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[E3 2005#051]カジュアル化の顕著な「Rainbow Six:Lockdown」
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印刷2005/05/20 19:25

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[E3 2005#051]カジュアル化の顕著な「Rainbow Six:Lockdown」

 Ubisoftの筆頭ブランド「Tom Clancyシリーズ」そして,同シリーズの二枚看板である「Rainbow Six」「Ghost Recon」。今年も同社は「Tom Clancy's Rainbow Six:Lockdown」「Tom Clancy's Ghost Recon 3」と,各シリーズの最新作を展示していた。前者は二階建ての対戦ブース,後者は10人程度が座って説明を聞けるデモブースと,1〜2個の試遊台でお茶を濁していた2004年と比較して,どちらも扱いがいい。「Tom Clancy's Ghost Recon 2」でPC版を発売しないなど,ごく最近ファンの期待を裏切ってしまったことを意識してか,ここであらためて主力タイトルの強化を図ろうという戦略なのだろう。



 さてそんなわけで見てきた「Tom Clancy's Rainbow Six:Lockdown」(以下,Lockdown)。シングルプレイは「Tom Clancy's Rainbow Six 3:Black Arrow」と同様に,チームベースのシューティングアクションとなっており,「MTAR-21」といった武器の追加,ささやき声や足音などをゲーム内情報としてきちんと利用できるようにするためのサウンドエフェクト強化,側面攻撃なども自在に操れるようなAIの強化など,クオリティアップに重点を置いてデザインされている。
 シングルプレイに目立った新機能を盛り込まず,マルチプレイ部分の強化に力を注いだ作品ともいえるだろうか。



 そのマルチプレイを語るうえで,Ubisoftスタッフが強く打ち出していたキーワードが「RPG要素」だ。実は本作のマルチプレイモードには,「Elite Creation Mode」というキャラクターカスタマイズ機能が実装されており,装備やスキンをオンラインサーバー上に保存できる仕組みが盛り込まれている。ちなみにこれはPC版だけでなく,Xbox版とプレイステーション2版にも実装されるそうだ。PC版では,データは同社のオンラインゲームプラットフォーム「ubi.com」上に記録されるとのこと。
 装備やスキンの保存ならそれほど驚かないが,キャラクターの射撃能力や視聴覚能力もスキルとして高められるのは,過去のTom Clancy's Rainbow Sixシリーズからはまったく考えられない方向性である。Lockdownのマルチプレイには,エンジニアやスナイパーといったキャラクタークラスが用意されていて(これもまた,従来作品と大きく異なる),対戦によって得たポイントで上記のスキルを伸ばしていく。



 実際にプレイしてみたところ,マルチプレイの変化にはかなり驚かされた。まるで「Counter Strike」のようなスピード感,そしてリスポーン可能なモードまでを実装しているのである。マルチプレイに限っては,特殊部隊FPS特有のスニーク要素が完全に取り払われている印象を受けた。



 どうやらそこには,「Tom Clancy's Rainbow Sixをもう少しカジュアルにしよう」というUbisoftの意図が込められているようだ。"2"でガラリとライトなプレイフィールに転じたTom Clancy's Ghost Reconと同様に,Tom Clancy's Rainbow Sixにもライト化の波が押し寄せているのだろうか。
 正直なところ,この部分は賛否両論あるだろうと思う。個人的には,せめて同シリーズだけはストイックでシビアなゲームであり続けてほしかったのだが……。

 本作は,Xboxとプレイステーション2で,2005年9月に発売予定。Ubisoftスタッフによると,PC版はコンシューマ機版から2〜3か月遅れで発売されるとのことだ。(Gueed)

  • 関連タイトル:

    トム・クランシーシリーズ レインボーシックス ロックダウン 日本語マニュアル付英語版

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