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懐かしの名作が令和によみがえる。ビジュアルも一新された「学プリ」「ドキサバ」試遊レポート[ジャンプフェスタ2026]

 2025年12月20日,21日に開催された「ジャンプフェスタ2026」のコナミデジタルエンタテインメントブースでは,「テニスの王子様」を題材とした恋愛アドベンチャーゲーム「学園祭の王子様」(以下,学プリ)と,「ドキドキサバイバル」(以下,ドキサバ)のコーナーが展開されていた。

 本コーナーでは,上記2タイトルの試遊やフォトスポットが用意されており,ひと足先にリマスター版を楽しむファンの姿も見られた。本稿では,「学プリ」「ドキサバ」それぞれの試遊レポートをお届けする。

※試遊している画像はすべて開発中のものです

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 ブースへ入ると,ゲームの世界観にちなんだキャラクターたちのフォトスポットがお出迎え。また大規模イベントということもあり,試遊コーナーの待機列には各校のジャージを着用したファンの姿も多く,まさに「テニプリ」らしい雰囲気に包まれていた。

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旧キービジュアルにも登場していたキャラクターたちに加え,今作で初めてキービジュアルに選ばれた神尾アキラ,観月はじめ,亜久津 仁の姿も並ぶフォトスポット。背後にはキャラクターの影が映し出され,その場に立っているかのような演出も印象的だった
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試遊した人にプレゼントされた「キービジュアルステッカー」と,フォトスポットを体験すると配布される「オリジナルポストカード」
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青春を感じる「合同学園祭」での恋愛模様


 筆者が最初にプレイしたのは,2005年に発売された「学園祭の王子様」のリマスター版にあたる「テニスの王子様 も〜っと 学園祭の王子様 ♡-40 and more...」PC(Steam) / Switch2 / Switch)だ。

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 本作は,7校のテニス部が主導する「合同学園祭」を舞台に,学園祭運営委員のテニス部担当に選ばれたヒロイン(あなた)が,おなじみのキャラクターたちをサポートしていく恋愛アドベンチャーとなっている。
 文化祭本番までの限られた期間を,誰とどのように過ごすのか。その選択が,物語の行方やエンディングを左右する重要なポイントだ。

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 ゲームを開始するとオープニング映像が流れ,その後,学校選択の場面へと切り替わる。青学や氷帝,立海といった,ファンにはおなじみのテニス部強豪校が次々と表示されるが,どの学校を選ぶかによって攻略対象となるキャラクターが変化する。
 選択肢が豊富なぶん悩ましい場面だが,どの学校にも魅力があるので,直感に任せて選ぶのも楽しいポイントだ。

学校選択画面。なお「特別ゲスト」として,四天宝寺中の遠山金太郎も青学側として参加していた
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 エンディングへ進むには,キャラクターたちと交流を重ね,画面右上に表示される「親愛度」を高めていくことが欠かせない。共通シナリオを終えると自由行動が可能になり,気になるキャラクターのもとへ足を運んで会話を楽しめるようになる。

 ときには別のキャラクターから声をかけられることもあり,学園祭らしいにぎやかさを感じられる場面も印象的だ。ただし,1日に行動できる回数には限りがあるため,「今日は誰と過ごそうか」と悩む時間も含めて味わいたい。

全体マップ。行き先を選ぶだけでも少し迷ってしまうのが楽しい
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物語を進めると手に入る「特殊話題」では,キャラクターの意外な一面に触れられることも
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画面右上の「親愛度」は,交流を重ねるほど少しずつ上昇していく
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 自由行動時には「話しかける」だけでなく,キャラクター間の会話を「見る」こともできる。試遊時では,四天宝寺中の遠山金太郎と,部長である白石蔵ノ介の会話が確認できた。

「目」のアイコンが付いている場合は,「見る」が選択可能に
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彼との「恋愛」だけでなく,キャラクター同士の自然なやり取りが楽しめるのも印象的だった
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 各学校の個性が光る出し物にも注目したい一作。かつてプレイしたことがある人も,もう一度“青春”の日々に浸ってみてはいかがだろうか。


無人島で繰り広げられる,一味違うサバイバル生活


 続いてプレイしたのは,2006年に発売された「ドキドキサバイバル」(以下,ドキサバ)のリマスター版「テニスの王子様 ぎゅ〜っと! ドキドキサバイバル Tie break ♡ game」PC(Steam) / Switch2 / Switch)だ。
 無人島を舞台にした物語や,タイトル通りの“サバイバル要素”が盛り込まれており,当時プレイしたファンにとっても印象に残る一作となっている。

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 全国大会を前に集められた各学校のテニス部員たちは,強化合宿のため,船で無人島へと向かっていた。ところが道中,船は嵐に巻き込まれ,顧問の先生たちとはぐれたまま島へと漂着してしまう。
 さらに,偶然同じ船に乗り合わせていたヒロイン(あなた)や友人たちも,テニス部員とともに“大人不在”のサバイバル生活を送ることになり……という物語だ。

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 本作では,ヒロインが“山側”と“海側”の2人存在しており,ゲーム開始時にどちらで物語を進めるかを選択する。選んだ場所によって攻略できるキャラクターが異なり,「山側」では越前リョーマや手塚国光,「海側」では跡部景吾や丸井ブン太といった面々が登場する。

 そのため,「誰とのサバイバル生活を楽しみたいか」を思い浮かべながら選ぶと,よりプレイを満喫できそうだ。なお,今回の試遊では“海側”を選択してプレイしてみた。

主人公選択画面。拠点となる場所によってヒロインや攻略対象が変わる点は,「ドキサバ」の面白いところだ
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 基本的な進め方は「学プリ」と大きく変わらず,気になるキャラクターに話しかけながら親愛度を高めていく流れとなっている。
 なかでも「探索」では,質問に答えながらキャラクターとの掛け合いを楽しめる場面が用意されており,サバイバル生活らしいやり取りを味わえるのが印象的だ。プレイする際には,ぜひ積極的に試してみてほしい。

全体マップ画面(海)
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「探索」では普段の会話より,親愛度も多く上げられる
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彼と2人きりの場面で発動する「タッチモード」。画面の彼に直接触れることで親愛度が上昇し,距離の近さに思わずドキッとさせられる
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 以前4Gamerにて実施したプロデューサーへのインタビューでは,「“当時プレイしていた方の体験や思い出”を大切にしている」という言葉が印象に残っていた。今回あらためて2タイトルを試遊し,その姿勢が作品全体にしっかりと息づいていることを感じさせられる内容だった。

 筆者自身,過去に実際のプレイ経験があり,ゲーム実況などをとおして「学プリ」「ドキサバ」のシステムや物語にも触れてきた。リマスターにあたっては細かなデザイン調整が見られる一方で,「こんな場面があったな……」と当時を思い出す瞬間も多い。懐かしさに背中を押されるように,自然と記憶をたどりながらプレイしてしまったのが正直なところだ。

「学園祭の王子様」より
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「ドキドキサバイバル」より。
当時から親しまれてきたビジュアルも,高精細化されたグラフィックスで見るとどこか新鮮に感じられる
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 また,先述したデザインの調整に加え,描き下ろしスチルといった追加要素も盛り込まれており,全体的にリマスター作品としての手応えを感じさせる内容となっている。新規ビジュアルは高精細なグラフィックスで描かれており,キャラクターたちの魅力をよりじっくりと味わえそうだ。
 加えて,一部スチルはリメイクされており,対応スチルではオリジナル版との切り替え機能も用意されているという。懐かしさと新しさの両立を意識した作りと言えるだろう。

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 UIデザインも最適化され,マップは見やすく,行動先を把握しやすい印象を受けた。さらに,キャラクターとの親愛度に応じて変化するコメント機能も追加されており,恋の進展をより実感しながらプレイできそうだ。
 今回の試遊では時間の都合で確認できなかったが,製品版では全キャラクター分のスチルや新要素をじっくり確かめてみたい。

 なお,「Nintendo Switch 2 Edition」では,本体性能を生かした新機能も用意されている。フルスクリーンでの高解像度表示やロード時間の短縮に加え,マウス操作への対応,「おすそわけ通信」によるミニドラマの視聴など,プレイ環境の幅が広がる点にも注目したい。

「学園祭の王子様」より
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「ドキドキサバイバル」より
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 このほか,本作については「ジャンプフェスタ2026」のステージイベントでも新情報が発表されている(関連記事)。
 「学プリ」では追加攻略キャラクターとして越前リョーガが登場するDLCの配信が予定されていることが明らかになり,「ドキサバ」にも追加攻略キャラクターDLCとして財前 光が登場予定であることが発表された。

 越前リョーガは,越前リョーマの兄にあたる存在で,自由奔放な振る舞いが印象的なテニスプレイヤーとして知られており,財前 光は四天宝寺中テニス部のレギュラーメンバーとして活躍するキャラクターだ。
 彼らが学園祭や無人島でのサバイバル生活の中でどのような関係性を築いていくのかも,楽しみなポイントのひとつだ。

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 試遊で触れたリマスター版の手触りに加え,今後はDLCによる広がりも控えている「学プリ」「ドキサバ」。続報を楽しみにしつつ,発売を待ちたい。

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