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明日発売のHD-2D版「ドラゴンクエストI&II」は,原作と何がどう違う? 事前情報から判明している新要素と変更点をまとめて紹介
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HD-2D版「DQI&II」は,先に発売されたHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(Nintendo Switch / PS5 / Xbox Series X|S / PC)と同様に,原作であるファミリーコンピュータ版から,システムやシナリオに大きく手が加えられている。本稿では,原作から何がどう変わったのか,事前情報から判明している新要素や変更点をまとめてみた。
HD-2D版「DQI」「DQII」共通の新要素・変更点
HD-2D版で最初に目につく原作との大きな違いは,昨今のゲームと比較しても見劣りしないグラフィックスだ。これはスクウェア・エニックス浅野チームが開発した,ドット絵と3DCGを融合させたグラフィック表現「HD-2D」によって実現されている。
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シナリオ面でも,原作にないエピソードやイベントが多数追加されている。東京ゲームショウ2025の「『ドラゴンクエストI&II』TGS2025 スペシャルステージ」にて,本作のプロデューサーを務める早坂将昭氏が話したところによると,HD-2D版でエンディングに到達するまでのプレイ時間は,「DQI」が10〜15時間,「DQII」が35〜40時間と,原作に比べて大幅にボリュームアップしているという。
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原作をプレイした人には,ダンジョンの構造も気になるところだろうが,HD-2D版「DQI&II」のメディア向け先行体験会にて,「DQII」の「風の塔」や「大灯台」は,HD-2Dによって見た目の印象は大きく変わりつつも,構造としては原作を踏襲していることを確認した。また,ゲーム内の設定で,ダンジョン内の宝箱の場所を表示できる機能が追加されている。
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HD-2D版では,主人公たちが原作にはなかった「特技」を覚えるのも大きな特徴だ。特技や呪文の中には,レベルアップではなく,宝箱などから獲得した「巻物」を使用して習得するものもある。なお,習得可能な特技や呪文はキャラクターによって異なるので,それぞれの個性が失われることはなさそうだ。
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原作の「DQII」では,ストーリーの中盤で「太陽」「星」「月」「水」「命」の力を宿した5つの紋章を集めるための冒険が展開されたが,HD-2D版では「DQI」にも紋章が登場し,「DQII」と同様に集めていくことになる。
さらに,紋章を所持していると,一定の確率や条件を満たすことでそれぞれの効果が発揮される要素が追加された。たとえば「たいようの紋章」は一部の特技で「かいしんのいちげき」が出るようになるし,「つきの紋章」は一部の呪文が暴走するようになる。また「いのちの紋章」を所持して特定の条件を満たすと,一部の特技・呪文が強力な「超絶技」に変化する。
原作である「DQII」の紋章は,ストーリーを進めるために5つ集める必要があったのだが,HD-2D版では,手に入れるごとにバトルでさまざまな効果が発揮されるというわけだ。
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DQシリーズファン必見なのが,HD-2D版の特定イベントで手に入る「世界の思い出」。これは,「DQIII」と「DQI」のあいだ,および「DQI」と「DQII」のあいだに何が起きていたのかを記したテキスト群である。
これまでは作中のテキストや,ドラゴンクエストの生みの親・堀井雄二氏からの発言などから漠然と推測するしかなかった「ロト三部作」のつながりが,公式に補完されることとなる。
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HD-2D版「DQI」の新要素・変更点
原作の「DQI」のバトルは,プレイヤーの操作する勇者とモンスターが1対1で戦ったが,HD-2D版では主人公が複数のモンスターを相手にする形となった。それに伴い,モンスターのグループ・全体を対象とする特技・呪文が登場する。
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前述のように,HD-2D版では原作にないエピソードやイベントが多数追加されて,ストーリーが厚みを増している。大きなところでは,闇に覆われた世界を救うために,「DQIII」にも登場する精霊ルビスの力を借りるという設定が加えられた。
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また,HD-2D版「DQI&II」のメディア向け先行体験会では,勇者を目指す冒険者のパーティや,「DQIII」に登場するカンダタの子孫のエピソードを確認できた。そのほか,妖精族やドワーフ族など,人間ではない種族のNPCが登場することもアナウンスされている。
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HD-2D版「DQII」のみの新要素・変更点
原作の「DQII」では,最終的にローレシアの王子とサマルトリアの王子,ムーンブルクの王女の3人パーティで冒険することになるが,HD-2D版では4人目のプレイアブルキャラクターとしてサマルトリアの王女が登場する。
サマルトリアの王子の妹にあたる王女は,素早く身軽な動きで多彩な特技を繰り出し,さらにメラ属性やヒャド属性の呪文も使いこなす頼もしい存在だ。だがその一方で,ときおりバトル中に遊び出すという一面もある。
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フィールドには,原作にはなかった「海底」が追加された。ここには人魚族がひっそりと暮らしており,人魚の町「アルメハ」やダンジョン「人魚の聖域」などが存在する。
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また,人魚の聖域では,強敵として「ミリエラ」が待ち受けている。原作には登場せず,スーパーファミコン版でほんの少しだけ姿を見せた彼女だが,HD-2D版ではハーゴン直属の配下としてローレシアの王子らの前に立ちはだかるようだ。
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さらに東京ゲームショウ2025のステージイベントでは,海底の広さが地上とほぼ同じくらいであることや,新シナリオとして幽霊船イベントが追加されることも明かされた。後者はNPCの情報をもとに,海底とそのさらに下にある「深海」を漂う幽霊船を追いかける内容とのことだ。
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ほかにも,HD-2D版「DQI&II」のメディア向け先行体験会では,大灯台にて「紋章の番人」とのイベントをプレイできた。サマルトリア兄妹の勘の良さが垣間見えるものとなっていたので,こういった追加シナリオで各キャラクターの内面がさらに深く描かれていくようだ。
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以上が,現在確認できるHD-2D版「DQI&II」の新要素,および原作からの変更点だ。おそらく実際に触って初めて判明する新要素・変更点も存在すると予想できるので,原作を何周もプレイした人なら,違いの発見を楽しめるはず。また本作にはロト三部作の完結編という側面もあるので,「ドラゴンクエスト」未経験の人にとっても,HD-2D版「DQIII」と併せてシリーズの原点に触れるいい機会になるのではないだろうか。
「ドラゴンクエストI&II」公式サイト
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- ライター:大陸新秩序
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※画面はPS5版・PC版の開発中のものです。






































