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「ゲームマーケット2025秋」のボドゲ&TRPG関連総まとめ。50以上の新作と,制作者向けブースの情報を一挙紹介
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今回のゲームマーケットは,ひとつながりの展示ホール4〜6と,通路を挟んだ展示ホール3を跨ぐ形でブースが配置されていた。ホール3には主な大型ブースが置かれ,大きなホール4〜6に一般ブースとエリア出展ブースがまとめられた形だ。
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特設ブースがホール3に集められていたからか,買い物客の多くはホール4〜6に滞留しがちで,フードコーナーやフリースペースが縮小されたからか,来場者の導線にはやや偏りがあったように感じられた。歩くためのスペースは十分に確保されていたものの,次回はもう少し改善してほしいところである。
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制作者向けの施策も充実。国内外の注目作も続々の注目ブースを紹介
まずは会場で発表された新作情報や,注目ブースなどをチェックしていこう。以下に発表タイトル,メーカー,関連リンク(海外のものを含む)をまとめたので,パッと見で分かる人は参考にしてほしい。
| 種別 | タイトル | メーカー | リンク |
|---|---|---|---|
| ボドゲ | レイルロード・タイルス | アークライト | BGG |
| ボドゲ | パークス | アークライト | BGG |
| ボドゲ | このエピローグは変わらない | アークライト | ポスト |
| ボドゲ | ストレンジスロットシミュレーター | ホビージャパン | ポスト |
| ボドゲ | ゴーストバンパーズ | ホビージャパン | BGG |
| ボドゲ | デンジャー | ホビージャパン | BGG |
| ボドゲ | ビリビリパーティ | ホビージャパン | - |
| ボドゲ | SETI 地球外知的生命体 宇宙機構 | ホビージャパン | BGG |
| マダミス | 6輌の密室 | ホビージャパン | 公式 |
| ボドゲ | マインドバグ:新たなしもべ | JELLY JELLY GAMES | - |
| ボドゲ | 2022年プロモパック | JELLY JELLY GAMES | - |
主催のアークライトからは,人気のロール&ライト作品をタイルゲームにした「レイルロード・タイルス」,原語版の第2版をベースにした「パークス」の日本語版に加えて,秋山真琴氏とぺこら氏によるオリジナル作品「このエピローグは変わらない」が発表された。
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商品化を前提にした「アークライト・ゲーム賞」の大賞は,イブインクの「オバケパレード」が受賞。いわゆる“坊主めくり”系のゲームだが,めくる山札は各プレイヤーが提供したカードによって構成されるのが特徴だ。カードのほとんどは邪魔なオバケだが,デッキに“お札”が含まれていた場合,引いたオバケを相手に押し付けられる。チキンレース的な要素を併せ持つ,シンプルなパーティーゲームとなっている。
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ホビージャパンブースでは,「ゴーストバンパーズ」「デンジャー」「ビリビリパーティ」「SETI 地球外知的生命体 宇宙機構」といった海外タイトルの日本語版が発表された。
また会場で実施された新作発表パズル(対象ポスト)により,「ストレンジスロットシミュレーター」のリリースも明らかとなっている。
同作はMegalomaniac Gamesの「パチスロシミュレーター」をリメイクしたタイトルで,ジャンルとしてはリアルタイム系の推理カードゲームにあたる。1〜6まで存在する“設定”を見極め,当たるスロットマシンを探すという内容で,リメイクにあたってはアートワークが一新され,ヴァリアントルールも追加されるとのことである。
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ゲムマには,意外なメーカーがブースを構えていることもある。今回とくに驚かされたのが「わかさ生活」のブースだ。健康食品や美容製品で知られる企業だが,会場では二つのボードゲーム「エラーロイド」と「花鈴のバッティングプラクティス」の先行販売を行っていた。
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「エラーロイド」は,同社が運営するミステリー本専門店「謎解き生活」のオリジナル製品だ。各プレイヤーが持つ7体のアンドロイドの中に潜む反逆者“エラーロイド”を推理し,カード効果を駆使して見つけ出す,2人対戦型のカードゲームとなっている。
「花鈴のバッティングプラクティス」は,女子野球を題材にしたマンガ「花鈴のマウンド」が原作のカジュアルなボードゲームとのこと。原作漫画がわかさ生活の公式サイトで連載されていることから,そのグッズとして制作されたものだという。
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買い手側だけでなく,作り手側を意識したブースも多く見られた。印刷会社などが自社サービスをアピールするブースはこれまでにも見かけたが,今回は特設ブースとして「ゲーム制作者支援コーナー」が設置され,以前よりもそうした方向性が強化されている。
新設された「イラスト・グラフィック」ジャンルも,単純な販売のみならずポートフォリオ展示も行っていて,ゲーム制作者とのマッチングを意図した部分が大きいようだ(紹介ポスト)。ボードゲームの裾野が広がり,制作側に興味を持つ人が増え始めているのかもしれない。
![]() ダテナオト氏 イラストレーター・漫画家・講師として活躍するクリエイター。会場ではファンタジー世界の種族として馴染み深い“エルフ”の歴史を綴った「エルフ史」シリーズを販売していた(リンク:Xアカウント) |
![]() ヨシヤ氏 もふもふした可愛らしいキャラクターや,流麗な生物のアートを得意とするイラストレーター。「マジック・ザ・ギャザリング」の拡張アートを手掛けるなど,さまざまな分野で活躍している。会場ではフィギュアや同人誌も販売されていた(リンク:公式X) |
![]() ナカニシリョウ氏 歴史もののカードゲームや雑誌などで活躍する,劇画系の迫力あるイラストを得意とするイラストレーター。「蟲神器」「イジンデン」といった作品や,広告でもイラストが採用されている(リンク:公式サイト) |
![]() バラクーダ/森脇かみん氏 「放課後プリンセス」「トーキョーアナザー」などを手掛ける漫画家。Role&Roll誌における挿絵などでも活躍中(リンク:Xアカウント) |
個人的に興味深かったのは,合同ブース「はこブ旅団」でJ.C.クリエイツが出展していたサービス「BGEngine」だ。これは,ボードゲームのテストプレイを支援するアプリケーションで,ブラウザ上で動作し基本無料で利用できる。
以前から存在しているサービスだが,リリース10周年に合わせて基本機能やUIを一新し,より使いやすい形にリニューアルされた。かつてはクローズドなテストプレイに特化した形式だったが,リニューアル後は作ったデータを公開してプレイヤーを募ることも可能になっている。
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ボードゲームのテストプレイに向くツールにはSteamで購入できる「Tabletop Simulator」や,ブラウザ上で動作する「Tabletopia」などがあるが,前者はプレイヤー全員がソフトを購入する必要があり,後者はUIが英語かつ無料ではできることが少ないといった制限がある。そういった意味で,誰でも気軽に利用できるBGEngineの価値は高そうだ。
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このほかドイツ年間ゲーム大賞2025で大賞を受賞した「ボムバスターズ」の増刷版をリリースしたEngamesをはじめ,盛りだくさんの注目タイトルが登場した。以下,画像を中心に紹介しているので,興味のある作品を見つけた人は参考にしてほしい。
●Engames
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●ジーピー
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●オインクゲームズ
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●カドアナ
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●ポケモン
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●SUSABI GAMES
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●アソビション
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●itten
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●ラフスケッチ
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●ホヌゲームズ
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●For Games & SUNNY BIRD
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●心火GAMES
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●スタジオムンディ
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●双葉&小学館&ドロマイ
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●コロコロ堂
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●JELLY JELLY GAMES
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●三省堂
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●カナイ製作所
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●natriumlamp games
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●フダコマゲームズ
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●プロトクラフト
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バリエーション豊かな作品が並んだTRPGジャンル
1日目はボードゲーム関連のサークルが中心だったが,2日目にはテーブルトークRPG関連のブースも多く軒を連ねていた。
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最大勢力を誇っていたのは,やはり「クトゥルフ神話TRPG」のシナリオ本だ。以前までは第6版向けのシナリオが大多数だったが,近年では“第7版向け”を明確に打ち出すサークルもチラホラと見られ,棲み分けが進みつつあるように感じられた。
また,あるサークルではダウンロードコードが書かれたカードを低価格で販売する一方,あるサークルでは凝った装丁の本と豪華なグッズをセットで販売するなど,売り方にも個性が見られる。こういった振れ幅は,データだけでも成立するテーブルトークRPGならではかもしれない。
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![]() 探索者撲滅委員会 / クトゥルフ神話TRPG「黄昏の獣」(リンク:BOOTH商品ページ) |
![]() さといも牧場と卓上戦術部 / クトゥルフ神話TRPG「悪老の家」(リンク:ゲームマーケット紹介ページ / BOOTH商品ページ) |
![]() おさしみ大帝国 / クトゥルフ神話TRPG「神と悪魔のおまじない」(リンク:BOOTH商品ページ) |
![]() カペラとテディベア / クトゥルフ神話TRPG「世界の終焉を覆す奇跡的魔術XXX-II」(リンク:BOOTH商品ページ) |
![]() 雑貨店セイラン / クトゥルフ神話TRPG「囚人派遣」(リンク:ゲームマーケット紹介ページ / BOOTH商品ページ) |
![]() 語部茶屋 / クトゥルフ神話TRPG「コウシン」(リンク:Xアカウント / BOOTH商品ページ) |
![]() 青色回遊魚 / クトゥルフ神話TRPG「㐂々怪々」(リンク:告知ポスト / BOOTH商品ページ) |
![]() 文理荘 / クトゥルフ神話TRPG「深淵に浸る味覚」(リンク:紹介ポスト) |
もちろん,「クトゥルフ神話TRPG」以外にもオリジナルを含めた多数のタイトルが販売されていた。中でも筆者が興味を惹かれたのは,韓国発のエクソシストもの「アロンの司祭」と,地下都市で生きる傭兵たちの姿を描く「FULLFACE」(フルフェイス)だ。いずれも非常に尖った世界観と,特徴的なシステムを備えたタイトルとなっていた。
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![]() コノス / 黒の新選組 幕末鬼殺行(リンク:BOOTH商品ページ) |
![]() FT書房 / ローグライクハーフサプリメント「ヒーローズオブダークネス」(リンク:公式サイト / BOOTH商品ページ) |
![]() ならの / エモクロアTRPGシナリオ本「番犬」(リンク:ゲームマーケット紹介ページ / BOOTH商品ページ) |
![]() 現円卓 / ドールズフロントライン2二次創作TRPG「ダイスライン」(リンク:BOOTH商品ページ) |
今回のレポートは以上だ。とくに注目したい作品は,後に個別記事として取り上げる予定なのでお楽しみに。気になる人は4Gamerの「ANALOG」関連記事をチェックしてほしい。
- 関連タイトル:
ボムバスターズ
- この記事のURL:




























































































































