連載
壁を掘り,敵を討つ。やりこみ要素満載の採掘防衛アクション「Wall World 2」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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あなたは「ウォールダイガー」として多脚メカ「ロボスパイダー」に乗り込み,この壁の深淵へと挑む。失われた技術,襲い来る脅威,そして壁に隠された真実。資源を採掘し,機体を強化しながら,その核心へと迫っていく。
本日紹介する「Wall World 2」は,プレイヤーが「ロボスパイダー」と呼ばれる多脚メカを操作し,垂直にそびえる「ウォール」を探索するアクションゲームだ。
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探索する鉱山や洞窟は,ゲームプレイのたびに地形が自動で生成される仕組みで,プレイヤーは壁を掘り進め,資源や失われたアーティファクトを収集していく。
それと同時に,プレイヤーはロボスパイダーに搭載された武器を用い,敵の波状攻撃(ウェーブ)から機体を守り抜かなければならない。
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探索を終えて拠点に帰還するか,あるいは道半ばで敗北しても,獲得した資源の一部を使って機体やパイロットの能力を恒久的に強化できる。このローグライト的な成長システムにより,プレイヤーは挑戦を繰り返すたびに,より深く,より危険な壁の奥へと進めるようになる。
採掘と防衛が並行するゲーム展開
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本作の最も特徴的な点は,資源採掘という「探索」と,敵の襲撃から身を守る「防衛」が同時に発生することだ。プレイヤーが地下で貴重な資源を見つけて採掘に集中していると,地上や地下から敵の集団が襲いかかってくる。効率よく資源を集めながら,迫りくる敵をいかに捌くか。この2つの行動を常に両立させなければならない独特のゲームテンポが,本作の奥深さを生み出している。
大幅に拡張された機体改造
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本作では,プレイヤーが操るロボスパイダーのカスタマイズ性が大きく拡張された。前作では限定的だった機体の変更が,今作では脚部を戦車のようなキャタピラに入れ替えたり,武装や推進器を自由に変更したりできるようになった。これにより,移動の快適さを優先するのか,戦闘能力を高めるのかといった,プレイヤーの戦略に合わせた機体構築が可能となっている。この改造の幅広さが,周回プレイの動機付けにもなっている。
予測不可能な探索を生む「異常タイル」
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ゲームのたびに地形が変わる自動生成システムに加え,今作では「異常タイル(アノマリー)」が導入された。これは探索中に遭遇する特殊なマス目のことで,触れると爆発が起きたり,プレイヤーの行動を妨害する装置が作動したりと,さまざまな予期せぬ事態を引き起こす。この存在が,単調になりがちな資源採掘に常に緊張感を与え,毎回異なる戦略的な判断をプレイヤーに要求する。
挑戦を繰り返すことで着実に機体を強化していくローグライトの楽しさ,そして自分のプレイスタイルに合わせて機体を自由に改造できる奥深さが,本作の大きな魅力といえる。前作を遊んだ人はもちろん,本作から初めて「ウォール」に挑む人にもおすすめできる一作だ。
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