
プレイレポート
[プレイレポ]「The Tower of AION」史上最大の大型アップデート“光と大地、そして新たな奔流”で世界が大きく変わる
![]() |
このアップデートは,「タワー オブ アイオン最大のリニューアル」と謳われているように,従来のシステムやコンテンツのリニューアルから,新規クラス「ルミネス ウイング」の実装,そしてサービスの集約という,リニューアルの一言ではすまない大改編となる。
今回,アップデートの実施に先駆けて,新コンテンツなどを事前にプレイし,またサービスがどのように変化するのか知れたので,本稿でその内容をお伝えしよう。
「The Tower of AION」公式サイト
「光と大地、そして新たな奔流」特設ページ
サービスは「クラシックサービス」に一本化へ。多くの制限が解除された新規サーバー「X」も開設
今回のアップデートで,既存のAIONプレイヤーがもっとも気になるのが,サービス統合についてだろう。
本稿の掲載時点では,AIONはライブサービスとクラシックサービスを提供中だが,8月20日のアップデートのタイミングでライブサービスは終了となり,クラシックサービスのみの運営となる。
この2つのサービスは,同じAIONであってもコンテンツの仕様などゲームのバージョンが異なるため,ライブサービスからクラシックサービスへのキャラクターなどの移行は行われない。
ただ,保有中の「カイモ」と「キューナ」は,引き続きクラシックサービスでも使えるとのことだ。
![]() |
そしてクラシックサービスでは,アップデートと同時に新規サーバー「X」がオープンする。クラシックサービスには現在「フレギオン」というサーバーが動いているが,「X」はこれに続く2つめのサーバーとなる。
Xサーバーは,フレギオンサーバーとは違い,さまざまな制限が解除された特別なサーバーで,キャラクターが育成しやすい仕様が盛りだくさんだ。レベルアップ速度がものすごく速くなっており,慣れたプレイヤーなら2〜3時間ほどでレベル60に到達するとのことで,すぐにエンドコンテンツに挑めるようになる。
![]() |
フレギオンサーバーとXサーバーのもっとも大きな違いといえば,飛行制限の撤廃と,アビスポイントの仕様変更だろう。
AIONの特徴でもあるキャラクターの飛行については,実のところ制限があり,自由自在に飛び回れるというわけではなかった。しかし,Xサーバーでは,成長区域なら無制限の飛行が可能になっている。
![]() |
![]() |
![]() |
AIONには,PvPの勝敗などで増減する「アビスポイント」というものがあり,累積したポイントによって,キャラクターの強さが底上げされるシステムがある。
このアビスポイントは,強力な装備品と交換できるトークンとしての役割もあるのだが,交換してポイントが減ると強さが失われてしまうのがデメリットになっていた。なによりPvPが苦手な人はアビスポイントが溜まらず,そもそも装備の交換など,夢のまた夢という状況だ。
これを改善する施策として,Xサーバーではアビスポイント自体は継続するが,アビスポイントをギーナ(ゲーム内マネー)と交換できるようになり,これまでアビスポイントと交換できた装備や強化素材などは,すべてギーナで購入可能になる。
![]() |
そのほかにも,数多くの部分がリニューアルされているので,それらについても紹介していこう。
メインミッションをクリアしながら,ストーリーを進めていくのはこれまでと変わらないが,メインミッションの内容が整理され,1/4ほどに減っている。もちろん,それに合わせてクリア時の報酬も調整されており,レベルアップがしやすく,また装備も集めやすくなっている。
![]() |
装備については,武器と防具の両方に変更がある。
2つの武器を合成して,1つの武器にオプションを集約できる「両手武器合成」というシステムがなくなり,Xサーバーでは,武器を両手に持つことで,両手武器合成と同等の効果を発揮できるようになった。武器を持ち替えるだけで,オプションの付け替えと同じ効果が得られる。
![]() |
防具については,クラスによる制限が撤廃された。
例えば,ウィザードはローブしか装備できなかったが,Xサーバーではプレートやレザーといった防具も装備できる。レベル制限も撤廃されているので,低レベルでも強力な装備品が着けられる。
![]() |
スキルの習得方法についても変更がある。従来ではスキルを覚えるのに「スキルブック」を購入する必要があったが,レベルが上がると自動で覚えるようになった。
![]() |
![]() |
なお,ライブサービスでプレイしていたプレイヤーは,Xサーバーへの移行特典として,数々のゲーム内アイテムがプレゼントされる。現状発表されているアイテムのほか,ライブサービスでのプレイ期間など,一定の条件を満たすことでもらえるアイテムの数や内容の調整も検討されているので,続報を注視したい。
「The Tower of AION」,新規サーバー「X」の基本情報と移行特典を発表。新クラス「ルミネス ウイング」などの情報も明らかに

エヌシージャパンは本日(2025年8月8日),MMORPG「The Tower of AION」の公式生放送「08.20 リニューアル記念スペシャル生放送」を実施し,多数の最新情報を公開した。番組では,新規サーバー「X」の特徴や,大型フィールド「ティアマランタ メサ」,新クラス「ルミネス ウイング」のスキルなどが紹介された。
新実装の「ルミネス ウイング」は,近接職なのに魔法が得意なデバッファー。属性盛りすぎなコンボ系クラス
アップデートで追加される新規クラス「ルミネス ウイング」は,近接戦闘も得意とする魔法タイプのキャラクターで,スキルコンボの使い分けで敵にデバフを与えるという,AIONはもとよりほかのMMORPGでもなかなか見ない面白いクラスだ。
![]() |
![]() |
戦闘特性が「アクションウィザード」となっているように,近接戦が得意とはいっても魔法系のクラスなので,適性のある防具はローブになる。武器は専用装備の「スティック」で攻撃を行う。
![]() |
![]() |
ルミネス ウイングの最大の特徴は,スキルコンボによるデバフの付与だ。対象となるスキルは「ラ」「ル」「フィ」の3つのスキルで,これらを3連コンボで繰り出すことで,自身にバフをかけたり,敵にデバフをかけられる。
デバフの内容は,行動速度減少やスタン,沈黙,麻痺,封鎖状態など,敵の攻撃を制限するようなものが主となる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「The Tower of AION」公式サイト
ルミネス ウイング紹介ページ
近接攻撃だけでなく,離れたところから「ルミナブレード」「ルミのプレゼント」といった,範囲魔法攻撃を放つことも可能で,中距離でも十分に戦える力がある。前方の敵に向かって,瞬間移動すると同時に攻撃する「ルラフィ ライト」や,前後にワープ可能な「フロントダッシュライト」「バックダッシュライト」など,移動スキルも豊富なので,近距離戦と組み合わせてのヒット&アウェイが有効そうだ。
![]() |
![]() |
また,一瞬でスキルのクールタイムをすべて帳消しにしたうえ,スキルを強化する「フォルテ」や,自身にかけられたデバフを解除しつつ,HPも回復する「タイム リカーランス」といったスキルも持っており,1人でも何とかできるほどにソロ性能は高い。
もちろん,スキルの組み合わせによる敵へのデバフは,パーティプレイでも十分に役立つし,パーティメンバーに攻撃速度アップとスキルの詠唱時間を短縮する,強力なバフスキル「メッゾフォルテ」も持っている。
![]() |
![]() |
総合的に見るならば,ルミネス ウイングはソロでもパーティでも活躍できる,万能クラスといっても良さそうだ。近接戦でローブ装備は心もとないという人は,防具のクラス制限撤廃を活用して,プレートやチェーン装備で防御面を補うというビルドを試してみるのもいいだろう。
PvEからRvRまでコンテンツが盛りだくさんの「ティアマランタ メサ」がリニューアルして復活
ルミネス ウイングに続く,アップデートの目玉となるコンテンツが,新規フィールド「ティアマランタ メサ」だ。
このフィールドは,2012年にライブサービスで実装されていたもので,非常に人気が高いエリアだった。それがリニューアルされて,今回のアップデートで改めて実装されることになった。
![]() |
レベル60以上のキャラクターが入場できるティアマランタ メサは,天族,魔族の両勢力が集うPvPエリアでありながら,フィールドにはモンスターもいてPvEも楽しめる。さらに,両勢力が協力して戦うレイド討伐戦,さらにそれを超える大規模RvRなど,AIONのすべてが凝縮されたようなマップだ。
![]() |
![]() |
ティアマランタ メサでは,天族と魔族の勢力争いは避けられない。その勢力争いを有利に進めるポイントが「監視の目」の争奪戦だ。監視の目は,敵対種族NPCを倒すことで占領でき,占領するとクエストの獲得や報告,上空エリアへの移動,キスクの設置が可能になる。
一方で,アヴタール討伐戦のように勢力を越えて協力して戦うコンテンツも存在する。
アヴタール討伐戦は,各勢力の拠点から移動して戦いに参加できるコンテンツで,プレイヤーは4体のアヴタールから自分の実力にあった相手を選んで戦いに挑むことになる。
![]() |
アヴタールは「亀裂のアヴタール」「憤怒のアヴタール」「石化のアヴタール」「重力のアヴタール」の4体がおり,先に紹介したアヴタールほど強い。ティアマランタ メサに来られている時点で参加条件は満たしているが,ただ倒して報酬を得るというものではなく,例えば,レイドバトルでどれだけダメージを与えられたかといった貢献度でランク付けされ,ランクが高いほどいい報酬がもらえるコンテンツとなっている。
人数制限がないので,参加人数は多そうだが,もっとも弱い重力のアヴタールでトップを狙うのか,強すぎて厳しいかもしれないが,参加人数の少なさそうな亀裂のアヴタールで頑張ってみるか……と,どこへ行くか悩むこともありそうだ。
そして,アヴタール戦よりも大規模なRvRレイドモンスターが,ティアマランタ メサでプレイヤーを待ち受ける。
このレイドモンスターは,フレギオンサーバーでは「司令官スナヤカ」「ドレドキオン」「アークカイチ」「アーク タタール」「ヘキサド」の5体,Xサーバーでは「司令官スナヤカ」「ドレドキオン」「ヘキサド」の3体と,サーバーによって出現するモンスターが異なる。
また,出現時間もフレギオンサーバーのほうが多い。これは,フレギオンサーバーとXサーバーのバランスの違いから,このような形になったそうだ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
全体的に厳しい難度のティアマランタ メサだが,それを押してでも参加したいコンテンツも存在する。
それが「ティアマランタの目」だ。レベル65以上から入場できるこのエリアでは,最高級の武器や強化素材などが手に入るので,両勢力がアイテムをめぐって,激しい争奪戦が巻き起こることになりそうだ。
![]() |
![]() |
新規サーバーの新設や豊富なコンテンツの実装,さらにリニューアルも行われていて大ボリュームとなる今回の大型アップデート。それに伴い,終了することになったライブサービスには「お疲れ様でした」の言葉を贈りたい。
とはいっても,これがAIONの後退を示すものではなく,新たな一歩となるのではないかと,強く感じさせられるアップデート内容だった。
とくに遊びやすく調整され,簡単にレベルアップが図れるXサーバーは,ライブサービスからの移住はもちろん,新たにAIONを始めるにはもってこいの環境だ。
現在,ライブサービスからの移行キャンペーンだけでなく,新たにAIONを始める人にとってもかなりお得な事前登録キャンペーンが実施されているので,この機会に,AIONで空を飛ぶ気持ちよさを味わってみてほしい。
「The Tower of AION」公式サイト
「光と大地、そして新たな奔流」特設ページ
「The Tower of AION」公式サイト
- 関連タイトル:
The Tower of AION
- この記事のURL:
The Tower of AION(TM) is a trademark of NCSOFT Corporation.
Copyright (C) 2009 NCSOFT Corporation.
NC Japan K.K. was granted by NCSOFT Corporation the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION(TM) in Japan. All rights reserved.
