4Gamer 女子部（仮）
プレイレポート
［プレイレポ］名作「数乱digit for Nintendo Switch」が令和に蘇る。刻印数を持つ者同士の戦いのなかで，生まれる恋の行方は!?
オトメイトより，Nintendo Switch向け恋愛アドベンチャー「数乱digit for Nintendo Switch」が，2025年6月5日に発売予定だ。本作は，2016年にPlayStation Vita用ソフトとして発売されたタイトルで，オトメイトの名作をNintendo Switchで楽しめるようにするプロジェクト“オトメイト グラフィティ”（リンク）の1本としてリリースされる。
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本稿では，共通ルートの先行プレイレポートをお届けする。物語の真相や恋愛要素の詳細な描写は避けているが，画像などにネタバレが含まれるため，予備知識なしで楽しみたい人はご注意いただきたい。
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「数乱digit for Nintendo Switch」公式サイト
名門「数家」の序列を決める【数乱戦（すうらんせん）】に巻き込まれ……
主人公である零崎 紘可（れいさき ひろか／名前のみ変更可能）は，幼いころに両親を亡くし，父親の友人である無良木 耶告（むらき やつぐ）に育てられた。
無良木の仕事の都合で，彼女は名門の私立梵（そよぎ）学園に転入することになる。
梵学園は，国にも大きな影響を与える数家（すうけ）が設立した学校だ。数家に連なる九つの名家の子息・令嬢が通っており，彼らは学園内でも一目置かれている。
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転入初日，校内を見て回っていた主人公の零崎 紘可は，肆形 有比（しかた ゆうひ）が伍代 朋江（ごだい ともえ）に絡まれている場面に遭遇する。見過ごすことができず助けに入るが，自らも騒動に巻き込まれてしまう。そしてその最中，彼女の手には“零”の刻印数が現れる――。
作中において，数家と呼ばれる家系では，各家に一人だけ，刻印数を宿す者が現れるとされている。主人公もまた，その一人として数家の歴史に関わることになる。
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数家は，遠い昔より一族の序列と頭首である「梵（そよぎ）」を決定するために，【数乱戦（すうらんせん）】と呼ばれる戦いを定期的に実施してきた。
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この数乱戦が始まる条件は，十の刻印数を持つ者がそろうことである。しかし，過去の戦いで，ある家系が滅びたことにより，この儀式が再び行われることはないと考えられていた。
そんななか，滅んだはずの一族の子孫である主人公が梵学園に転入したことで，刻印数を持つ者が全員そろい，数乱戦の条件が満たされることとなる。
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数家に関係のない環境で育ち，序列にも興味を持たない主人公は，当初，この戦いに関わる意思はなかった。だが，ある出来事をきっかけに，自ら数刀を手にする決意を固める。
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プレイ序盤は専門用語が多く，やや難しそうな印象を受けたが，早い段階でしっかり説明され，世界観をスムーズに理解できた。
数家同士の戦いが描かれる物語はシリアスだが，そのぶん，交流が深まったり，学生らしい姿が見られたりしたときの喜びは大きい。
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主人公は，寝るのが大好きで，問題ごとに関わるのを嫌う省エネ系の女の子だ。しかし，理不尽な相手には，きちんと異を唱えられる強さを持っている。また，幼少期から剣道を習っており，しっかり戦える人物であるところがカッコいい。
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育ての親である無良木との関係も，きちんとお互いを思い合っている，良い関係であることが序盤から伝わってきて，温かな気持ちになった。
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「どうして零崎家は滅んだのか」という謎もひとつのキーになっており，真相を最後まで見届けたくなる物語になっているので，ぜひ楽しみにしてほしい。
アナタが所属するのは，生徒会？ それとも数研？
物語は共通ルートから始まり，選んだ選択肢によって個別ルートに分岐する。ルート選択やクイックセーブ・ロードなども用意されているため，周回プレイもしやすかった。
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主人公が交流し，ときに戦う数家の一族は，頭首である【梵】を筆頭に序列が決まっており，力を持つ上位の家が下位の家を支配する構図になっている。そのため，数家同士の関係は，率直に言って悪い。
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失われたはずの一族である主人公は，上位の一族が所属する「生徒会」か，下位の一族が所属する「数研」のいずれかに加入することになる。どちらに所属するかによって恋のお相手が変わるため，自分の好みに合わせて選びたい。
【生徒会編】
生徒会には，現【梵】の一族である壱園 央助（いちぞの おうすけ）をはじめ，玖折 巡（くおり めぐる），参河 利保子（さんが りほこ），漆原 景太郎（しちはら けいたろう），伍代 朋江（ごだい ともえ）が所属している。
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文武に秀でた実力者ぞろいで，教師さえも口を出せないほど，絶対的な権力を持つ。しかし，性格にクセのあるメンバーばかりで，生徒会内の空気はあまりよくない。
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生徒会の攻略対象は以下の3人だ。
壱園 央助（CV：遊佐 浩二）
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玖折 巡（CV：森田 成一） ※玖折 巡は【数研編】にて攻略可能
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漆原 景太郎（CV：前野 智昭）
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【数研編】
数字研究同好会，通称「数研」には，弐藤 光（にとう みつ），双子の捌沢 暗（はちざわ あん）＆捌沢 明（はちざわ めい），陸平 祟樹（ろくひら たかき），肆形 有比（しかた ゆうひ）が所属しており，穏やかな関係を築いている。
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所属メンバーが下位の一族ということもあり，一般生徒からも軽んじられている。部室では生徒会への下剋上を狙っている……のかもしれない。
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数研の攻略対象は以下の3人となっている。
弐藤 光（CV：西山 宏太朗）
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陸平 祟樹（CV：興津 和幸）
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肆形 有比（CV：鈴木 達央） ※肆形 有比は【生徒会編】にて攻略可能
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攻略対象ではないが，生徒会の参河，伍代，数研の捌沢兄妹も，非常に個性的なキャラクターたちだ（一部には，悪いことをしている人物もいるが……）。彼らの活躍にも，ぜひ注目してほしい。
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また，各章には数字が隠されており，物語を進めることで，自動的に数字を拾う【数拾】ができる。数字が一定数まで溜まると，「EXTRA」でおまけSSを読むことが可能だ。物語を見届けて，すべての数字を見つけ出そう！
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本作は，現在予約受付中だ。特装版を購入すると特典として，書きおろしショートストーリーが読める小冊子や，2016年の発売時に限定版特典として付属していたドラマCD「数乱六兄弟の家族会議 ―零崎さんちのお嬢さんと結婚するのは俺だ！―」，さらに予約特典ドラマCD「立ち入り禁止！？男だらけの秘密の女子会」が収録された復刻ドラマCDが付いてくる。
そのほかにも予約特典や店舗特典が多数用意されているので，詳しくは公式サイトで確認してほしい。
「数乱digit for Nintendo Switch」公式サイト
（C）IDEA FACTORY
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