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「にじさんじ WORLD TOUR 2025」神戸公演レポート。夏を存分に感じさせるセトリと6人の絆に心震える――熱狂と感動の一夜を振り返る
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今回のツアーは,にじさんじ史上最大規模となっており,仙台を皮切りに名古屋,横浜,福岡など全国7会場に加え,7月には海外公演(上海)でも成功を収めている。本稿では,現在活躍中のライバー6人が出演した神戸公演の模様をレポートする。
神戸公演の出演者は以下のとおり。
樋口 楓さん(YouTube)
竜胆 尊さん(YouTube)
レヴィ・エリファさん(YouTube)
シェリン・バーガンディさん(YouTube)
甲斐田 晴さん(YouTube)
伊波ライさん(YouTube)
なお,本ライブの配信視聴チケットは9月14日23:59まで購入可能で,視聴期間は9月15日23:59までとなっている。
以下,ライブ内容のネタバレを含むため,これから視聴予定の人はご注意いただきたい。
「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow! 神戸公演」公式サイト
8月の終わりに開催されたライブイベントは
ずっと忘れない“夏の思い出”に
開演時間になると,出演者6人の映像がスクリーンに映し出され,ついにライブがスタート! 前回の横浜公演同様,「Summer and Peace!」で会場を一気に“夏”へと染め上げる。曲中のコールでは,神戸牛,日本酒,明石焼き……と兵庫県の名産品などを歌詞に取り入れていたのも,リアルライブならではの試みといえるだろう。
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序盤から大盛り上がりのステージに,「初っ端から盛り上げすぎだよ(笑)」「皆も声出てましたね」といった声が飛び交い,出演者たちの嬉しそうな様子が垣間見える。
自己紹介ではハートマークを作って見せた伊波ライさんや,VR関西在住の樋口 楓さんによるコーレスなど,ライバーごとの個性が溢れており,「関西に住んでいる人〜!」「いつか神戸に住みたい人〜!」といった客席との掛け合いも見て取れた。
5月に開幕したライブツアーは早くも5公演目を迎え,いよいよ折り返しとなる。神戸公演は“歌唱力”に優れたメンバーが揃い,樋口さん,竜胆 尊さん,シェリン・バーガンディさん,伊波さんによる「マーシャル・マキシマイザー」(柊マグネタイトカバー)でその魅力をさらに実感した。
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ライブ経験が豊富なこともあり,本公演でも皆を牽引していた甲斐田 晴さんの「雷命」では,会場内のボルテージも急上昇。「ついてこい神戸!」というアツさを感じる掛け声もうかがえた。大人っぽい雰囲気で始まった「[A]ddiction」(EVO+カバー)では,樋口さんとレヴィ・エリファさんが拡声器を持つ演出も目を引いた。
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レヴィさん,伊波さんによる「Prayer X」(King Gnuカバー)は,冒頭のしっとりとしたメロディーが印象的な楽曲だ。この曲は“ハモリ”を重視した曲ということで,レヴィさんが提案したと後のMCで語っている。
また,有観客のライブが初めてとなる2人は,「楽しかった」「最高」とはしゃぐ様子を見せ,手を振ったりとファンとの交流を楽しんでいた。
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ここからは竜胆さんによる「Deal with the devil」(Tiaカバー),竜胆さんとシェリンさんの「ファタール」(GEMNカバー)と,アニメ主題歌としても知られる楽曲が続いていく。
シェリンさんによる「春を告げる」(yamaカバー)では,桜の花びらが舞い落ちる演出も見られ,観客を驚かせたに違いない。
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雰囲気を一転させ,再び会場内の熱量を上げたのは,甲斐田さんと伊波さんによる「DAY×DAY」(BLUE ENCOUNTカバー)。ラスボス感がマシマシの「Tot Musica」(Adoカバー)では,レヴィさんが通常衣装で登場し,MVさながらの演出と迫力でステージを圧倒していた。
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楽曲終了後にMCとして登壇したのは,ソロ楽曲で圧巻のパフォーマンスを見せてくれた竜胆さんと甲斐田さん。特に竜胆さんは「Deal with the devil」について「緊張していた」「皆のために一生懸命頑張りました」と語り,彼女の努力が伝わってきた。
そんな2人が歌ったのは「混沌ブギ」(jon-YAKITORYカバー)で,曲中の「死ぬまで踊れ」という歌詞のとおり,見事なダンスを披露した。
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竜胆さん,レヴィさん,シェリンさん,甲斐田さんの4名が順に映し出されるというカメラワークがファンの心を捉えた「UNDEAD」(YOASOBIカバー),この季節にピッタリな「八月のレイニー」(はるまきごはんカバー)を力強く歌い上げる伊波さんと,ライブ後半戦も勢いはまだまだ止まらない。
樋口さんが歌唱するのは,現在放送中のアニメ主題歌としても知られる「CALLING†」。曲中に髪型が変化する演出も観客を魅了し,普段とは少し違う姿が新鮮だった。
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“和”を感じさせる曲調やラップが印象的な「オオエドランヴ」(Reol,nqrse,Gigaカバー)では,会場の熱気も最高潮に。歌唱後のMCでは,樋口さん,シェリンさんによるトークも繰り広げられ,本楽曲は樋口さんからの提案だということが明かされている。ほかにも,2人の“好きなひらがな”など,ユニークなトークテーマが展開された。
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先ほどの“好きなひらがな”で「め」を挙げていた樋口さんに加え,竜胆さん,レヴィさんがサングラスをかけて披露したのは「め組のひと」(ラッツ&スターカバー)で,まさかの伏線回収に驚きを隠しきれない人も多かっただろう。
「死ぬな!」(こっちのけんとカバー)を歌ったのは,シェリンさん,甲斐田さん,伊波さんの男性3人組。見事なハモリと相まって,オシャレな雰囲気を漂わせていた。
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本公演ラストの楽曲として,樋口さん,レヴィさん,甲斐田さん,伊波さんが熱唱したのは「恋のメガラバ」(マキシマム ザ ホルモンカバー)だ。歌詞からも夏らしさが感じられる楽曲で,季節感を大切にしたセットリストには改めて感心させられた。
ここで出演者たちはいったん降壇し,ライブは終了……かと思われたが,アンコールに応えて再びステージへ登場! 全員で7周年記念楽曲「Arc goes oN」を高らかに歌い上げる。歌唱後には「感動しちゃった」「いい曲だな」と,出演者たちも曲のよさについて呟く様子を見せた。
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楽しい時間はあっという間で,ここからは恒例の告知コーナーへと移っていく。追加グッズの販売(該当ポスト)や同時視聴配信の発表だけでなく,このメンバーでの「歌ってみた」動画の公開(リンク)に,客席からも歓喜の声が上がっていた。
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終盤では出演者からのコメントも寄せられ,「初めてのライブが神戸公演で良かった」「まだ終わりたくない」(伊波さん),「練習を重ねるごとに,このチームはお互いのことをリスペクトしていた」「あらためてこのメンバーとやれて良かった」(樋口さん)と,6人の絆を実感させるような言葉には深く感動させられる。
ステージ上で円陣を組み,最後に披露したのは,にじさんじリスナーなら誰もが知る「Virtual to LIVE」。8月の終わりに開催されたライブイベントは,「最高の思い出でした」「楽しかった!」という言葉通り,ずっと忘れない“夏の思い出”となって,次回の福岡公演へバトンタッチされた。
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「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow! 神戸公演」公式サイト
「にじさんじ WORLD TOUR 2025」名古屋公演レポート。“クールビューティー”な歌声と個性で魅せた6人の共演

にじさんじ史上最大規模のライブツアー「にじさんじ WORLD TOUR 2025」の名古屋公演が,2025年6月22日に開催された。個性豊かな6人のライバーが出演し,ユニット曲やソロ,MCなどで観客を魅了した本公演の模様をレポートする。
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- ライター:渡辺美咲
7人の個性が光る「にじさんじ WORLD TOUR 2025」横浜公演レポート。賑やかで熱気あふれるステージが夏を彩る

7周年を迎えた「にじさんじ」のライブツアー「にじさんじ WORLD TOUR 2025」横浜公演が,2025年7月21日に開催された。えるさんや葛葉さんら7人が出演し,ソロやユニットでの多彩なステージで観客を魅了した,ライブの模様をレポートする。
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