木目も美しい木製スーパーファミコン筐体の自作過程が公開される。実際にゲームも遊べる優れもの

　銘木を使用したエフェクターボードを製作する松尾ペダルボード（仮）氏は，技術を生かして木製のスーパーファミコン筐体を制作し，その写真や製作過程をXアカウントやInstagramで公開している。木目もシックな令和のスーパーファミコンは，銘木で作られており実際にゲームを遊べるという。

　銘木がさまざまに加工され，見慣れたスーパーファミコンのフォルムになっていく様子は見入ってしまうものがある。素人からすると魔法のようにも感じられ，実に不思議だ。
　ボディはメープル，トップ材とスイッチ類はウォールナット，ロゴのインレイ材にはパドック・イエローハート・リグナムバイタ・パープルハート……と，さまざまな種類の銘木が組み合わされており，質感や木目の違いが美しい。
　もともとスーパーファミコンの筐体は曲線で構成されており，見た目に優しいフォルムになっているが，木になったことでこの優しさがより際立っているようにも感じられる。

松尾ペダルボード（仮）氏のInstagram（リンク）より，木製スーパーファミコンの制作過程

　松尾ペダルボード（仮）氏は，「日本では木製の品があまり流通していないこともあり，銘木の良さと日本や海外の素晴らしい木工技術を知ってほしい」という願いで制作を始めたという（リンク）。
　氏の作品の中には，「ピック型のトレー」（リンク）や「筆箱」（リンク）もあり，ポストを見ているだけでも楽しい。

松尾ペダルボード（仮）氏が制作した木製品（リンク）

ピック型の可愛らしいトレー（リンク）

木目の優しい筆箱（リンク）はプレゼントにも喜ばれそう

　また，自分用として「クロノ・トリガー」のサウンドトラックをイメージした作品も制作しており，ゲーム愛の深さがうかがえる（リンク）。こちらは木を使ってジャケットの色合いを表現しており，手法が面白い。

「クロノ・トリガー」のサントラをイメージした作品（リンク）（左写真）と，サントラのジャケット（右写真）。ロゴそのものが入っているのではなく，木を使ってジャケットの色合いが表現されている。木の色を使うアイデアと密かなリスペクトに創作としての面白みがある

　個人的には，さまざまなゲーム機の木製筐体を制作して欲しいと感じられた。

松尾ペダルボード（仮）氏のInstagram

松尾ペダルボード（仮）氏のXアカウント