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[TGS 2017]端末に付けるだけ。1万円以上の値段は伊達じゃない「GAMEVICE」のスマホ向けコントローラパッドを見てきた
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印刷2017/09/23 22:16

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[TGS 2017]端末に付けるだけ。1万円以上の値段は伊達じゃない「GAMEVICE」のスマホ向けコントローラパッドを見てきた

 東京ゲームショウ2017のGAMEVICEブースには,スマホ向けのアタッチメント式コントローラパッド「Gamevice Controller」シリーズが出展されていた。

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GAMEVICE公式サイト


 このシリーズは各種の端末に合わせた形状が用意されており,対応機種としてはiPhone6およびiPhone7シリーズやiPad ProやiPad miniシリーズ,AndroidではSAMSUNGのGalaxy S7,S8シリーズがラインナップされている。

 いずれの製品も使用時の充電やBluetoothのペアリング接続などは必要なく,端子を充電ポート(Lightningコネクタ,またはUSB-C充電ポート)に挿して,スマホにアタッチメント式のコントローラパッドをはめるだけ。携帯ゲーム機のような操作性を手軽に体感できるというものだ。

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 本体重量は,スマホ用なら約130g,iPad用は約300gとなる。手に持った感じ,重量による安心感はやや薄く,ボタン入力時のフィードバックも軽い印象だが,全体的に安っぽさは感じない。それもそのはず,このシリーズ製品は値段が一律1万2800円と,なかなかの価格設定なのだ。

 1万円台で販売されているゲームパッドといえば,公式ライセンスを取得したハイエンド製品か,アーケードスティックのような専門用途のものが挙げられるが,Gamevice Controllerはスマートフォン用。スマホのアクセサリー市場を見ても,便利で手軽,一芸に特化した特徴を持つ物は多いが,1万円台を超える製品は限られている。

 各種端末に合わせてデザインされているだけあり,装着時に端末の電源ボタンや音量ボタンの使用をジャマすることはない。また,製品自体に電池の装填や充電の必要はないが,右側のパッドの底部に備わっている充電ポートや3.5?ステレオミニジャックを使えば,取り外すことなくスマホの充電などが可能になっている。利便性はしっかり確保しているという印象だ。

 なお,写真を見てもらうと分かるとおり,保護カバー類との併用はできないので注意してほしい。

もともと,縦に立てられるほどの奥行きはないが,充電中はコネクタのせいでさらに立てづらくなる。素直に手に持って遊ぶのが一番だ
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 仕様としては,アナログスティックが左右に1つずつ,十字キーが1つ,ボタン類は[A/B/X/Y]ボタンと[一時停止]ボタン,[R1/L1]バンパー,[R2/L2]トリガーが用意されており,これはシリーズ製品すべてで共通している。

 スティックや十字キーの操作感は良く,値段相応の手触りだ。ボタンについては上記のとおり,押す,戻すの反応は軽めだが,キーストロークは浅くも深くもないので,体感的な不満はない。

背面バンドはグニャグニャとした触感で,ゴムのように引っ張れる。伸縮性があるので,端末に装着したときに,ぴったりフィットしてくれる。またこのバンド部分には,左右のパッドを認識するための特殊なケーブルが組み込まれている
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 本製品は基本的に「コントローラパッド対応のゲーム」のみで使用可能なので,世の中のすべてのスマホゲームに使うことはできない。それでも現在は「FAINAL FANTASY」シリーズをはじめ,「ぷよぷよ」「マインクラフト」「グランド・セフト・オート」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「トゥームレイダー」「パックマン」「HALO」「Call of Duty」など,700タイトル以上のゲームで使用できるとのこと(※2017年9月23日時点)。

 また,App StoreやGoogle Playで配信されている補助アプリ「Gamevice Live」を使うと,手軽に対応タイトルを検索し,そのままストアへ飛ぶことができる。使用できないゲームのために購入してしまった,といったミスをしないように,製品購入前に同アプリで対応ゲームをチェックしておくと良さそうだ。

iPadで使用すると,さすがに全体サイズも大きい。持てないほどではないが,長時間のプレイの望むなら,適切なサイズのクレードルを用意しておくほうが楽だろう
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 必要があるのかどうかは別として,日本国内で代理販売を行うエム・エス・シーの担当者に,イレギュラーな使い方をいくつか尋ねた。
 まず「製品のLightningコネクタを,変換アダプタでUBS接続に切り替えられるか」だが,これは当然ではあるものの,iOS/Androidでは内部の仕様が異なるため,接続しただけでは無理だそうだ。

 次は「コネクタの延長ケーブルを利用して接続できるのか」だが,これは問題ないらしい。しかし,製品の形状を踏まえると有効活用できるのかは不明だ。先ほど説明したが,製品の背面バンドはゴムのようにグニャグニャしているため,端末を装着しなければ手持ちが安定しないのだ。

 続いては「製品の対応外の端末を接続できるのか」だが,端子さえ合っていれば接続することは可能であるようだ。ただ,機種ごとに形状が異なっているため,場合によっては本体側の各種ボタンの操作を阻害してしまう恐れがある。

 先日発表されたiPhoneの新製品「iPhone 8」シリーズに関しては,あくまでテスト環境の話だが,既存のiPhone 7用製品で無理なく接続できたという。また,iPhone 8用の新製品に関しては今のところ予定はないらしい。

iPad Pro用の製品をiPhoneを接続したときの様子。プレイできることはできるが,する必要があるのかは好みの問題だ
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 「Gamevice Controller」シリーズは,日本国内ではApple StoreやAmazon.co.jpなどで販売されている。これらは正規の代理販売で,1年間の製品保証が行われる。また,ゆくゆくは日本専用のECサイトを立ち上げるとのことだ。

 なお,GAMEVICEは現在,Nintendo SwitchのJoy-Conが同製品の特許を侵害しているとして,アメリカの連邦地方裁判所に提訴している。裁判の決着はまだ付いていない模様だが,補足情報として最後に記しておく。

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