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  • 発売日:2006/09/21
  • 価格:6090円(税別)
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バルダーズ・ゲート2 シャドウ オブ アムン 完全日本語版

バルダーズ・ゲート2 シャドウ オブ アムン 完全日本語版
公式サイト http://sega.jp/pc/bg2jp/
発売元・開発元
発売日 2006/09/21
価格 6090円(税別)
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このゲームの読者の評価
95
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • シングル用の洋RPGとしては最高峰 90
    • 投稿者:GAUGAU(男性/40代)
    • 投稿日:2008/10/10
    良い点
    D&Dをベースにした世界観を存分に堪能できるRPG。膨大なクエストやアイテムなど、ボリュームも素晴らしい。
    悪い点
    膨大なプレイ時間が必要なところ。ただこれも、どちらかといえば良い点でしょう。
    総評
    シングル用の洋RPGとしては最高峰の作品だと思います。こういうゲームがまた作られるといいんですけどね。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 4 5 5
  • 「頭を使うゲーム」ってこういうこと。 95
    • 投稿者:カタカナ(男性/30代)
    • 投稿日:2008/11/03
    良い点
     AD&DベースのRPGということで、抜群に戦闘が面白いゲームです。シナリオでの自由度より戦闘の自由度こそ真っ先に挙げられるべきでしょう。
     召喚したスケルトンを壁にして後ろからファイアボール。
     透明化したシーフが扉を開いてワンドでクラウド・キル(※毒ガスを撒く魔法)→急いで扉を閉めて中で阿鼻叫喚。
     デュアルクラスを利用した前線で自己強化魔法を連打する魔法使い。(元剣聖)
     狭い扉を利用して巨大生物を立ち往生させ、全員で弓と石の射撃大会、等々。
     これ程多彩な戦い方が出来るゲームは滅多にないでしょう。創意工夫で様々な戦い方が出来、それぞれに利点と欠点があります。時には手痛い目にあって勉強したりもして…。
     特筆しておきたいのが敵の多彩さ。ありとあらゆる種類の敵が居て、様々なシチュエーションで襲い掛かってきます。ちゃんとどれも見た目も違いますし、特徴をよく表現しています。(今ゲームのグラフィック評価が最高点なのはあれだけの数のモンスターをしっかりと描き切っているからです。ポートレート? 欲しければどこかから拾ってくればいいのです)
     ドラゴン様の威容はこのゲームが一体何のゲームなのかをしっかりと表現しています。そして余りにも多過ぎるリッチ様の群れはアムンの真の支配者が誰なのか、PCにしっかりと教育してくれることでしょう…。
     いや、実際一つの街にどれだけリッチが居るんだよ。

     高Lv対応ゲームなので後半のパワーインフレも必見です。D&D設定に準拠すれば普通に街を壊滅するような魔法が乱れ飛ぶ世界は、特にBG1からやっているプレイヤーに取っては感動ものでしょう。ふと気付くと怪我一つ無かった仲間が塵芥になっていたりしますが、それもまた御愛嬌。「死んだら魔法で復活させれば良いや」が嘘でも冗談でもない世界です。

     そして描かれる世界もやはり楽しいです。主要な舞台となる街、アムンは商人の街であり、同時にシーフギルドや謎の新興ギルドが暗躍する闇の街でもあります。メインシナリオでは彼らと否応なく関わることになりますが、普通に道を歩くだけでもいきなり誰かが暗殺の憂き目にあってたり、偶に「見たな!」とか言って襲われたり、全然関係なく野盗に襲われたり、中々に寒々しい風景を見せてくれます。笑えるイベントも多いです。
     依頼人や敵となる人間の諧謔に富んだ会話は必見です。結構容赦無く人間の本質について描くのも素敵な所です。
     筆者は、貧民窟で依頼人の御嬢様が言った「今まで私がどれだけあなたたちに施しをして来たか忘れたわけじゃないでしょう!?」という発言が忘れられません。

     PCの選択についても、ほぼ必ず選択肢は三つ以上用意されていて、好きに選ぶことが出来ます。
     解り易い選択肢が多く、日本のADVに偶にある「選んだ選択肢の方向とは全然違う結果になる」ということはありません。そして多くの場合、その選択は二者択一や三者択一です。
     悩んで悩んで、納得いくように選びましょう。

     間違いなく暗く殺伐とした世界ではあるのですが、そこにあるユーモアや奇妙な明るさがプレイヤーに「世界」を感じさせてくれます。特に仲間の誠実で、時に愉快な(一部の仲間はそれ以上の……最高にハイな……)言動は、プレイヤーに友情の本当の価値を教えてくれるでしょう…時折疑問に思わされもしますが。ミンスク可愛いよミンスク。

     翻訳も非常に頑張っていて、日本語で読んでいると不整合が起きたり、意味不明なことを言われたりはしません。笑える所は笑わせてくれますし、感動する所は感動させてくれます。
     偶に男女が逆になる(恐らく会話対象に最も近いPCの性別で判定されている)のは残念な所ですが…。
     ポートレートがアレ過ぎて恋愛イベントが辛い? 脳内で補完するか、有志を探すのです。
    悪い点
     外国の善悪選択ゲームは大抵そうですが、悪人がただのチンピラです。
     善人用の選択が困っている依頼人を助ける、話を聞くなどに対して悪人用の選択はというと依頼人に喧嘩腰で話しかけて御破算にするとか、困っている依頼人を嘲笑って終了とかばかりです。
     偶に目先の違うものもありますが、全般に何と言うかチンピラっぽい行動が多くなってしまうのが寂しい所。
     この辺りの表現は難しいと思いますが、折角アラインメント(性格付け)のルールを採用しているのだからローフルイービルやトゥルーニュートラルなキャラクターを表現させて欲しかった所です。パラディン以外にもアラインメントに反する行動にはペナルティがあっても良かったかと。
     悪人プレイはアイテムが手に入らなかったり経験値が少なくなりやすかったり、メリットが少ないのも何となくバランスの悪さを感じます。
     ……更正しろと言われてる気がしないでもない。

     モンスターの能力も詳細な説明が無いことがあるので解らない人にはちょっと戸惑う部分もあるかも知れません。
     グレーターウルフワーの異常な再生能力とか、知らないとびっくりです。それはそれで面白いですが…。
    総評
     システムの良さもさることながら、制作・翻訳者の努力が強く感じられる作りです。
     Oblivionにしろ、このゲームにしろ、海外のゲームには時々強く敗北感を感じます。悔しい。だが面白い。
     システム、ストーリー、グラフィック、サウンド。高度にマッチしている作品だと思います。面白いゲームというのはそれだけでオリジナリティを獲得します。
     間違いなくPCのRPGゲーム最高峰の一つでしょう。それでいてもっと面白くなりそうな空気があるのが怖いです。
     楽しい戦闘がしたい? BG2がお勧めです。
     長いこと遊べるRPGがいい? BG2なんてどうですか。
     日本のRPGのストーリーに飽きた? BG2を買いましょう。
     でも自分の頭を使わないのなら、BG2はただのゴミです。
     自分の知性で戦術を立てるからこそ面白い。
     自分の倫理と意思で選択するから物語は面白い。
     そこに少しの想像力があれば、世界でたった一つの自分だけのゲームになります。

     ※一応マルチプレイもあるようですが、こちらは筆者がやっていないため評価は差し控えます。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 4 5 5
  • 史上最高のRPG 100
    良い点
     このRPGの魅力はいろいろとありますが、けっきょくのところ、何かひとつ傑作たる所以を挙げろと言われれば、戦闘の自由度の高さ・戦術の多様さというところに行きつくかと思います。
     RPGのおもしろさは、キャラが成長していく過程にあるという人は多いと思います。キャラが成長することにより、新たな戦術をとり、今まで倒せなかった敵を倒せるようになり、苦戦していた敵を楽に倒せるようになっていく。確かに、それが楽しいということに異論はありません。しかし、戦術がかわっても、1回1回の戦闘でやっていることは、常に○ボタン連打だったりします。戦闘は常に単純作業であるけれども、キャラが成長したことを実感できるから楽しいわけです。
     その点、このゲームは多様な選択肢の中から、自分なりの戦術を構築し、1回1回の戦闘でじっくりと試していけます。しかし、自由度が高いということは、いろいろできるということは、何をやってもいいということではありません。自由に、何をやっても勝つことができてしまっては、それはゲームとはいえませんし、選択肢にも意味がありません。勝利を得ることは決して容易ではありません。そのようななかで、自分なりの戦術を、多様な選択肢の中から構築していくからこそおもしろいのだと言えるのでしょう。
     正解となる戦術を探すのではなく、自分なりの戦術を選びとっていけることにこそおもしろさが存在するのです。たとえば、エルダースクロール4:オブリビオンは、僕も傑作だと思います。世界を冒険している感覚を味わえる究極のゲームかもしれません。しかし、世界を旅し、様々な成長をさせることはできますが、1回1回の戦闘は、けっきょく単調なものです。戦闘こそが最も重要になるコンピュータRPGにおいて、何をもって評価するかといえば、それは戦闘のおもしろさにほかなりません。フルポリゴンで、ひとりのキャラのみを操作する、いまのRPGでは、戦闘ごとの戦術の幅広さはなかなか求めにくいものがあります。6人のキャラを扱うことによって、様々な連携・戦術を繰り広げることにできるこのゲームは、シングルプレイRPGにおける稀代の傑作として、燦然とその名を輝かせ続けることでしょう。
    悪い点
     特にないのですが、ゲーム終盤非常に重くなってしまうところが問題でした(当時はWinMEで遊んでました)
    総評
     このゲームのおもしろさは、内包する多様さにあるわけですが、その多様さは元となったTRPGのAD&Dからもたらされたものです。しかし、AD&Dがベースだからおもしろいわけではないのです。AD&Dのもつ多様さを有効に活用して、1本おもしろいゲームへと昇華させたわけです。AD&Dは偉大ですが、そこからPCゲームとして必要な素材を選びとって制作されたことこそが、バルダーズ・ゲートシリーズの真に偉大なところだといえるのです。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 5 5
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