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Switchを大画面化してどこでも使えるディスプレイ「Orion」を写真でチェック。1kg超えの重さはネックだが大画面は正義だ
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印刷2022/08/13 12:00

テストレポート

Switchを大画面化してどこでも使えるディスプレイ「Orion」を写真でチェック。1kg超えの重さはネックだが大画面は正義だ

 Nintendo Switch(以下,Switch)を携帯モードで使うときに悩ましい点の1つは,画面サイズが小さいことだ。液晶モデルの画面サイズは6.2インチ,一回り大きい有機ELモデルでも7インチと,大画面スマートフォン程度しかない。これくらいの画面サイズだと,文字情報の多いゲームでは文字が読みにくかったり,FPSやバトルロイヤルゲームでは遠くの敵が視認しにくかったりするものだ。

 そんなSwitchの弱点を解消するアイテムが,今回紹介するUpSwitchの小型ディスプレイ「Orion」だ。小型ディスプレイの背面にSwitchを組み込んで,携帯モードの画面をそのまま大きくしたようなスタイルでゲームをプレイできるというものだ。

Orion
メーカー:UpSwitch
予定価格:3万4800円
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 海外で発売して話題を呼び,2022年2月には国内向けにクラウドファンディングキャンペーンを実施していた(※キャンペーンは終了している)Orionであるが,出資者向けの発送が始まり,弊誌編集長が個人的に注文していた1台が編集部に届いた。国内での一般向け販売も予定しているOrionがどのようなものか,写真で簡単に紹介したい。

Orionの製品ボックス。裏面(右)には主な特徴が書かれている
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Switchの画面を約3.5倍に拡大表示できる


 Orionは,11.6インチサイズで解像度1920×1080ドット(以下,フルHD)の液晶パネルを備えたディスプレイ本体と,本体左右に取り付ける着脱式のグリップなどで構成される製品だ。

Orionと付属品。銀色をしたドッグタグのようなものは,グリップの取り付けネジを締める簡易ドライバーだ
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Orionの本体。よくあるモバイルディスプレイの見た目だ
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 Orionの本体背面には,Switchをはめ込むスロットとカバーがある。このスロットにSwitch本体を入れて,Orionの左右にJoy-Conとグリップを取り付けることで完成する仕組みだ。Switch本体とは,USB Type-C経由でのワイヤード接続となる。

Orionの背面。中央にSwitchを収めるスロットのカバーがある
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スロットカバーを開けた状態。左写真奥が底面側で,Switch本体のUSB Type-Cポートにはめ込むコネクタが見える。右写真が液晶モデルのSwitch本体をはめ込んだ状態だ。若干大きい有機ELモデルもはめ込めるように,左右に若干空きがある
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 写真を見てのとおり,画面サイズはSwitch本体と比べものにならないほど大きい。大雑把な計算だと,液晶モデルの約3.5倍もの大きさだ。

Orion本体の左右にJoy-Conとグリップを取り付けた完成形。11.6インチの画面はやはり大きい
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 ただ,Orionの動作に必要な電力は,SwitchのUSB Type-Cポートから供給できる電力では足らない。Orionを使うには,Orion背面のUSB Type-Cポートに,5V,1.5A以上の出力があるUSB ACアダプターをつなげるか,モバイルバッテリーをつなげるなどして電力を供給しなくてはならない。
 なお,モバイルバッテリーを電源に使う場合,Orionに付属するベルトを使って,背面にモバイルバッテリーを固定できる。こうすれば,電源がほかに用意できない環境で使うことも可能だ。Orionに電力を供給している間は,Switch本体とJoy-Conの充電も行われるので,相応に容量の大きなモバイルバッテリーを用意したい。

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Orion背面の左側には,HDMI入力端子と電源用のUSB Type-Cポートがある。HDMI入力にPCなどをつなげれば,Orionを普通のディスプレイとして使用できる
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モバイルバッテリーを背面に固定するベルトが付属する。これでモバイルバッテリーを固定すれば,移動中でもOrionを使ってゲームをプレイできる


1kg超えの重量はネック

単体のモバイルディスプレイとしても使える


 Orion本体をもう少し詳しく見ていこう。
 Orion本体の幅は実測約400mmで,これはSwitchとJoy-Conを取り付けた状態でも変わらない。

グリップを付けた状態での幅は約40cm
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 一方で重さは,Orionの本体単独では公称約570gとなっているが,SwitchとJoy-Conを組み込んだ状態では実測で約1019gと,1kg超えになってしまう。両手で持ってゲームをプレイしていると,かなり手が疲れそうではある。

Switchを組み込んだ状態では,重さ1kgをわずかだが超えてしまう
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Orion背面のキックスタンド
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 Orionの背面には,折りたたみ式のキックスタンドがあり,Switchを組み込んだ状態でもOrionを立てて設置できる仕組みだ。手に持つと疲れそうなときは,Joy-Conを外したりワイヤレス接続の外部ゲームパッドを使って,Orionを立てた状態でゲームをプレイするといいだろう。

 Orionの上側左右端には,ステレオスピーカーが組み込まれており,背面右側面には3.5mmミニピンのヘッドフォン出力もあるので,ゲームサウンドをOrionから再生することも可能だ。

背面の上側にはステレオスピーカーがある。音質はそれなり
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 電源のところで軽く触れたとおり,OrionはHDMI入力端子を備えており,PCやSwitch以外のゲーム機をHDMIケーブル経由で接続すれば,通常の小型ディスプレイとして使用できる。Orionの上側面には,電源ボタンのほかに音量調整ボタンやOSDメニューの表示ボタンなどがあるので,一般的なディスプレイのように画質設定や輝度,コントラスト設定などを変更できる。

Orion上側面のボタン類(左)。左から電源ボタン,音量調整ボタン,OSDメニューボタン,入力切り替えボタンの並びだ。OSDメニューには,一般的な液晶ディスプレイ並みの設定項目がある(右)。見てのとおり,日本語表示も可能だ
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 ただ,ゲーマー向け液晶ディスプレイのような高リフレッシュレート表示はできないので,Switch以外の機器でゲーム用に使うには,物足りない面があるのは否めない。

OrionでSwitchのゲームをプレイしている様子。やはり大画面は見やすい
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 当たり前のことだが,11.6インチで表示できると,Switchのゲームは格段にプレイしやすい。とくにマルチプラットフォームのゲームタイトルは,Switchのように小さい画面でのプレイに対する配慮が不十分なゲームもあるので,Orionの画面サイズは大きなメリットになる。外部からの電源供給が必要ではあるものの,USB ACアダプタをつないでおけば,バッテリー残量を気にすることなくベッドに寝転がってプレイできるのもいい。
 さらに,Orionの液晶パネルはノングレア仕様なので,外光の反射がきついグレア仕様のSwitch本体パネルよりも,ある意味では見やすいのも利点と言えよう。

 一方,Switch込みで約1kgの重さはネックだ。両手に持ってプレイしていると,じきに腕が疲れてくる。膝の上に載せてプレイするのが適当だろうか。

 冒頭でも触れたとおり,クラウドファンディングキャンペーンは終了済みなので,今すぐOrionを手に入れるには,UpSwitchの直販サイトから個人輸入することになる(価格は299.99ドル)。正式な国内販売のスケジュールは明らかになっていないものの,国内販売時の価格は,3万4800円を予定しているとのこと。興味を持った人は,正式販売に期待しよう。

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UpSwitch公式Webサイト(英語)

GREEN FUNDINGのOrionクラウドファンディングページ


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