「ときメモ」「アンジェリーク」にインスパイアされた乙女ゲーム「Snowkissed Romance」のクラファンを実施中

　「ときめきメモリアル」と「アンジェリーク」にインスパイアされたというotome game（乙女ゲーム）「Snowkissed Romance」のKickstarterキャンペーンが行われている。
　1994年のスキーリゾート「雪張（Yukihari）」を舞台に，スケジュールを立てて，スキー，温泉，フェスティバルといったアクティビティや，叔母のココアショップでのアルバイトに奔走しつつ，個性的な男性キャラクターたちと交流していくという内容だ。


　インスパイアされたタイトルからも分かるように，本作はノベル系というよりは恋愛シミュレーション系の側面も強い作品であるようだ。

　主人公には知性（Intelligence），運動能力（Athleticism），感受性（Sensitivity），スタイル（Style），優雅さ（Elegance），回復力（Resilience），カリスマ（Charisma），魅力（Charm），ストレス（Stress）といったパラメータがあり，アクティビティや飲食，アルバイトによってスポーツマンや読書家などさまざまに好みが変化し，会話にも影響を及ぼすという。
　これらのパラメータをうまく調整していくことで，「2人の男性をうまくまとめた，うっとりするようなハーレムエンド」「激しい嫉妬に引き裂かれる3人」など，関係性は変化するという。

　また，ゲーム展開にランダム性が取り入れられており，雪張の天候や誰と出会うかは毎回変化するそうで，繰り返しプレイも楽しめそうだ。


　現時点で公開されているキャラクターは，メインの4人とサブの2人。天性の人気者だが，両親の都合で海外を転々としてきたRen Usui，めったに感情を表に出さないKichirou Ishii，賑やかな性格だが家庭の事情に苦しむYoh Moriyama，ココアショップのシフトマネージャーにして雪張の人気者であるShinichirou Matsubaraが，メインの恋愛対象となるようだ。
　また，主人公の幼馴染でハッキリとものをいうSuki Shinjuと，いつも主人公をからかう兄貴分Tomaといったサブキャラクターたちの恋愛模様も描かれていくようである。

　声優のキャスティングにも力が入れられており，Renは海外版「僕のヒーローアカデミア」の轟 焦凍役で知られるDavid Matrangaさん，Kichirouは海外版「Dr.STONE」石神千空役のAaron Dismukeさん，Yohは海外版「呪術廻戦」五条 悟役のKaiji Tangさん，Shinichirou は海外版「ギヴン」上ノ山 立夏役のJessie-James Grelleさんが演じるとのこと。


　プレッジ（支援）の締め切りは，日本時間2025年6月21日11：05。35ドル（約5000円）でゲームのコードとデジタルポストカードを入手でき，50ドル（約7100円）で公式アートブックとゲームガイドが加わり，75ドル（約1万1000円）ではココアショップで供される飲み物を象ったキーホルダー，200ドル（約2万9000円）でRen，Kichirou，Yohsのスタンディやぬいぐるみも手に入る。
　プレッジが7万ドル（約997万円）を超えればストレッチゴールとして，Nintendo Switchなど家庭用ゲーム機への移植，7万5000ドル（約1070万円）で謎の留学生が登場，8万5000ドル（約1210万円）でフルボイス化が実現するとのこと。


　本作を制作するLovelyIncはアメリカを拠点とするスタジオで，乙女ゲーム好きの親友2人が2020年に設立している。
　「乙女ジャンルの限界を越える」ことをコンセプトに「Fall in Love Your Way（あなたらしく，恋に落ちる）」というポリシーを掲げ，プレイヤー自身が主人公になれる，真の没入型ゲームを目指しているという。
　本作では主人公の誕生日，血液型や目の色などをカスタマイズでき，Sukiとはロマンスエンドも用意されているそうで，このあたりにはLovelyIncのポリシーが現れているといえるだろう。

　実は「Snowkissed Romance」は2025年1月にもKickstarterキャンペーンを展開しているが（リンク），残念ながら不成立となり，今回改めて展開された形となる。

　現時点での対応機種はPC/Macで，残念ながらサポート言語は英語のみだ。Steam（リンク）とItch.to（リンク）でデモ版が配信されている。開発者たちによるデモ版の実況動画も公開されているので，興味のある人はチェックしてみよう。

「Snowkissed Romance」公式サイト