吉田修平氏がgamescom latam BIG Festivalで生涯功労賞を受賞へ。30年を超えるPlayStationブランドの確立に寄与

　ソニー・インタラクティブエンタテインメントのワールドワイド・スタジオ元プレジデントで，PlayStation Indiesプログラムのリーダーとして活躍した吉田修平氏が，2025年4月30日にブラジル・サンパウロで開催される「gamescom latam BIG Festival」で，生涯功労賞を受賞することが明らかになった。

　吉田氏は，1986年にソニーに入社し，1993年にソニー・コンピューターエンターテインメントの業務部に配属されて以降，PlayStationの立ち上げや発展に大きく寄与してきた人物だ。「アンチャーテッド」や「The Last of Us」などの象徴的なフランチャイズの形成に貢献してきた。
　2008年にソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオのプレジデントに就任すると，独立系ゲーム開発者への支援を行い，ゲーム業界でのPlayStationの人気を最前線で支えてきたことに，栄誉が贈られることになる。

　吉田氏は，2025年4月30日から5月4日までサンパウロのアニェンビコンベンションセンター（Anhembi Convention Center）で開催されるgamescom latamにおいて，「ゲームに携わった人生：PlayStationからインディーズの未来へ」と題した，特別基調講演を行う予定であることも正式にアナウンスされている。


　このセッションでは，PlayStation 2，PlayStation 3，PlayStation 4などの主要プラットフォームを成功に導いた重要な役割など，吉田氏の歩みが深く掘り下げられていくという。ほかにも，ワールドワイド・スタジオでのリーダーシップについても語られる予定だ。

　さらに，現地の若い人材に対して，市場におけるインディーゲームの影響や新たな業界動向，ゲーム業界への参入を目指す人々へのアドバイスとして，自身の見解を共有するとのこと。


　吉田氏は，2025年1月15日をもって31年にわたってPlayStationブランドの形成に関わってきたソニー・インタラクティブエンタテインメントを退職。ビジネスサイドにいながらもゲーム業界での人気は絶大で，Capybara Gamesの「スーパータイムフォース ULTRA」にプレイアブルキャラクターで登場したほか，2023年にはそうした功績が讃えられて英国アカデミー賞（BAFTA）でのフェローシップ賞を受賞した。吉田氏の現在を含め，gamescom latam BIG Festivalでの講演を楽しみにしたい。

「gamescom latam」公式サイト