークを繰り広げていた
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アートディレクターのブルクナー・セバスティアン氏(右),3Dアーティスト杵渕美帆氏(中央),リードエンバイロメントアーティスト川口真由氏(左)はその場でイラストを描いており,集まったファンにプレゼント
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ファンミ終盤のブルクナー氏。用紙ごとに1枚1枚違う絵を描いていた!
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当日のプログラムは,ドゥセ氏らがTeam ASOBIの成り立ちや
「アストロボット」の誕生秘話を語るコーナーからスタート。
当初,Team ASOBIはハードウェアの新機能を紹介する技術デモを制作するチームとしてスタートした。その後アストロボット(最初は名前がなく,Little Menと呼ばれており,ドゥセ氏は今もこの呼び名に思い入れがあるようだ)の登場作品とともに成長し,2021年には正式にPlayStation Studiosの内部制作スタジオとなっている。
技術デモのAR Little Menたち。「ジャンピングフラッシュ!」シリーズに登場したムームー星人を思い出させる
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最初のコンセプトアートがこちら
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アストロボットのご先祖様(?)にあたる,ニンジャボットも紹介されていた
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Team ASOBIのメンバーは8割が日本人だが,残りの2割は世界各国から集まっており,世界中の子どもから大人まで,幅広い人たちが楽しめるタイトル作りを目指しているという。
続いてゲーム内のギミックや,パワーアップに関する開発秘話が披露された。2020年の「ASTRO's PLAYROOM」に登場した「モンキーパワースーツ」を担当したプログラマーは体操経験者で,本人も似たような動きができるといった,冗談のような本当のエピソードなどが語られていた。
開発中のモンキーパワースーツの画面。鉄棒で回転してジャンプするギミックはこの時点で完成していたようだ
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「アストロボット」のラストシーンは「スターウォーズ」のラストをイメージしたという
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しかしシューティングを作ったことのあるスタッフがいなかったため「めっちゃ大変だった」らしい
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ポストイットに描かれたアイディアが
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ゲームデザイナーによって具体化され
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プログラマーによって動きをつけられ
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そこにアーティストが絵を乗せる,という具合に少しずつ完成状態に近づいていく
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続いては,
ファンが気になっていることを直接開発陣に聞く質問コーナーだ。「アストロボットの好きな食べ物は?」「ボスのモチーフを決める基準は?」「PS5の処理能力を最大限に活かした場面はどこ?」「話している言葉が日本語っぽい?」などなど,それぞれの「アストロボット」への接し方,楽しみ方を感じさせる質問が寄せられていた。
まずアストロボットの好きな食べ物だが,じつは正式には決まっておらず,口もないので食べているフリをしているだけかも? とのこと。ただ,あれだけたくさんの種類がいるのだから好きな食べ物もそれぞれだろうし,各プレイヤーの「想像にお任せ」でいいのかもしれない。
ゲーム内の遊びやボスのモチーフは,全世界の人たちに伝わることを最優先に考えているという。たとえばタコであればユーモラスかつちょっと不気味,多数の腕で何かしてくることなどが,子どもから大人にまで伝わりやすいという具合だ。
PS5の能力を最大限に生かしたという場面は,意外にも「空中庭園チュートリア」のプールサイドにある丸太を切るところだという。
ここは処理落ちが激しく,最適化に苦労したそうなのだが,プレイ動画などを見ているとあっさりスルーされがちなので,ここに関わったスタッフたちは「気づいてくれ!」と祈りながらプレイ動画を視聴しているという。
そしてアストロボットが話す言葉は,最新作では日本語がベースとなったが,日本語にこだわったというよりも「世界の誰もが声マネして遊べる声」にすることを重視していたそうだ。何事も“ASOBI”を優先しているというわけである。
その後は
「アストロボット」に関するクイズコーナーが始まった。ここでは相当にマニアックな問題が7問出題され,さすがのファンたちもかなり頭を悩ませていた様子。それでも全問正解を達成した人がたった1人だけ現れ,文句なしの優勝となった。
このようにかなり難しめで,中にはひっかけ問題まであった
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優勝者にはドゥセ氏がアストロぬいぐるみを直接手渡し
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以上,ファンとクリエイターが共に,アットホームなひと時を過ごした今回のイベント。ラストは全員そろっての記念撮影によって締めくくられた。
写真撮影の掛け声は「アストロ〜!」
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作り手たちがどんな思い出でアストロボットを作っていたのか。ファンはアストロボットのどこに魅力を感じ,楽しんでくれているのか。直接対面することで確かめ合えたこのひと時は,双方にとって忘れられない思い出となったに違いない。
親子で「アストロボット」を楽しむファンと,それを感慨深そうに見るドゥセ氏。そこに多くの言葉は必要ないと思う
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ネイトやカケル,アーロイなど,各世代にとってなじみ深いキャラクターをモチーフにしたデザイン画も
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