プレイレポート
Switch移植で再注目。10年越しに蘇る「もし神」の魅力とは? “日本神話”を題材とした奥深い世界観と個性豊かなキャラクターを紹介
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10年越しの新展開ということもあり,喜びに満ちたファンも多いはず。そこで本稿では,全4回に分けて本作の魅力や,実際に遊んだ感想をお伝えしていく。
ちなみに筆者も以前からRejet作品を追いかけていたのだが,PS Vita版については,当時ゲーム制作発表を配信で観ていたものの未プレイ……という立場だ。今回,ありがたいことにプレイの機会をいただけたので,完全初見で物語を追いながら,ゆっくりと執筆していきたい。記念すべき第1回では,共通ルートまでをプレイし,「もし神」の物語や世界観,キャラクターたちについてご紹介していく。
「もし、この世界に神様がいるとするならば。」公式サイト
修学旅行委員の5人に降りかかった,不可解な現象とは
本作では,主人公の来実ハルカ(※名前変更可)を含むメインキャラクター6名と,サブキャラクター3名を中心に物語が展開されていく。
昔から異性に好かれやすい体質をもつハルカは,そのせいで思わぬトラブルに巻き込まれたり,女子から距離を置かれたりするような生活を送っていた。そんな彼女の身に,ある日不可解な出来事が起こりはじめる。それは,強く願った望みが現実になったり,過去の自分から手紙が届いたりするというものだった。
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クラスで修学旅行委員に任命されたハルカは,同じ委員である細波エース,弓倉ネジ,神里キョウ,指乃シュリの4人と知り合い,活動を通じて次第に親しくなっていく。
ところが,彼らもまたハルカと同様に「過去からの手紙」を受け取っていたことが明らかになり,謎は一層深まっていった。さらに,何かを知っていそうな九鬼兄弟が加わったことで,物語は思いもよらぬ方向へと展開していく。
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5人は,さまざまな事件に巻き込まれながら,自分たちの過去,そしてこの世界に秘められた謎に向き合うことになる……といったストーリーだ。
「もし神」は,Rejet代表取締役社長の岩崎大介氏が「Rejet ShowCase 2025」でも話していたとおり,“日本神話”を主な題材にしている。
日本神話と聞くと,少し難しそうなイメージを抱くかもしれないが,作中ではハルカが授業で学ぶシーンがあるほか,キーワードの解説も用意されており,予備知識がないユーザーでも物語に入りやすくなっている。初めて触れる人でも,安心して楽しめる内容だ。
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思わず聴き入ってしまうサウンドなど,多彩な機能が満載
ここからは,「もし神」のシステム面に注目していこう。ゲームを起動すると登場する「おみくじ」は,引くたびに結果が変わる楽しいおまけ要素。デフォルメキャラクターやボイスもかわいらしく,ちょっとした演出ながらも印象に残る。
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共通ルートでは,各所に選択肢が用意されており,プレイヤーの選んだ内容によってキャラクターごとの好感度が上下するようになっている。
最終的には,もっとも好感度が高くなったキャラの個別ルートへと進む形式だ。選択肢は複雑すぎる印象はなく,「このキャラを攻略したい!」という気持ちがある人にとっては,とても親切な設計といえるだろう。
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これまでのストーリーや会話を振り返る「バックログ機能」では,ボイスをあらためて聴き直したり,選択したシーンに戻ったりできる。ちなみに,万が一選択を間違えてしまった場合でも,この機能を使えば簡単に巻き戻して選び直すことが可能だ。
ログ機能自体は多くの乙女ゲームやノベルゲームに搭載されているが,場面ごとにさかのぼって戻れる仕様は,筆者にとってはあまりなじみがなく,新鮮に感じられた。そのため,本作におけるおすすめポイントのひとつとして,ぜひ挙げておきたい。
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RejetがシチュエーションCDでも多く採用しているダミーヘッドマイクはもちろん健在。臨場感や躍動感溢れるボイスは共通ルートでも使用されており,それぞれの個別ルートでどのように活かされていくのかより楽しみになった。
ほかにも,豪華声優陣によるフルボイス仕様や,シナリオに厚みを持たせた5つのエンディングなど,“こだわり”が随所に感じられる「もし神」。なかでも筆者がプレイ前からとくに期待していたのが,生のオーケストラ演奏を収録しているという音楽だった。
ゲーム内では,どこか和の雰囲気を感じさせるサウンドが響き渡り,つい耳を傾けてしまうような心地よさがある。プレイの際には,キャラクターのボイスだけでなく,ぜひBGMにも意識を向けて味わってほしい。
「もし神」個性豊かな主要キャラクターたちを紹介!
最後に,物語を彩る9名のキャラクターたちを紹介していこう。なお,このほかにも多くの人物が登場するので,詳細はぜひ実際にゲームをプレイして確かめてみてほしい。
来実ハルカ(※名前変更可)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 4月15日 |
身長 | 157cm | 体重 | 46kg |
血液型 | O型 | 趣味 | 料理 |
本作の主人公。異性を引き寄せやすい体質のため,思わぬトラブルに巻き込まれることも多い。過去の出来事がきっかけで,他人と距離を縮めることに慎重になっているが,修学旅行委員としてさまざまな人と関わるうちに,少しずつ変わっていく。その成長の過程は,本作の見どころのひとつと言える。
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細波エース(CV:鳥海浩輔)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 2月14日 |
身長 | 178cm | 体重 | 64kg |
血液型 | AB型 | 趣味 | スポーツ観覧 |
好き | コーラ | 嫌い | 馴れ馴れしいヤツ |
テニス部に所属し,テニスはもちろん,お気に入りの飲み物「カラスコーク」(コーラの一種)への情熱も人一倍。口数は少なめだが,根はとても優しく,ふとした瞬間に天然な一面をのぞかせることもある。かつては海外で暮らしていたが,現在は日本で一人暮らしをしている。
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弓倉ネジ(CV:浪川大輔)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 9月15日 |
身長 | 183cm | 体重 | 68kg |
血液型 | O型 | 趣味 | 食べること |
好き | ばあちゃんの作っためはり寿司 | 嫌い | 生クリーム |
表彰歴もある実力派の陸上部員。レストランではポテトをおいしそうに食べたり,ドリンクバーの飲み物をいろいろ混ぜてみたりと,飾らない姿が印象的だ。攻略キャラクターのなかでは,もっとも“等身大の高校生”らしさを感じた。
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神里キョウ(CV:諏訪部順一)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 1月2日 |
身長 | 185cm | 体重 | 72kg |
血液型 | B型 | 趣味 | バイト&バイク |
好き | 和食 | 嫌い | 馬鹿 |
不良っぽい風貌のため教師から目をつけられやすいが,主人公の体調を気遣ったり,バイクで送り届けたりと,優しさが垣間見えるギャップ男子。普段は積極的にアルバイトにも励んでおり,実はかなり堅実な性格の持ち主でもある。
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指乃シュリ(CV:梶 裕貴)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 5月17日 |
身長 | 175cm | 体重 | 58kg |
血液型 | A型 | 趣味 | 熱帯魚の観察 |
好き | クリームコロッケ | 嫌い | 雷 |
物語の序盤から,主人公に対して親身に接する姿が印象的なキャラクター。無線部に所属しており,学校での成績は中の上といったところ。しかし,彼には“とある”特別な能力があり,その存在を知るのは自分と主人公の2人だけとなっている。
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来実マサト(CV:緑川 光)
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PROFILE | |||
年齢 | 22歳(大学4年生) | 誕生日 | 10月15日 |
身長 | 180cm | 体重 | 64kg |
血液型 | O型 | 趣味 | 読書 |
好き | 桃 | 嫌い | とくになし |
主人公の兄で,温厚で優しく,成績も優秀。主人公から深く慕われており,家族としての信頼関係が感じられる。共通ルートでは登場シーンがあまり多くなかったため,今後物語が進むにつれて,彼の人柄にもより触れていけそうだ。
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九鬼ヒカル(CV:遊佐浩二)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 1月1日 |
身長 | 182cm | 体重 | 69kg |
血液型 | A型 | 趣味 | クレー射撃 |
好き | 珈琲 | 嫌い | 虫全般 |
主人公たちが通う「七科高校」へ転校してきた三兄弟の長男。主人公の体質や周囲で起こる不可解な現象について,何か知っているようなそぶりを見せることがある。サブキャラクターながら,物語の鍵を握る存在といえそうだ。
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九鬼シズカ(CV:保志総一朗)
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PROFILE | |||
年齢 | 18歳 | 誕生日 | 12月31日 |
身長 | 175cm | 体重 | 65kg |
血液型 | B型 | 趣味 | 「ブラビディ」グッズ収集 |
好き | 人が多いところ | 嫌い | 静寂 |
三兄弟の次男で,ヒカルとは双子の関係にあたる。ライブハウスに出入りしたりと自由奔放な一面が目立ち,主人公に対してはどこか挑発的な態度をとることもある。兄弟のなかではもっとも謎めいた存在で,今後どのように物語に関わってくるのか注目したい。
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九鬼アキラ(CV:野島健児)
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PROFILE | |||
年齢 | 17歳 | 誕生日 | 6月6日 |
身長 | 172cm | 体重 | 62kg |
血液型 | AB型 | 趣味 | 音楽鑑賞 |
好き | とくになし | 嫌い | とくになし |
三兄弟の末っ子。ゲーム序盤から主人公に助言を与えるなど,物語の謎を解くカギとなりそうな存在である。プロフィールからは,物事にあまり頓着しないマイペースな一面も見えてくる。
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共通ルートを終え,物語の続きがますます気になる「もし神」。次回は,エースとネジの個別ルートを実際にプレイしながら,その様子をレポートとしてお届けする予定だ。どんな展開が待っているのか,ぜひ楽しみにしていてほしい。
「もし、この世界に神様がいるとするならば。」公式サイト
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