「ゆめにっき」からインスパイアされたゲームボーイカラー用新作ゲーム
「Yume Tenshi」の
カートリッジ版が,Homebrew Factoryで2025年7月18日まで予約を受付中だ。24本の予約が集まれば生産が行われ,ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスの実機,および互換機でのプレイが可能となる。
「ゆめにっき」は2004年にフリーソフトとして公開されたタイトルで,主人公の少女が「ゆめ」の中をさ迷い歩くという夢探索アドベンチャーゲームだ。謎めいた演出や,さまざまな解釈ができるストーリーが話題を呼び,2018年には再構築を行った
「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」(
PC /
Switch)も発売されている。
「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」
 |
 |
同作からインスパイアされたファン製作ゲーム
「ゆめにっき派生」が多数存在するのも特徴であり,今回の「Yume Tenshi」もそんなゆめにっき派生の1本だ。主人公の
「レイスキ(Reisuki)」を操作してゆめの中を探索すると,雪女や妖精,猫女にゴーストといったさまざまなキャラクターに変身が可能となる。レイスキは御幣を振るって相手に攻撃でき,減った体力は自販機で食料を買って回復しつつ冒険していく。
製作した
G0refreak氏のitch.to(
リンク)ではWindows版も公開されているが,今回製品化されるのはゲームボーイカラー版である。ゲームボーイ用の
「ポケットプリンタ」にも対応しており,氏のXアカウント(
リンク)では,この機能を用いてXユーザーの
johndostudio氏がプリントアウトした様子をリポストしている(
リンク)。
ポケットプリンタで「Yume Tenshi」をプリントアウトした様子(リンク)。ゲーム内には40枚以上のプリントアウト可能なイラストを収録しているという
 |
物理版の価格は49.99ユーロ(約8500円)で,ROMカートリッジとデジタル版,段ボール製の箱とトレイ,フルカラーの紙マニュアルとPDF版が同梱される。ROMカートリッジはゲームボーイカラーとゲームボーイアドバンス,旧ゲームボーイ,ゲームボーイアドバンスSPでプレイでき,互換機のAnalogue Pocketでも動作するだろうとのこと。なお,ゲームは
日本語に対応している。
Homebrew Factoryは,一定数の注文が集まると生産が行われるシステムで,本稿執筆時では必要数24本のところ22本が注文されている。さまざまなゆめにっき派生がある中で,ゲームボーイカラーの実機でプレイできるのが興味深いところ。2004年のファンゲームが1998年のゲームボーイカラーで出るという世代を超えた現象であるわけで,これからの展開も楽しみだ。