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“ありがとう”が詰まった「にじさんじ WORLD TOUR 2025」仙台公演レポート。ツアー初日は6名のチームワークが光るステージに
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「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow!」公式サイト
今回のツアーは,にじさんじ史上最大規模となっており,仙台を皮切りに名古屋,横浜,神戸など,全国7会場での開催が現時点で決定している。本稿では,現在活躍中のライバー6名が出演した,ツアー初日の仙台公演の模様をお届けする。
なお,本ライブの配信視聴チケットは,5月25日23:59まで購入可能だ。視聴期間は5月26日23:59までとなっている。以下,ライブ内容のネタバレを含むため,これから観る予定のある人はご注意いただきたい。
仙台公演の出演者は以下のとおり。
卯月コウさん(YouTube)
魔界ノりりむさん(YouTube)
リゼ・ヘルエスタさん(YouTube)
加賀美ハヤトさん(YouTube)
山神カルタさん(YouTube)
フレン・E・ルスタリオさん(YouTube)
開演時間になると,出演者6名の映像がスクリーンに映し出され,ついにライブがスタート。1曲目を飾ったのは「Budding!」であり,“春”をコンセプトにしたオリジナル楽曲をメンバー全員で歌い上げた。曲の最後には,「仙台公演が,ワールドツアーが始まるぞ!」という力強い声が響き,ツアー開幕の高揚感が一気に広がった。
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ライブ序盤から大きな盛り上がりを見せていたが,当日の仙台市はあいにくの雨模様となった。これまでにも“雨女”として数々のエピソードを持つリゼさんは,「雨も降らせるし……」と,本日の天候に触れていた。フレンさんも「実は雨女です」と語り,かつてリゼさんと2人で遊びに行った際に,大雨に見舞われたエピソードを明かしている。
「雨女か晴れ女か,どちらかというと……“可愛い女”です!」と,舌を巻くようなMCで会場を沸かせたのはりりむさん。一方,晴れ男である加賀美さんは,「(雨に)降られた方〜?」と客席に問いかけるなど,リゼさんのトークを皮切りに,出演者たちは天気ネタを交えながら個性豊かな自己紹介を展開していった。
続いて披露されたのは,出演者6名による「ZUNDA!アッパレ☆運命」だ。メンバーそれぞれの自己紹介や仙台らしさが詰め込まれたこの楽曲は,事前にコーレス練習動画が投稿されていたこともあり,観客との一体感が非常に高かった。
開演前にイントロが流れた際には,ファンが自主的にコールを行っており,入念な準備の様子もうかがえる。さらに,ライバーたちが順に通常衣装から共通衣装へと変化していく演出も加わり,客席を大いに沸かせた。
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長髪にイメージチェンジした加賀美さんや,毛先を遊ばせた卯月さんなど,髪型に変化を加えたメンバーも見られたなかで,とくに注目を集めたのは,共通衣装を初めて披露した山神さんだ。そんな彼女が披露したのは,「第六感」(Reolカバー)。キレのあるダンスとともに,力強く歌い上げる姿がひときわ印象的だった。
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過去に「サラマンダー」や「革命デュアリズム」の“歌ってみた”動画を投稿しているリゼさんと加賀美さんの2人が披露したのは,「名前のない怪物」(EGOISTカバー)。りりむさんは「こどものしくみ」(ピノキオピーカバー)を歌い,多くの観客を魅了した。
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「サイリウム(ペンライト)ではなく,スマホのライトで照らしてほしい」と異例の提案を行ったのは,卯月さん。彼が披露したのは,自身初となるオリジナル楽曲「アイシー」だ。この曲は,YouTube上では長らく非公開となっていたが,今回のライブに合わせて再び公開された。
続く「ハレンチ」(ちゃんみなカバー)では一転して雰囲気が変わり,山神さんとフレンさんのカッコよさとセクシーさが存分に表現された。
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“おりコウ”コンビこと卯月さんとりりむさんは,「非国民的ヒーロー」(大森靖子 feat.の子[神聖かまってちゃん]カバー)を歌唱。間奏では,2人がバットを手にスクリーンを破壊していくという演出があり,バーチャルライブならではの面白さが光った。
また,リゼさんとフレンさんによる「Booo!」(TOKOTOKO[西沢さんP]カバー)では,皇女と騎士らしさを感じさせる振り付けが印象的だった。
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りりむさんと山神さんによる「パラサイト」(DECO*27カバー)など,乙女心をくすぐるような楽曲が続いていたことに触れた加賀美さんは,卯月さんとともに「黙ってロックをやれって言ってんの!」(猫舘こたつカバー)を熱唱。客席からはコールも飛び交い,会場内の熱気はさらに高まっていった。また,曲中には作者の猫舘こたつ氏が映像で登場するというサプライズもあり,観客を驚かせた。
雰囲気を一転させた彼らは,「バランス取れた!」「俺たちがバランサーだ」と笑いを誘いつつ,続く「気まぐれメルシィ」(八王子Pカバー)では女性陣4名が恋愛ソングで流れを元に戻している。
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本ツアーは,にじさんじ初のライブツアーであり,2020年に開催された「にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!」からおよそ5年の歳月を経ての開催となる。
「新たな虹をかけられて良かった!」と語った加賀美さんが披露したのは,「地球最後の告白を」(kemuカバー)であった。会場を白く染めるペンライトの光景も,相まって圧巻であった。
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ここからは,卯月さんとリゼさんによる「月光浴」(ヨルシカカバー),フレンさんによる「Luna say maybe」(月村手毬[CV. 小鹿なお]カバー)と,“月”にちなんだ楽曲が次々と披露された。
なかでも卯月さんとリゼさんは,“美兎チルドレン”(月ノ美兎さんをきっかけにVTuberとなったライバーたち)として知られる存在であり,その背景を思わせる選曲とパフォーマンスに胸を打たれたファンも多かったに違いない。
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本公演はツアーの初日であり,あと6回のライブが控えていることについて,加賀美さんは「今年メチャクチャ楽しみじゃないですか?」と,今後への期待も口にした。
そんな彼とフレンさんが披露したのは,「ロキ」(みきとPカバー)。パフォーマンス終了後には,客席から「最高〜!」といった歓声も上がっていた。
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「ワールドイズマイン」(ryoカバー)を歌い上げたのは,“リアルお姫様”として知られるリゼさんだ。椅子に腰掛けたり,ステッキを持ったりと,曲の世界観に寄せたステージ演出は,観客の視線を釘付けにした。
続いて,りりむさんと加賀美さんは,デスボイスが会場内に響き渡る「糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー」(マキシマム ザ ホルモン カバー)を熱唱。さらに,卯月さん,加賀美さん,山神さん,フレンさんの4名は,「ココロオドル」(nobodyknows+カバー)でキレのあるラップパフォーマンスを披露した。
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ライブも終盤に差しかかり,告知コーナーでは追加グッズの販売(該当ポスト)や同時視聴配信に関する発表が行われた。あわせて,出演者たちからも1人ずつ感想が寄せられ,「今日はたくさん幸せをありがとうございます」(りりむさん),「こういうステージに立つことを夢に見ていた」(山神さん)など,思いのこもった言葉が次々と述べられた。
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「この日のために(オリジナル曲を)もう1曲作った」との言葉とともに披露されたのは,新曲「鐘が鳴る場所で」だ。6名全員によるハーモニーが美しく重なり,感謝の気持ちが自然と伝わってくるような,心に残るひとときとなった。
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ここで出演者たちはいったん降壇し,ライブは終了……かと思われたが,アンコールに応えて再びステージへ登場。7周年記念楽曲「Arc goes oN」,そして「Virtual to LIVE」を歌唱し,最後まで会場の熱気を高め続けた。とくに「Virtual to LIVE」はファンにとってもお馴染みの一曲であり,卯月さんの「これだよこれ」という言葉に共感するばかりだ。
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歌声やパフォーマンスだけでなく,最後まで6名の絆や“わちゃわちゃ感”も伝わってきた仙台公演。「ありがとうございました!」という感謝の言葉で締めくくられ,次回の名古屋公演へ想いをバトンタッチした。
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「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow! 仙台公演」公式サイト
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