叔父の遺産であるポーション店を引き継いで経営する「ポーショノミクス シルヴィアの魔法薬店」試遊レポート［TGS2024］

　東京ゲームショウ2024のハピネットブースに「ポーショノミクス シルヴィアの魔法薬店」がプレイアブル出展されていた。本作は2022年にPC向けにリリースされたタイトルだが，日本語に対応したうえでPS5/Nintendo Switch向けパッケージ版が2024年11月28日に発売される。そんな本作の試遊レポートをお届けしたい。


　本作の主人公は，タイトルから想像がつくと思うが「シルヴィア」で，大学でポーションの作り方を学び，その技術を試したがっているという見習い魔女だ。ある日，ポーション屋を営んでいた叔父の「オズワルド」が不慮の事故で他界し，叔父の遺言でシルヴィアがポーション屋を受け継ぐところから物語は始まる。

　ポーション屋を受け継ぐために，遠く離れた島ラフタを訪れたシルヴィアだが，いざポーション屋に着くと，待っていたのは莫大な借金だった。借金を返さなければ，ポーション屋を奪われたうえで，借金返済のために働かされ続けてしまう……そんな状況を打破するために，ポーション屋でお金を稼ぎつつ，コンテストに出場し，賞金で一攫千金を狙うことを考えたのだった。


　ゲームは素材を集め，ポーションを調合し，お店に並べ，客と価格交渉をして販売し，利益を上げていくという，ポーション作成＆経営シミュレーションとなる。
　ポーションは材料からマジミンを抽出し，レシピ通りに組み合わせると作れる。適切な材料配分で品質の良いポーションを作れれば高く売れるという寸法だ。


　作ったポーションをお店の棚に並べたら，いよいよ開店だ。お店を開けると客がポーションを買いに来るが，一筋縄では売れない。客とポーションの価格交渉をして販売しなくてはならないからだ。


　価格交渉は，カードバトルで行われる。カードでデッキを構築し，客の忍耐力に注意しつつ興味の引くカードを切ることで，より高値でポーションを売れる。逆に客から責め立てられてストレスが溜まり，接客できなくなることもあるため，どのカードを切るかが悩みどころとなる。
　基本的にはその繰り返しでゲームが進んでいくようだ。お金を貯めたら店を拡張したり，内装を整えたりでき，自分好みのお店を作っていく楽しみもある。


　また，本作には恋愛要素も用意されている。ゲームの初めに，1人のキャラクターと恋愛関係になるとほかのキャラクターとは進展しなくなる「ひとつの愛」か，複数のキャラクターと同時に関係を深められる「自由恋愛」かを選べるのも面白いところだ。キャラクター自体も可愛らしく，魅力的なキャラクターも多い。


　PS5/Nintendo Switch版では英語のキャラクターボイス，エンドレスモード，既存キャラクターの新ストーリーのほか，3種類の難度を選択できるという追加要素もある。冒頭に書いたとおり日本語に対応するため，英語オンリーのPC版を遊びたくても遊べなかった人も安心して挑戦できるだろう。

「ポーショノミクス シルヴィアの魔法薬店」公式サイト

東京ゲームショウ2024公式サイト

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