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[TGS2022]VR向けのボディスーツ「OWO Haptic Gaming System」で,銃弾が胸を貫通し,ナイフで腹を突き刺される感覚を体験してきた
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「OWO Haptic Gaming System」公式サイト
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風が体に当たったり,雨が降ってきたり,誰かに抱擁されたり,あるいは無数のクモが体中を這い回ったりというソフトな感覚はもちろん,鈍器で殴られたり,ボールをぶつけられたり,ナイフのような鋭利なものが突き刺さったり,銃弾が胸から背中へと貫通したりといった強い刺激や,高いところから落下するときの風圧なども感じられるという。
今回筆者が体験したデモは,ブース内にある衣装部屋で着替えるところから始まった。スーツの内部に設置されているセンサーは腹筋を鍛えるためのEMSパッドを連想させるもので,大きめのジェルパッドをしっかりと肉体に密着させるために,ボディスーツの下は裸にならなければならない。
現時点では,デモ版の感度を高めるために非常に粘着性の高いパッドが使用されていたが,製品版ではもう少し肌に心地良い,さらっとしたものに変更されるとのこと。いずれにせよ,これらのセンサーはスーツごと洗うことができるという。
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「腹にナイフが突き刺さる」と聞くと何とも怖いイメージがあるが,実際に強い痛みを感じるわけではないので,プレイするのが苦痛になるというほどではない。筆者は感度が鈍いのか,各所のセンサーがマックス近くに設定されていたようだが,胸から背中に銃弾が抜けるときは「パン,パン」という非常に速い2段階の振動を受け,その後に背中部分から血が噴き出すようなバイブレーションもあった。
また,クモが這い回る感覚は全身をくすぐられているような感覚だったが,これをVRで体験すると,本当に自分の周りに虫がまとわりついているような,おぞましい感覚が味わえるのかもしれない。
「OWO Haptic Gaming System」のプレイアブルデモは,OWOが自社開発したという,ドローンが野球ボールのような弾丸を撃ってくるだけの簡単なものだったが,背後から撃たれた場合など,身をもって敵の方向を実感できるのは意外と面白く,痛みを感じなくても撃たれた腹部に手を当ててしまうような仕草が自然に出た。
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今年初めに開催された2022 International CESで初お披露目されて以降,さまざまなイベントで話題を集めている「OWO Haptic Gaming System」の価格について,OWOのCEOであるホセ・フエルテス・ペーニャ(José Fuertes Peña)氏は「450ドルほど」を想定していると話していた。
ただ,高価なのは右腰に装着するデバイスで,スーツ自体は共有したり,家族の体格に合わせて複数枚を購入したり,古くなったものを買い替えたりできるシステムになっており,より多くの人に利用されることを期待しているとのこと。これまで以上に臨場感を高めてアクションゲームをプレイしたいという人なら,かなり気になるデバイスと言えるのではないだろうか。
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