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育てた宇宙生物に意識を移して戦う,育成×TPSアクション「ボイドリング・バウンド」(あかねのSteam Pick Up!)
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印刷2026/09/11 08:00

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育てた宇宙生物に意識を移して戦う,育成×TPSアクション「ボイドリング・バウンド」(あかねのSteam Pick Up!)

画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 育てた宇宙生物に意識を移して戦う,育成×TPSアクション「ボイドリング・バウンド」(あかねのSteam Pick Up!)

 1935年,オーストラリアはサトウキビの害虫ケーンビートルを退治しようと,中南米原産のオオヒキガエルを導入した。
 ところが天敵のいない新天地でカエルは爆発的に増え,強い毒で在来の生き物を追いやり,今なお生息域を広げ続けている。

 よかれと思って解き放った小さな一手が,取り返しのつかない厄災へ化けてしまう。人類とは,自分の手にもう負えないものをうっかり世界へ放ってしまう生き物なのかもしれぬな。

 今回紹介する「ボイドリング・バウンド」が描くのは,はるか未来の宇宙でよく似た“やらかし”をしてしまった人類の物語じゃ。

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 宇宙開拓を進める過程で,人類は疫病のように大地を汚染する怪物「リージョン」を解き放ってしまう。
 もはや人の手には負えないこの脅威に,唯一対抗できるのが未知の宇宙生物「ボイドリング」じゃ。

 プレイヤーはボイドリングと心を通わせる術を身につけた「ラングラー」となり,緑をむしばまれた惑星を取り戻す戦いへ身を投じていくのじゃ。

 モンスターを育てて戦わせるゲームは数あれど,本作が面白いのは“戦わせる”のではなく,自分がその身に入り込んで戦うところじゃ。

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 拠点となる宇宙船ではラングラーとしてボイドリングを育て,ミッションを選ぶ。そしていざ惑星へ降りるときは,ニューラル・バインドで相棒に神経接続する。ここから先,操作するのは人間ではなく,育てたボイドリングそのものになるのじゃ。

 指示を出して見守るのではなく,自らの手で駆け回り,撃ち,殴る。この距離感の近さが,本作ならではの手触りを生んでおる。

 そして,そのアクションがまた良く動く。ダッシュに二段ジャンプ,クールダウン制の回避と機動力は高く,主力の射撃はスタミナ管理型で,リロードのひと呼吸を挟みながら撃ち続けていく。

 近接やサブウェポンのボム,ゲージをためて放つ必殺技も絡め,敵の攻撃をかいくぐりながら立ち回る感覚は爽快そのものじゃ。
 3D空間を素早く動かして撃つ手触りは,ワシ的にはどこか「Risk of Rain 2」を思い出させるものがあった。ボス戦は回避のクールダウンとスタミナの残量をにらみながらの攻防になり,見た目以上に歯応えがある。

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 そして戦いを支えるのが,自由度の高い育成じゃ。レベルアップで5種のステータスへ好きにポイントを振り分け,敵が落とす変異原でボイドリングを進化させていくのじゃ。

 進化は2分岐からさらに2分岐へと延々と枝分かれし,1種を育てるだけでも膨大な最終形へたどり着く。進化のたびに射撃に属性や毒,貫通が乗るなど,戦い方そのものが変わっていくのがまた楽しいところじゃな。

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 さらに交配による突然変異や,体のパーツごとの遺伝子集めまである。ワシのお気に入りは,機動力に長けた個体へ防御と反撃の力を組み合わせた型で,ほぼすべての攻撃をいなしながら手痛い一撃を返せる万能の相棒に化けてくれた。
 そんな感じで,このゲームには狙った組み合わせを求めて何体も育てたくなる中毒性があるのじゃ。

 戦いの合間,宇宙船をとことこ付いて歩くボイドリングを撫でられるのも良い。物騒な世界観のわりに,育てた相棒への愛着がどんどん湧いてきよる。

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 ステージは属性の異なる複数の惑星に用意されておって,周回や隠されたタマゴ探しも楽しめる。
 深層を目指すか船へ引き返すかを選ぶ緊張感のあるミッションもあって,全体的に腰を据えて遊べるボリュームになっておるぞ。難度も選べるので,アクションが得意でなくても,自分のペースで進められるはずじゃ。

 惑星ごとに得意な属性が異なるゆえ,攻略のカギは状況に合った一体をいかに用意しておくかにある。
 だからこそ本作は,たった一体を磨き上げるより,個性の違うボイドリングを何体も育て,選択肢を増やしていくのが面白いわけじゃ。

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 ステータスとにらめっこして戦力を練り上げるのが好きな者はもちろん,キビキビ動く3Dアクションに飢えている者にもぜひ触ってみてほしい作品じゃ。
 手塩にかけた相棒たちと一心同体で戦う高揚感は,一度味わうとなかなか抜け出せぬぞ。

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