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インベントリ整理×デッキ構築ローグライク「Pocket Legend」は,コストに縛られないパズル要素による独特のプレイ感覚が魅力だ【PR】
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印刷2024/12/05 12:00

プレイレポート

インベントリ整理×デッキ構築ローグライク「Pocket Legend」は,コストに縛られないパズル要素による独特のプレイ感覚が魅力だ【PR】

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 デッキ構築型ローグライクと言えば,いまやインディーゲームにおける一大ジャンルだ。基盤となるメカニズムが強固,かつカスタマイズ性も高く,さまざまなデベロッパが新しい発想を取り入れた作品を模索している。

 Shading Boxの新作PCゲーム「Pocket Legend」は,そうしたタイトル郡の1つだ。いわゆる“インベントリ管理”をモチーフとする仕組みを取り入れた作品だが,そこには独自の工夫が加えられている。

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 本稿では,2024年11月にSteamで公開された体験版によるプレイレポートをお届けしていく。そのため,製品版とはゲーム内容が異なる可能性があることを留意してほしい。


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伝説の武器たちを率いて戦うのは,現実の世界からやってきたコスプレイヤー


 Pocket Legendの舞台は,魂が宿る“伝説の武器”が住むファンタジー世界だ。武器たちはカードの姿になって世界各地に散らばっているが,タネブラと呼ばれる危険な存在が彼らを支配しようと企んでいた。

 そこで頼りにされたのが,異世界(現実世界)から多彩な武器の使い手として召喚された主人公のブリッツだ。カード化した武器を一時的に現実化させる力を与えられたブリッツは,この世界を窮地から救うために立ち上がる。――問題はただ1つ,ブリッツが単なるコスプレイヤーだったということだけだ。

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 こうしたストーリーは,チュートリアルをオンにしていると見られる。ブリッツが武器たちのサポートを受けながら世界に馴染んでいく序盤の流れは,システム面の導入編としても機能しているので,デッキ構築ローグライクを遊んだことがない人も安心して楽しめるだろう。

 逆にチュートリアルがオフの状態であれば,一般的なデッキ構築型ローグライクに近い形式でテンポよく進められる。チュートリアルでは本作の独特なシステムにも触れられるので,最初はチュートリアルをオンに,2周目以降はオフにして効率よく回していくのがオススメだ。

ファンタジー系のRPGを遊んだことがあれば,どこかで見たことがある馴染み深い武器たちが多数登場する。それぞれの性格にも武器の背景や歴史が反映されており,それを知る人であれば「ニヤリ」とできる場面も
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基本的な仕組みはステージクリア型。「ゲート」と呼ばれるマスに入ると,次のステージへと進める。道中でイベントが発生した場合は,カードを強化したり,新たなカードを獲得したりできる
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毎ターン,しっかり悩める。考えるほど結果につながる,独自の戦闘システム


 前述のとおり,本作のコンセプトは「デッキ構築+インベントリ管理」となっているが,実際のプレイ感覚はその名称から想像できるものとは少しだけ異なる。重要なポイントは,インベントリ管理の要素を“ターンごとに展開されるパズルゲーム”として捉えていることだ。

 戦闘シーンではデッキからカードを引き,手札のカードを使うことで相手にダメージを与えていくが,本作にはカードを使う際に消費するコストの概念が存在しない。その代わり,カードを使う前に「インベントリにカードを設置する」という手順を踏む必要がある。

ボードゲームを知る人であれば,「ウボンゴ」を想像すると分かりやすいかも。パズルのピースごとに効果が設定されていて,配置することで効果を発揮できる仕組みだ
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 一度設置したカードは1ターンに1回だけ起動でき,以降のターンにも残り続ける。カードによって占有するマス数と形状が異なるので,状況に応じて適切なカードを選択して配置しなければならない。

 インベントリ管理と聞くと,バッグの中に入れた“持ち物”の中から適切なアイテムを選択し,置かれている状況に合わせて取捨選択をしていくイメージがあるだろう。しかし,本作では「インベントリの枠」それ自体を擬似的なコストとして見立てることで,アグレッシブに内容を入れ替え続ける楽しさを強調しているのだ。

起動したカードは一時的に固定され,次のターンが始まるまで外せなくなる。周囲に配置されたカードや空き枠によって効果が変わるカードもあるので,置く順番,起動する順番,外す順番も重要だ
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 このような本作のシステムは直感的に理解しやすいだけでなく,コアなデッキ構築ゲームのファンにとっても嬉しい要素がある。それは,ターンごとに考るべき要素が常に変動すること,そしてループ性の高いコンボを作りにくいことだ。

 うまくカードを組み合わせれば,大小さまざまな形で強力なコンボを作れる。その一方,使ったカードはターンが終わるまでインベントリから外せなくなるため,ループ構造を作るのは非常に難しい。固定のセットプレイによる“作業”で,敵を倒すのが難しい構造になっているというわけだ。

 少々難しいシステムではあるが,前後の状況を考えて取捨選択をすることになるので,常に“考えること”を楽しみたいゲーマーにとっては,これ以上ないほどのポジティブな要素と言える。じっくり考えて,打てば響く体験を味わいたい人ほど,本作にハマれること間違いなしだ。

配置しているだけで効果が発揮されるものや,配置済みのカードを強化する使い捨てカードなど,本作独自のシステムを活用するカードの数々も見どころだろう
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 実は,キャラクターのアクションがかなり作り込まれているのも注目ポイントだったりする。ちょっぴり珍妙な構えをとるブリッツだが,武器を手にとってからの攻撃アクションはなかなかサマになっている。

 使用する武器によってモーションが変化するため,カードを連続して使うだけでも,アクションゲームのようにコンボを繰り出している感覚を味わえる。正式リリースに向けてカードの種類やプレイヤーキャラクターが増えれば,こうした部分もより深く楽しめるようになるはずだ。

キャラクター選択画面では,ブリッツとは異なる能力を持つ歴史学者・スタックなる人物の姿も確認できる。体験版では選択できなかったが,どんな戦い方ができるのだろうか?
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 冒頭に触れたとおり,本作の体験版はSteamストアページで公開されているので,興味を持った人はさっそく遊んでみてほしい。
 また,2025年2月に開催される「Steam Next Fest」に参加予定とのことなので,体験版自体のアップデートにも期待したいところだ。今後の展開が気になる人は,Steamのウィッシュリストに追加しておこう。


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