2003年12月20日，セガは自社の新作PCタイトルを集めた「SEGAPC新作体験会」を開催した。会場となったのは，PCゲームのイベント場としてもはやお馴染みとなった，ラオックス アソビットシティ6階のオンラインゲームスペースだ。

　展示されていたタイトルは，先日（12月18日）発売されたばかりの「ソニックアドベンチャーDX」や，人気のタイピングゲーム「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2004」を筆頭にした全6タイトル。基本的にはすべてのタイトルがプレイアブルな状態でお披露目となる予定だったが，今回のイベントで注目の一本となるはずだった「エターナルアルカディア」のみ，事前に不具合が発見され，デモムービーだけの公開となった。

　さて，展示されていたタイトルの中でも，とくに多くの人目を惹きつけていたのは，エターナルアルカディアと同じくこのイベントに合わせて発表された「クレイジータクシー3 ハイローラー」だろう。
　この作品は，プレイヤーが（クレイジーな）タクシーの運転手となり，問答無用な運転で一刻も早く客を目的地へ送り届けるという，文字通り"クレイジー"な内容で人気のアクションゲームシリーズ最新作。Xboxからの移植作となる本作では，新しく"夜"のステージが追加されているのが大きな特徴で，ライティングエフェクトを多用した美しい夜景ステージなどを走行できるようになっている。ただ画面のクオリティを重視して移植されているため，要求スペックが最低でもPentiumIIIの1GHz以上，快適に遊ぶのであればPentium4/2.6GHzに最新のビデオカード（ビデオメモリ64MB以上）は欲しいという，かなりのハイスペックPCが必要になるという。プレイヤーに美しいビジュアルを堪能してほしいという開発元の"こだわり"のためだという話なのだが，確かに深夜の街を疾走するサマはなかなかに見物。街のネオンや対向車線の車のライトなどが，目まぐるしいまでに映し出されるのである。
　ちなみに今回展示されていたのは，日本語版ではなく欧米版のモノ。ローカライズはこれから行うことになるという。発売は今冬を予定。
　爽快に日頃の鬱憤を晴らしたい！という人は，本作をチェックしておくといいだろう。（TAITAI）

Original Game (c) SEGA (c) Hitmaker / SEGA, 2002, 2003