日本未発売のNEOGEOゲーム「バンバンバスターズ」の続編がクラウドファンディングを実施中。NEOGEO版とドリームキャスト版をリリース予定

　日本では未発売だったNEOGEO（ネオジオ）向けゲームソフト「バンバンバスターズ」の続編制作のためのクラウドファンディングがKickstarterで始まっている。タイトルは「Bang2 Busters 2」（バンバンバスターズ2）で，プレッジ（支援）の締切は日本時間2025年12月1日03：03。NEOGEOのMVS（業務用）版とAES（家庭用）版，およびドリームキャスト版が用意され，日本語にも対応するという。記事執筆時点では目標額の約618万円に対して，約410万円の資金を集めている。



　「バンバンバスターズ」は，シューティングゲームの「婆裟羅」や格闘ゲーム「ブレイカーズ」といった作品で知られるビスコがNEOGEO向けに開発したアクションゲームだ。リリースは2010年で，日本のアーケードで稼働することはなかったものの，2021年にNEOGEO版とドリームキャスト版が復刻発売されている（関連記事）。
　今回の「バンバンバスターズ2」は，レトロゲームのパッケージ版を扱うパブリッシャ，PixelHeartがクラウドファンディングを展開している。


　プレイヤーは銀河ポリスに所属する「ラジィ」か「レフィア」を操作し，「バンバンバスターズ」で倒したはずの宿敵「ハニー男爵」が支配する巨大テーマパーク「ハッピーユニバース」に挑む。
　システムは前作同様の固定画面型アクションで，敵を攻撃して膨らませたあとに掴んで持ち上げ，ボール投げのようにほかの敵にぶつけて倒す。持ち上げてグルグル回転させ，いろいろな方向へ投げるというシステムは今回も登場しており，前作と同じ「クラシック操作」に加え，投げつける方向が矢印で表示されて分かりやすくなる「モダン操作」も追加されるとのことだ。


　リードプラットフォームはNEOGEOで，ドリームキャスト版はBGMの音質がより良いものになるいう。NEOGEOのMVS版およびAES版，ドリームキャスト版のすべてが日本語に対応していることに加え，日本を含む世界各国への配送に対応しているのも嬉しいところだろう。
　発売は2026年第4四半期が予定されており，リリース以降，Steam版やPS4/5版，Xbox版，Switch版の配信も予定されている。


　リワードは，12ユーロ（約2100円）でSwitch版，Steam版，PS4/5版，Xbox版のデジタルキーが手に入り，35ユーロ（約6200円）でドリームキャストの日本語版，250ユーロ（約4万4200円）でNEOGEOのMVS日本語版，300ユーロ（約5万3100円）でNEOGEOのAES用日本語版がもらえる。


　日本では未発売だったゲームがのちによみがえり，さらに海外で続編が作られるというのは珍しいケースといえそうだ。クラウドファンディングの普及により，旧作の続編が増えることを期待したい。