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スクエニの犬猫グッズ「SQEX PETs」も9月発売決定! おもしろワンニャンアイテムたくさんの“インターペット2025”
と転げ回った昨年春。偶然か運命か,スクウェア・エニックスの犬猫用ペットグッズブランド「SQEX PETs(スクエニペッツ)」が発表され,広報の後押しもあり,なんやかんやインターペット2024に行けた。
あれから1年。今年度のインターペット2025にも同ブランドが出展するので,「今年も大変わんわんにゃんにゃんに存じます」と取材した。
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DQ,FF,KHのペットグッズ
今年も,あらためて概要から説明していこう。
イベント正式名称,第14回「インターペット 〜人とペットの豊かな暮らしフェア〜」は,2025年4月3日から4月6日まで,東京ビッグサイトで開催された,日本最大級の国際ペット産業見本市だ。
こちらは(主には犬猫の)ペット好き向けイベントとして毎年開催されており,現在は東京・大阪の二大都市で行われるほどに規模が拡大している。4Gamer編集長も私事で行っているとのウワサだ(秘密)。
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今回は過去最大の開催規模で,東京ビッグサイト東館の全8ホールが使われた。出展社も国内外から950社以上が集まったという。
なかでも,今年の注目は“異業種のペット市場参入”だった。
現地にはスクウェア・エニックスのほか,バンダイナムコテクニカ,アマゾンジャパン,エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ,サンゲツなどが出展し,業界の垣根を越えた取り組みを披露した。こうした新機軸の挑戦のおかげで,ゲームメディアも会場入りできるわけだ。
ペット関連市場にしろ年々拡大し続けており,2023年度の市場規模は前年比4.5%増の1兆8629億円に達したとされる(矢野経済研究所調べ「ペットビジネスに関する調査を実施(2024年)」より)。
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東京ビッグサイト行きのゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)の車内。今年もペット連れの人がわんさかいるのを尻目に会場へ。
足を運んだのは平日の金曜日だったが,体感ではやはり“東京ゲームショウ級の混み具合”だ。そこら中に犬がいる。だが今年は猫をあまり発見できず,写真は撮れなかった。うさぎならいた。
なお,同イベントの鉄則は「常に足下注意!」である。ベビーカーで運ばれるペットも少なくはないが,必須の注意である。
本題のSQEX PETsは,「DRAGON QUEST & Pets(ドラゴンクエスト)」「FINAL FANTASY & Pets(ファイナルファンタジー)」「KINGDOM HEARTS & Pets(キングダム ハーツ)」の計3ブランドで展開される。各ブランドでアイテム類もそれぞれ異なる。
昨年の時点でも,各ブランドのペットハウスやリード,ウェア類などが参考出展されていた。いずれも2024年内の発売が目標とされていたが,以降はとくに音沙汰がなかった様子である。
とはいえ,今回の出展に合わせて「2025年9月4日に発売決定」の知らせが出された。現在は予約受付も開始されている。
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現地ではスタッフにいくつか質問してみた。まず2024年発売がずれ込んだ理由としては,「なかなか開発がうまくいかなかった」とのこと。
昨年も聞いた話だが,ペット用グッズはデザイン以上に,耐久性や安全性が問われる。その点をクリアするために試行錯誤を続けていた結果,当初の目標は延期せざるを得なかったようだ。
そのうえで同社は今回,ペット用品などを開発・製造する「コンビ」と共同出展していた。コンビは日本のベビー用品メーカーであり,同社ブランド“コムペット”で,それらのノウハウを生かしたマジカルペットカートを提供していることで知られる。
SQEX PETsとは協業として,ドラゴンクエストのスライムをかたどったコラボペットカートを開発・製造するとしている。
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なお,コラボに至った理由は「昨年のインターペット」にあったとか。なんでも昨年会場では,両社のブースが近くにあり,コンビのスタッフのなかに“大のドラクエ好き”がいたことで,あいさつされたそうな。
それから商品開発に難航するなか,「商品展開の延期が見えている今,せめてファンにサプライズを用意したい」という思いから,このときの縁を思い出す。すぐに声がけしたところ,相手方も乗り気になってくれて,このたびのコラボを成立させられたという。
まさに,展示会や即売会の出展社らしいつながり方である。
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ちなみに,今年の会場のトピックであった異業種参入の現状についても尋ねてみると,「喜ばしいことです」と返答があった。
同ブランドは現状,ゲーム×ペット業界のアイデアを明確に形にした点で,他社よりも先行している。なればこそ,今後は発展次第で,競合に追われる立場とも言える。しかし,今後は他社が追従してくれて,よりゲーム×ペットの市場が活性化してくれるほうがうれしいという。
仮の話としても「ドラクエペットグッズの隣に,ドラゴンボールのペットグッズがあってもいいですしね」と語ってくれた。ユーザー側の立場としてはよく分かるが,ブランドそろえでもなければ,自宅内なんてのは大概“そういうもの”だ。まずはIPもののペットグッズの存在を認知してもらい,その選択肢に入れてもらう流れを生むのが先決なのだろう。
まあ会場で話を聞いている最中,四方八方から「あれスライムのだ!」「ドラクエのやつじゃん!」といった来場者の反応がよく聞こえてきた。認知度の高さならむしろ,会場内でも随一だったはずだ。
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会場も見回ってみた
会場内では,いなばペットフードの聖剣エクスカリバー「ちゅ〜る」シリーズなどのフード類をはじめ,インテリア,ファッション,ヘルスケアが散見された。さらに新設された「ペットテック」「ペット防災」のエリアでは,ペットと暮らす未来予想図も提案されていた。
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出展物はさまざまだが,ペット家電は空気清浄機,全自動トイレ,(お風呂後の)自動乾燥機,トリマー機材などがよく見られた。
なかには「酸素」に着目した機器の出展もまま見られたが,手法はピンキリだ。とりあえず志の高さだけはうかがえた。
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今回は記事制作時点で来場者数の速報値が公開されていなかったが,昨年の速報値では,参加者が約1万9000名,同伴ペットが約8800頭,4日間で約6万7000名&約3万頭と記録されていた。
これらの値は年々増加してきているので,今年もさらなる右肩上がりであったことが予想できる(かもしれない)。
個人的に本イベントを目にして思うのが,インターペットのお出かけ先としての魅力である。おそらく来場者の少なくない数は,このイベントで「新製品を見たいから」と来ているわけではなく,“自分のペットと一緒に大手を振るって歩けるお出かけ先”であることが大きいのでは,と考えている。いっそ上記で目的が逆転している人も多そうだ。
もちろん実際はどうか分からないが,ゲーム・アニメ業界で言うなら,気兼ねなくコスプレができるイベントだから来る。車業界で言うなら,自慢の愛車を駐車場で見せつけられるから来る,みたいな感覚と言える(※インターペット会期中,東京ビッグサイトの駐車場は,ペットとすごせるキャンプカーの見せ合いも激しい)。
こうした,出展物の集客力だけに頼らず,ユーザー側になんらかの自発性を持たせられる“第二の強力な柱”を折り込んでおくことは,あらゆるコンテンツ業界で見習うところがありそうである。
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