企画記事
ブロックチェーンゲーム業界を牽引する31名に聞く。2024年に注目したニュース,ヒットを生むために必要なこと,そしてブロックチェーンの未来
CryptoGames
CEO
小澤孝太
パートナーと提携、トレカをNFT化して取引できるRWAサービス「TCG STORE.io」を今月開始しました。
トレカには元来より、配送中に資産価値が変わってしまったり、配送事故やコストなどの課題がありました。
リアルなコレクションアイテムをNFT化することで、配送時間や世界中のユーザーの参入を可能にしています。またブロックチェーンを使うことで、オリパ(ガチャ)販売の透明性もより高められると考えています。
<質問2>2024年に最も興味を惹かれたWeb3関連のニュースは何ですか
ブロックチェーンゲームの文脈では、やはりTONは衝撃的でした。2018年からブロックチェーンゲームを「どうマスアダプション?」という問いに常に向き合ってきましたが、TONではわずか3ヶ月でイランやロシアでは社会現象が起きるほどの規模になっていました。
Hamster Kombatが、2024年6月にユーザー1億人達成してから、2週間で2億人ユーザーを達成したというニュースを見た瞬間にCryptoGamesでも参入を決断し、子会社のMOCHIRON社でTONゲーム事業に挑戦しています。
<質問3>ブロックチェーンゲームをヒットさせるのに必要なことは何だと考えていますか
前述に繋がりますが、2025年以降、KAIA他、SNS・メッセンジャーアプリなどの中へブロックチェーンが導入されていく中で、集客エンジン・差別化コンテンツとしてゲームが用いられていきます。ウォレット内蔵→ゲームで稼ぎ→決済で使用、など既存インフラサービスとのシームレスな連携がブロックチェーンゲームに必須になっていくと思います。
<質問4>近い将来(または遠い将来),ブロックチェーンというテクノロジーはどのように社会に浸透していくと思いますか
(1)既存インフラサービスとのシームレスな連携、(2)オリパ、ガチャのオンチェーン化による透明性の向上など、上位互換のユーザー体験、に可能性を感じており、チャレンジしています。
<質問5>2025年に向けての抱負と、4Gamer読者に向けてのメッセージ
CryptoGamesは2028年にグループで、時価総額1000億円のユニコーンを目指すことを先月決めました。DJT、Oasysなどのパートナー数社で5000億円、web3全体で日本のGDPに1兆円インパクトを与えたいと思っています。
円安や貧乏な国になっていると言われていますが、僕はやはり日本が好きなので、web3で・みんなで日本を豊かにしていきましょう!
CryptoGames 公式サイト
Digital Entertainment Asset
Founder & Co-CEO
山田耕三
課題解決ゲームプラットフォーム「PlayMining」です。東京電力さまと連携している陣取り合戦&電力インフラ点検ゲーム「ピクトレ」をはじめ、あらゆるコミュニティを活性化するゲーム「コミュニティウォーズ」、遠隔ゴミ分別ゲーム「エコキャッチャーバトル」など、将来的には課題解決をテーマにしたゲーム群が並んでいきます。
日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」に選んでいただいたように、エンターテイメントを活用して社会課題を解決していくというコンセプトには無限の可能性があります。
<質問2>2024年に最も興味を惹かれたWeb3関連のニュースは何ですか
A16Zが発表したレポートで2024年Q2で世界の送金手段/取引量でステーブルコインがPayPalやVISAを超えているというニュース(ステーブルコイン$8.5tnに対してPayPal $0.42tn、VISA $3.96tn)。
金融領域ではブロックチェーン技術はすでに社会実装されていることを意味します。
<質問3>ブロックチェーンゲームをヒットさせるのに必要なことは何だと考えていますか
本質的にブロックチェーンができることを突き詰めて、その特長をプロダクトに込めることだと思います。
暗号資産やNFTを活用するということは現実の資産性を、デジタル活動であるゲームに連携させることです。
つまりデジタル活動を現実世界に連動させる、という目的を持つことがブロックチェーンゲームに存在意義を与えるために必要なことです。
<質問4>近い将来(または遠い将来),ブロックチェーンというテクノロジーはどのように社会に浸透していくと思いますか
多くの方が考えているような「ある日、マスアダプションが起きた!」ということはなく、あっけないほどじんわりと社会実装されていくと思います。
実際にステーブルコインでの送金は社会実装(PMF)の状況まで来ていますが多くの人に認識されていません。
インターネットがあらゆる領域に染み込んだように、ブロックチェーン技術も相性が良いところから順にじわじわと浸透していくと考えています。
<質問5>2025年に向けての抱負と、4Gamer読者に向けてのメッセージ
2025年はブロックチェーンの社会実装が進むという点で重要な年になると思います。
弊社 PlayMiningはその中でも世界に模範を示すべく「課題解決ゲーム」の取り組みを拡大させていきます。
ゲームを通じて現実に良いことをする、このプレイ体験はやってみたらハマります! 是非「ピクトレ」から遊んでみてください!
遠隔ゴミ分別ゲーム「Eco Catcher Battle」がもたらす社会貢献。eスポーツイベントの狙い,そして今後の展開を示した発表会レポート
2024年12月16日,AI搭載自動選別ロボットの機能を活用する遠隔ゴミ分別ゲーム「Eco Catcher Battle」の実証実験として行われたeスポーツイベントの成果と,業務提携を含む同タイトルの今後の展開を示す発表会が開催された。
- キーワード:
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- ライター:大陸新秩序
- イベント
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「ピクトレ 〜ぼくとわたしの電柱合戦〜」公式サイト
「PlayMining」公式サイト
double jump.tokyo
代表取締役/CEO
上野広伸
2025年初頭ローンチ予定の『魁 三国志大戦(かい さんごくしたいせん)』です!
アーケードゲームで人気の「三国志大戦」IPをSEGAさんからライセンスアウトしていただき、弊社からPCとスマホでパブリッシングするタイトルとなります。
トレーディングカードをNFTで表現し、取引などを行うブロックチェーンならではのUXはもちろん提供しつつも、シンプルにゲーム内容だけでも納得していただけるコンテンツに仕上げるつもりです。
もちろん、エコシステムトークン $SGC を利用した遊びも組み込むので楽しみにお待ちください。
<質問2>2024年に最も興味を惹かれたWeb3関連のニュースは何ですか
突如登場したTelegram Mini App「Hamster Kombat」ですね。
非常に単純なポイント稼ぎポチポチゲームではあるものの、Telegramという非常に大きなユーザー母数を抱えるチャットアプリ内で起動でき、最盛期にはUU 3億人 / MAU 5,000万人を達成したオバケコンテンツです。
前提となる技術リテラシーを削ぎ落とすことで非常に多くのユーザーにリーチできた転換点になり得るコンテンツで、LINEさんも似たような仕組みでMini Dappを展開するので注視したいですね。
<質問3>ブロックチェーンゲームをヒットさせるのに必要なことは何だと考えていますか
「遊べるコンテンツ」と「コミュニティの熱量」そして「トークンの期待値」だと考えています。
どれも満たすのが難しいポイントなのですが。『魁 三国志大戦』としては、元の三国志大戦の生みの親である西山氏にプロデューサーとしてジョインしていただいたこともあって、コンテンツとコミュニティの盛り上げは満たせる見込みです。
あとはブロックチェーンゲームの老舗として、弊社がNFTおよびエコシステムトークンをどう盛り上げることができるかですね。
<質問4>近い将来(または遠い将来),ブロックチェーンというテクノロジーはどのように社会に浸透していくと思いますか
ブロックチェーン技術は近い将来「いつの間にか使っているインフラ」へと昇華していくと考えています。今はまだ「Why Blockchain?」と聞かれる状態ですが、目指すべきは「Why NOT Blockchain?」だと考えています。
世間に広く浸透した後ならば、取引可能なデジタルコンテンツをNFTにしない選択肢がないです。そうするだけで、グローバルにリーチできて価値付けされるのだから。その第一歩として、ステーブルコインの普及には期待しています。
<質問5>2025年に向けての抱負と、4Gamer読者に向けてのメッセージ
2025年はまず『魁 三国志大戦』できちんと実績を作ります!
そうすることで、新たなUX(新たな遊び)、新たなビジネスモデル、新たなユーザー層の可能性をゲーム業界に示したいと考えています。
試行錯誤しながらではありますが、新たな時代を切り開きたいので引き続き double jump.tokyo を応援していただければ幸いです!
「魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-」公式サイト
enish
De:Lithe Last Memories エグゼクティブ・プロデューサー
公文善之
今年の8月にリリースした、De:Lithe Last Memories(ラスメモ)です。
web3ゲームですが、本格的なweb2ゲーム(モバイル/PC両用)としても遊べます。
毎回ランダムに成長要素が変化するローグライト型のアクションバトルゲームです。
とっておきに可愛いキャラクター36人に、それぞれに最高のテーマソングも用意しています。
ブロックチェーンゲームとしてみても、この数ヶ月のチューニングを経てかなり「気持ちよく稼げる」ゲームになったと自負しています。
<質問2>2024年に最も興味を惹かれたWeb3関連のニュースは何ですか
つきなみですが、今年はやはりビットコインの爆騰ですね。
いままで、全くweb3関連の話題を口にしなかった色々な人から「上がってるらしいね、すごいね」っていう話を聞くようになりました。
明らかに興味を持つ人が増えてきたことのあらわれだと思っています。
市場規模がさらに拡大するポテンシャルを肌で感じています。来年以降が楽しみですね!
<質問3>ブロックチェーンゲームをヒットさせるのに必要なことは何だと考えていますか
グローバルでの認知を獲得することだと考えています。
ブロックチェーンゲームにおいてトークンを発行し、その価格を維持・向上することはとても重要ですが、そのためには一定以上の流通量を作り出す経済規模が必要になります。現時点の日本では、まだまだブロックチェーンゲームのプレイヤー人口が少なく、経済規模の限界があります。
その意味合いで、少なくとも2024年〜2025年にかけてヒットさせるためには、グローバルに認知されたゲームになる必要があります。
今後、日本でも徐々にプレイヤー規模は拡大していくはずですし、その火付け役になりたいとも思っています。
<質問4>近い将来(または遠い将来),ブロックチェーンというテクノロジーはどのように社会に浸透していくと思いますか
現在は、ブロックチェーンのテクノロジーやその利用方法を理解する人が増えてきて、特にトークンやチェーンをベースとしたサービスが乱立し始めている時期だという認識をしています。この乱立期には、チェーンやトークンの種類が増えるものの、ほとんどが一過性もしくは、少数の利用者を抱える、狭い範囲での利用しかできない状況になっています。そして、利用者目線でいうと、もうわけわからん!という感じでもあります。
近い将来(もしくは、もう少し先の将来)に、かなり簡単に、意識せずともチェーンやトークンの相互利用ができるようになったときに初めて、一般の人たちが普通に利用できるテクノロジーになるんだろうな、とか考えています。少しずつそのような技術が利用できるようになってきているのは理解していますが、早くそれが当たり前になって欲しいと思います。
<質問5>2025年に向けての抱負と、4Gamer読者に向けてのメッセージ
2025年、弊社はブロックチェーンゲームへの挑戦を継続する予定です。
ブロックチェーンゲームは「怪しい、胡散臭い、危ない」という印象を持たれている方が多いことは理解しています。
それでも、一度だまされたと思って飛び込んでみてください。
「あー、あの時やっとけばよかったなあ」って思う時がきっとやってきますよ!
[プレイレポ]8月15日リリースの「De:Lithe Last Memories」は,美少女と歌が組み合わさったローグライトアクションRPGだ
美少女と歌とNFTが組み合わさったローグライトアクションRPG「De:Lithe Last Memories」先行プレイのレポートをお届けする。プレイヤーは特殊な力を持つ少女達「ドール」部隊のチーフとなり,異界で激しい戦いを繰り広げていく。プレイするごとに覚えるスキルとゲーム展開が変化していくのが特徴だ。
「De:Lithe Last Memories」公式サイト
EPIC LEAGUE
Executive Director
Jay Kim
新作シューティングアクション「Twilight Fantasy」をご紹介できて嬉しいです。このゲームには、子どもの頃の空想や民話、古代の伝説から着想を得た魅力的な精霊キャラクターが多数登場します。
キャラクターの1人である「Yuki」は、雪山に暮らす美女が登場する日本の伝説をもとに生まれた精霊です。彼女が幽霊なのか、それとも実在した女性なのかは、いまだ謎に包まれています。
「Twilight Fantasy」は、敵の弾を避けながらさまざまなマップを探索する、カジュアルなシューティングアクションです。現在は一部の国でソフトローンチしており、2025年のグローバルリリースに向けて準備を進めています。読者の皆様にも、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
<質問2>2024年に最も興味を惹かれたWeb3関連のニュースは何ですか
Telegramとの統合によるTONブロックチェーンの成長です。Telegramは約9億5000万人の月間アクティブユーザーを持ち、メッセンジャー内でブロックチェーンアプリを直接実行できるようにしています。
Telegramのミニゲームを取り入れることで、TONは開発者とプレイヤーが直面する大きな課題のひとつである「環境構築とプレイにおける障壁」の低減に成功しました。
この統合によりTONは、ユーザーの利便性を高めることが相乗効果やユーザー獲得につながることを示し、強力なブロックチェーンゲーミングプラットフォームとしての地位を確立しています。
さらに、LINEメッセンジャーはブロックチェーン技術の普及を推進する有望な動きとして、KAIAを基盤としたDAppとDAppポータルのローンチを準備中です。
<質問3>ブロックチェーンゲームをヒットさせるのに必要なことは何だと考えていますか
Web3ゲームの世界は絶えず変化し続けています。従来のゲームとWeb3ゲームの両方に共通して変わらない最も重要な要素のひとつは、「楽しい体験」であることです。あらゆる新しいユーティリティは、プレイ体験をより豊かにするものであり、シームレスでなければなりません。
また、Web3においてはコミュニティが非常に重要な役割を果たしているので、各段階においてプレイヤーの言語でコミュニケーションを取り、Web3ゲームに参加する際の体験を理解することが大切です。こうした取り組みは、プレイヤー向けのロードマップを作り、旅のあらゆるステップに彼らを巻き込むといったシンプルな形でも実現できます。
真に成功するゲームは、コミュニティと新しいテクノロジーへの適応を通じて、従来のゲームとWeb3の両方が持つ最高の要素を上手に組み合わせたものです。
<質問4>近い将来(または遠い将来),ブロックチェーンというテクノロジーはどのように社会に浸透していくと思いますか
ブロックチェーンは、特にゲーム内資産や個人データなどの分野で、デジタル資産の所有権を強化する革命を牽引しています。これにより、プレイヤーはゲーム内資産をさまざまな形で収益化できるようになります。
またブロックチェーン技術は、アートやIP、不動産、信用貸付など、従来は現実世界に限定されていた資産のトークン化も可能にします。
ユーザーが自分の資産を主体的に扱えるようになることで、新たなセキュリティレイヤーが加わり、トランザクションのスピードと透明性は向上します。これは、新たな金融や所有権の機会を生み出し、デジタル資産および有形資産の管理における、ユーザーのより高い権限につながります。
<質問5>2025年に向けての抱負と,4Gamer読者に向けてのメッセージ
Epic Leagueのビジョンは、Web2ユーザーがWeb3エコシステムへと移行するための架け橋となり、プレイヤーにとって意味があり、楽しい体験を生み出すことです。
使いやすく、楽しいゲームを開発することで、Web3の要素をシームレスに組み込み、既存のゲーマーが新しい機能を受け入れ、楽しめるようにすることを目指しています。
私たちの第2作『Twilight Fantasy』を読者の皆様にお届けできる日が楽しみです。
「Twilight Fantasy」公式サイト
EPIC LEAGUE 公式X
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