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「iPhone 17」シリーズと薄型「iPhone Air」が9月19日に国内発売。全モデルで120Hz表示に対応
搭載SoC(System-on-a-chip)にApple独自の「Apple A19」シリーズを採用することで,従来製品と比べて性能が向上したほか,すべてのモデルでディスプレイのリフレッシュレートを最大120Hzで表示する「ProMotion Technology」に対応したのが見どころとなっている。
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iPhone 17シリーズとiPhone Airは,いずれも9月19日の国内発売を予定しており,9月12日の午後9時に予約の受付を開始するという。製品ラインナップとApple Storeにおける税込価格は以下のとおり。
●iPhone 17:6.3インチ有機ELパネル
ストレージ容量256GBモデル:12万9800円
ストレージ容量512GBモデル:16万4800円
●iPhone 17 Pro:6.3インチ有機ELパネル
ストレージ容量256GBモデル:17万9800円
ストレージ容量512GBモデル:21万4800円
ストレージ容量1TBモデル:24万9800円
●iPhone 17 Pro Max:6.9インチ有機ELパネル
ストレージ容量256GBモデル:19万4800円
ストレージ容量512GBモデル:22万9800円
ストレージ容量1TBモデル:26万4800円
ストレージ容量2TBモデル:32万9800円
●iPhone Air:6.5インチ有機ELパネル
ストレージ容量256GBモデル:15万9800円
ストレージ容量512GBモデル:19万4800円
ストレージ容量1TBモデル:22万9800円
スタンダードモデルでも120Hz表示に対応
スタンダードモデルのiPhone 17は,6.3インチサイズで,解像度1206×2622ドットの有機ELディスプレイを搭載した製品だ。ディスプレイのベゼルを細くすることで,前世代製品「iPhone 16」の6.1インチサイズから画面サイズが大きくなった。
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既存のスタンダードモデルは,最大リフレッシュレートが60Hzだったのに対して,iPhone 17は,冒頭でも紹介したように120Hz表示に対応したのが見どころとなっている。画面に表示するコンテンツに応じて1〜120Hzの間でリフレッシュレートを調整することで,電力消費を抑えるという。
これまでは,Proモデルの特権となっていた120Hz表示が,スタンダードモデルでも対応するのはゲーマーとして大きなポイントと言える。
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また,屋外における画面のピーク輝度が,iPhone 16の2000nitから3000nitへと1.5倍に向上した。さらに7層の反射防止コーティングを施すことで,映り込みを軽減し,明るい場所でも画面が見やすくなったそうだ。
屋外でゲームをプレイすることが多い人にとって,とくに日差しが非常に強い状況でも画面が視認しやすいのは重要だろう。
ディスプレイ表面は,Apple独自の高耐久素材「Ceramic Shield」の最新バージョンである「Ceramic Shield 2」で保護しており,従来製品と比べてすり傷に対する耐久性が3倍に向上したとのこと。
搭載SoCの「Apple A19」は,2基の高性能コアと4基の高効率コアを組み合わせたCPUに,5基のGPUコア,AI処理用のNeural Engineなどを統合するSoCだ。
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詳細は明らかになっていないが,iPhone 16に搭載する「Apple A18」と比べて,GPU性能が1.2倍に向上したという。メモリバス帯域幅も広がっており,大規模言語モデル(LLM)を利用したAI処理の性能も上がっているそうだ。
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さらに,画面表示を制御する「Display Engine」を刷新することで,最大120Hzの高フレームレート表示や常に画面を表示しておく常時点灯機能「Always on Display」に対応できたとのこと。
iPhone 17では,カメラ機能も強化している。アウトカメラは,従来製品と同じ標準と広角の2眼式だが,広角カメラに組み合わせる撮像センサーの有効画素数が約1200万画素から4800万画素に変更となった。
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さらに大きく変化したのがインカメラだ。Appleが「センターフレームカメラ」と呼ぶこのカメラは,撮像センサーとして新たに開発した正方形の撮像センサーを搭載することで,撮影可能な視野角が広がり,有効画素数が従来の約1200万画素から約1800万画素へと向上した。
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従来のセンサーは,アスペクト比4:3の横長だったのに対して,新しいセンサーは正方形なので,写真の縦横比が調整できるようになったという。たとえば,iPhoneを縦持ちした状態でも横長の自撮写真や動画を撮影できるほか,AIを活用することで,被写体の位置や人数などに合わせてフレームを自動で調整するそうだ。
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このほかの特徴として,iPhone 17を含めて,今回発表となった製品は,すべてeSIMのみの対応となっており,物理的なSIMカードは利用できない点に注意したい。Appleの製品情報ページによると,登録可能なeSIMは最大8つで,そのうち2つをアクティブに利用できるという。
iPhone 17シリーズとiPhone Airでは,SIMカードスロットがなくなったことにより,従来製品よりも大容量の内蔵バッテリーを搭載できたとのこと。省電力なSoCやリフレッシュレートの調整なども含めて,iPhone 17はiPhone 16と比べて,動画視聴時のバッテリー駆動時間が最大8時間も延びたそうだ。
また,出力40W以上の電源アダプタと組み合わせて,20分で約50%の急速充電が行えるという。
デザインが大きく変わったProモデル
上位モデルであるiPhone 17 Proシリーズは,前世代の「iPhone 16 Pro」シリーズから設計を見直しており,筐体を従来のチタニウムからアルミニウム合金の削り出しに変更した。ディスプレイ面は,Ceramic Shield 2,背面をCeramic Shieldで保護することで高い耐久性を備える。
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背面の形状も変わっており,カメラユニット部分が大きく出っ張っている印象的なデザインを採用する。Appleによると,この出っ張り部分にコンポーネントを配置することで,より大容量のバッテリーを搭載するスペースを確保しているという。その結果,最上位のiPhone 17 Pro Maxは,満充電なら最大39時間もの動画再生が可能になったそうだ。
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搭載SoCの「Apple A19 Pro」は,Apple A19の上位版で,2基の高性能コアと4基の高効率コアを組み合わせたCPUに,6基のGPUコア,AI処理用のNeural Engineを統合する。
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CPUは,高性能コアにおけるフロントエンドの帯域幅が拡大したことに加えて分岐予測の精度が上がった。加えて,高効率コアのキャッシュメモリを1.5倍に増量したことで性能が向上したそうだ。
一方のGPUは,必要な量のメモリをリアルタイムで割り当てる「Dynamic Caching」が最新世代になった。さらに,GPUにAI処理用のアクセラレータを搭載することで,Macbook Pro並みのAI推論性能を備えたとアピールする。
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iPhone 17 Proシリーズでは,筐体内部の冷却機構にも変更が加えられており,ベイパーチャンバーを採用するそうだ。ベイパーチャンバーによって,分散した熱をアルミニウム合金製の筐体も活用して冷却する。
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高性能な最新SoCと冷却機構により,iPhone 17 Proシリーズは,iPhone 16 Proシリーズと比較して,最大40%もの性能向上を実現したという。ハードウェアによるリアルタイムレイトレーシングに対応したゲームタイトルとして,「アークナイツ:エンドフィールド」の動作デモも披露された。
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iPhone 17 Proシリーズのアウトカメラは,従来製品から変わらず,標準と広角,望遠という3眼式だ。望遠カメラに組み合わせる撮像センサーが,ほかの2つと同じ,有効画素数4800万画素のセンサーに切り替わった。新たな撮像センサーは,従来製品と比べてサイズが大きくなっただけでなく,屈曲光学系の「テトラプリズム」や手振れ補正システムを改良することで,より明るく鮮明な写真を撮影できるようになったという。
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薄さ5.64mmの新製品が登場
今回新たに登場したiPhone Airは,最薄部で厚さ5.64mmという薄型ボディを採用したスマートフォンだ。この薄さを実現するために,従来のiPhoneから内部構造を大幅に見直しており,背面の凸部分にカメラユニットやメイン基板,SoC,スピーカーを収めている。
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筐体のフレームはチタニウム製で,iPhone 17 Proシリーズと同じくディスプレイ面をCeramic Shield 2,背面をCeramic Shieldで保護しており,Appleは「これまでのどのiPhoneよりも頑丈だ」とその耐久製をアピールする。
ディスプレイは,6.5インチサイズで,解像度1280×2736ドット,最大リフレッシュレート120Hzの有機ELパネルを採用しており,iPhone 17やiPhone 17 Proよりも一回り大きい。
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iPhone Airの搭載SoCは,iPhone 17 Proシリーズと同じApple A19 Proだ。ただ,iPhone 17 ProのApple A19はGPUコアが6基であるのに対して,iPhone Airは5基となっている。なお,iPhone 17 Proシリーズでアピールしていた,ベイパーチャンバーといった冷却機構への言及がないため,もしかすると動作クロックを抑えている可能性もありそうだ。
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また,Apple独自のワイヤレスチップである「Apple N1」と,最新の通信用モデムチップ「Apple C1X」を搭載するのもポイントだ。Appleは,Wi-Fi 7やBluetooth 6,IoT向けの通信規格である「Thread」に対応するチップで,インターネット共有やAirDropといった通信の安定性を高めるという。
一方のApple C1Xは,2025年2月に登場した「iPhone 16e」に搭載する「Apple C1」の改良版で,Apple C1と比べて,2倍高速に動作するとのことだ。
Apple N1とApple C1Xのどちらも,電力効率に優れており,iPhone Airの薄さや長時間のバッテリー駆動に寄与するそうだ。
iPhone Airのアウトカメラはシングルカメラで,有効画素数約4800万画素の撮像センサーと組み合わせる。インカメラはiPhone 17シリーズと同じ,センターフレームカメラだ。
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これまでのiPhoneシリーズになかった薄型モデルだけに,従来製品とは異なるポイントが多い。実際の使い勝手が気になるところだ。
メーカー | Apple |
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OS | iOS 26 |
ディスプレイパネル | 6.3インチ有機EL,解像度1206×2622ドット,最大リフレッシュレート120Hz |
プロセッサ | Apple A19 |
メインメモリ容量 | 未公開 |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 2眼式 ・標準:約4800万画素,26mm(35mm換算,以下同)F1.6,センサーシフト式光学式手振れ補正 ・広角:約4800万画素,13mm,F2.2,視野角120度 |
インカメラ | 約1800万画素,F1.9 |
対応5Gバンド | 1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/29/30/38/40/41/48/53/66 |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 6 |
バッテリー容量 | 未公開 |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
インタフェース | USB 2.0 Type-C |
公称本体サイズ | 71.5(W) |
公称本体重量 | 約177g |
本体カラー | ブラック,ホワイト,ミストブルー,セージ,ラベンダー |
メーカー | Apple |
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OS | iOS 26 |
ディスプレイパネル | iPhone 17 Pro:6.3インチ有機EL,解像度1206×2622ドット,最大リフレッシュレート120Hz iPhone 17 Pro Max:6.9インチ有機EL,解像度1320×2868ドット,最大リフレッシュレート120Hz |
プロセッサ | Apple A19 Pro |
メインメモリ容量 | 未公開 |
ストレージ | 256GB,512GB,1TB,2TB(iPhone 17 Pro Maxのみ) |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約4800万画素,24mm,F1.78,センサーシフト式光学式手振れ補正 ・広角:約4800万画素,13mm,F2.2,視野角120度 ・望遠:約4800万画素,100mm,F2.8 |
インカメラ | 約1800万画素,F1.9 |
対応5Gバンド | 1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/29/30/38/40/41/48 |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 6 |
バッテリー容量 | 未公開 |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
インタフェース | USB 3.0 Type-C |
公称本体サイズ | iPhone 17 Pro:71.9(W) iPhone 17 Pro Max:78(W) |
公称本体重量 | iPhone 17 Pro:約206g iPhone 17 Pro Max:約233g |
本体カラー | シルバー,コズミックオレンジ,ディープブルー |
メーカー | Apple |
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OS | iOS 26 |
ディスプレイパネル | 6.5インチ有機EL,解像度1280×2736ドット,最大リフレッシュレート120Hz |
プロセッサ | Apple A19 Pro |
メインメモリ容量 | 未公開 |
ストレージ | 256GB,512GB,1TB |
アウトカメラ | 約4800万画素,26mm,F1.6,センサーシフト式光学式手振れ補正 |
インカメラ | 約1800万画素,F1.9 |
対応5Gバンド | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/30/38/40/41/48 |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/30 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 6 |
バッテリー容量 | 未公開 |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
インタフェース | USB 2.0 Type-C |
公称本体サイズ | 74.7(W) |
公称本体重量 | 約165g |
本体カラー | スペースブラック,クラウドホワイト,ライトゴールド,スカイブルー |
AppleのiPhone 17製品情報ページ
AppleのiPhone 17 Pro製品情報ページ
AppleのiPhone Air製品情報ページ
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iPhone本体
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