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2〜3世代前から買い換えで大幅性能アップ!? 「GeForce RTX 50」シリーズ搭載ノートPCを披露するイベントが秋葉原で開催
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イベントの中心となったのは,2025年3月末から販売が始まったノートPC向けGeForce RTX 50シリーズを搭載するゲーマー向けノートPCだ。本稿では,イベント開幕に先立って行われた報道関係者向け説明会の内容と,日本市場で発売中,または発売予定のノートPCを紹介しよう。
4〜5年前のゲームPCから買い換えるとグラフィックス性能は6倍にも?
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なお,Blackwellアーキテクチャを採用するGeForce RTX 50シリーズの特徴については,西川善司氏による解説記事に詳しくあるので,興味のある人は確認してほしい。
西川善司の3DGE:GeForce RTX 50完全解説前編 Blackwell世代の構造とレイトレーシングにおける革新

Blackwell世代のGPU「GeForce RTX 50」シリーズは,製造プロセスこそ前世代と変わらないが,内部はゲームの性能にも関わるさまざまな改良が施されていた。NVIDIAが明らかにした詳細情報をもとに,前後編でGeForce RTX 50シリーズの全貌に迫ってみよう。
西川善司の3DGE:GeForce RTX 50完全解説後編 GPUにAI処理で大きな変革をもたらす「ニューラルシェーダ」とは何か?

Blackwellアーキテクチャを採用するGeForce RTX 50シリーズは,アーキテクチャ的な視点で見ると,業界初のレイトレーシング対応GPUであるGeForce RTX 20シリーズ並みに見どころが多い。Blackwell解説後編では,先進的機能である「Neural Shader」を中心に解説していこう。
澤井氏によると,ノートPC向けのGeForce RTX 50シリーズは,前世代の最上位GPUである「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」と同等のゲーム性能を,半分の消費電力で実現できるという。また,AI処理性能は2倍になり,ビデオエンコーダの強化によってビデオ編集にかかる時間が40%短くなりながら,バッテリー駆動時間も40%伸びているなど,優れた能力を有するという。
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とくにゲームにとって重要な新要素が,超解像&フレーム生成技術の「DLSS 4」だ。AI処理に,大規模言語モデルでも使われている「Transformer」モデルを採用したことで,動く物体の残像感を低減。さらに,「DLSSマルチフレーム生成」(DLSS MFG)を導入したことで,1枚の実描画フレームから最大3枚の生成フレームを作り出せるようになり,理論的にはDLSSオフ状態と比べて,最大4倍ものフレームを描画できるようになった。
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実のところフレーム生成は,どんなゲームでも効果的というわけではない。とはいえ,4K(3840×2160ドット)クラスの高解像度でレイトレーシングなどを最高品質で適用した極めて描画負荷の高いゲーム映像でも,DLSSマルチフレーム生成を利用することにより,実用的なフレームレートでプレイできるようになるというのは利点と言えよう。
ひとつ前の世代であるGeForce RTX 40シリーズと比べた場合,GeForce RTX 50シリーズは,DLSSマルチフレーム生成を使わないと大きな性能差が出ない傾向にある。そのため,常に最新のGPUを追い求めるユーザーからは,手厳しい評価を受けることもあるのが実情だ。しかし,2〜3世代前のGPUから置き換えると,大幅な性能向上を得られると澤井氏は強調する。
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たとえば,2世代前のGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPUと比べれば,DLSS使用時に最大6倍,DLSSなしでも2倍のゲーム性能を得られると言う。ビデオ編集性能や生成AIに関する性能も向上しているので,4〜5年前のPCから買い換えることによって大きなメリットを得られるであろうことは確かだろう。
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国内で発売されるGeForce RTX 50搭載ノートPC
イベント会場では,Acer,ASUSTeK Computer(以下,ASUS),GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE),MSI,サードウェーブが販売中,あるいは販売予定のGeForce RTX 50搭載ノートPCが出展されていた。ゲームや動画編集,NVIDIAのAIアプリを実際に試せるようになっており,最新のノートPCによるメリットを体験できるわけだ。
ここでは出展されていたノートPCを簡単に紹介しよう。
「Predator Helios 16 AI」は,Acerが1月に開かれたCES 2025に合わせて発表したゲーマー向けノートPCだ(関連記事)。展示機は,16インチディスプレイとGeForce RTX 5090,CPUにはIntelの「Core Ultra 9 275HX」搭載する最上位モデルである。
国内でも発売予定であるが,発売時期や価格については未定とのことだ。
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AcerのPredator Helios 16 AI製品情報ページ
「Predator Helios 18 AI」は,18インチディスプレイモデルのノートPCである。展示機の搭載GPUはGeForce RTX 5080で,CPUはPredator Helios 16 AIと同じだ。発売時期や価格は未定。
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AcerのPredator Helios 18 AI製品情報ページ
ASUSは,GeForce RTX 50搭載のゲーマー向けノートPCを3製品出展していた。
「ROG Zephyrus G16 GU605CX」は,薄型軽量筐体に単体GPUを搭載するのが特徴のノートPCだ。重量は約1.95kgと,ギリギリだが2kgを切っている。
ディスプレイには16インチサイズ,解像度2560×1600ドットの有機ELパネルを採用。CPUは「Core Ultra 9 285H」を,GPUはGeForce RTX 5090を搭載する。
税込価格は73万9800円で,すでに販売中だ。
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ASUSのROG Zephyrus G16 GU605CX製品情報ページ
「ROG Strix SCAR 16 G635」(型番:G635LW-U9R5080)は,オーソドックスなゲーマー向けノートPCである。16インチ液晶ディスプレイをベースに,GPUにはGeForce RTX 5080を,CPUにはCore Ultra 9 275HXを採用している。
税込価格は59万9800円で,4月9日発売の予定だ。
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ASUSのROG Strix SCAR 16製品情報ページ
18インチモデルの「ROG Strix SCAR 18 G835」(型番:G835LX-U9R5090)は,GPUにGeForce RTX 5090,CPUにはCore Ultra 9 275HXを採用するハイエンドノートPCだ。
4月下旬発売予定で,税込価格は79万8800円である。
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ASUSのROG Strix SCAR 18製品情報ページ
GIGABYTEは,16インチ有機ELディスプレイ搭載の「AORUS MASTER 16」と,18インチMini LEDディスプレイ搭載の「AORUS MASTER 18」を出展していた。いずれもCPUには,Core Ultra 9 275HXを採用する。
両製品とも,GIGABYTE独自のAIエージェント機能「GiMATE」が特徴で,音声認識機能を使って,PCの最適化や設定変更を声で行うことが可能だ。
展示機のAORUS MASTER 16は,GPUにGeForce RTX 5090を搭載した上位モデルで,税込直販価格67万円で販売中である。
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GIGABYTEのAORUS MASTER 16製品情報ページ
AORUS MASTER 18の展示機はGPUにGeForce RTX 5080を搭載するモデルで,税込直販価格は64万円だ。
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GIGABYTEのAORUS MASTER 18製品情報ページ
MSIが出展していた「Vector 16 HX AI A2XW」(型番:Vector-16-HX-AI-A2XWIG-7650JP)は,今回出展されていたなかでは,やや安価なゲーマー向けノートPCだ。
GPUにはGeForce RTX 5080を,CPUにはCore Ultra 9 275HXを搭載しており,ディスプレイは16インチ液晶パネルを採用する。税込実勢価格は46万円前後である。
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MSIのVector 16 HX AI A2XW製品情報ページ
MSIが出展していたもう1製品は,同社製ゲーマー向けノートPCの中でもフラグシップモデルに位置付けられる大型ノートPC「Titan 18 HX AI A2XW」(型番:Titan-18-HX-AI-A2XWJG-5950JP)だ。
GPUにGeForce RTX 5090を,CPUにはCore Ultra 9 275HXを搭載するのは,他社のハイエンド製品と変わらないが,メインメモリ容量96GB,内蔵ストレージは,容量2TBのSSDを3台の計6TBを搭載するというハイスペックぶりである。ディスプレイも,解像度3840×2400ドットのMini LED液晶パネル採用と,こちらもハイエンド級だ。
税込直販価格も105万4799円と,堂々の100万円超えである。
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MSIのTitan 18 HX AI A2XW製品情報ページ
最後に紹介するのは,サードウェーブがゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」で販売する「GALLERIA UL9C-R59-8A」だ。
GPUにGeForce RTX 5090を,CPUにはCore Ultra 9 275HXを搭載しており,ディスプレイは18インチサイズ,解像度2560×1600ドットの液晶パネルを採用する。
BTO PCメーカーらしく,様々な要素をカスタマイズ可能なのが特徴で,たとえばメインメモリ容量は標準で64GB(16GB×4)だが,128GB(32GB×4)を搭載したり,OSをWindows 11 HomeとWindows 11 Proから選んだりすることも可能だ。
税込のBTO標準構成価格69万9980円で販売中である。
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ドスパラのGALLERIA UL9C-R59-8A製品情報ページ
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