Colin McRae最新作「DIRT」は，2007年6月に欧米で発売

　以前お伝えしたとおり，イギリスのゲームデベロッパ/パブリッシャ Codemastersは，人気のColin McRaeシリーズ最新作「DIRT: Colin McRae Off-Road」を開発中だ。

　同シリーズでは，すでにラリー・スプリント，ヒル・クライム，ラリー・レイド，ラリー・クロス，クロスオーバーなどのイベントがフィーチャーされているが，イギリスの名ラリードライバー，コリン・マクレー氏がWRC（世界ラリー選手権）のシートを確保していなかったため，シリーズの今後の展開が模索されていた。
　その結果，CodemastersはアメリカのC.O.R.R.（Championship Off-Road Racing）を提携先に選び，ダート・レーシングという新たな試みが行われることになったのだ。
　なお，DIRTは，PCだけでなくXbox 360やプレイステーション3でも，欧米で6月にもリリースされる見通し。ただし，日本での発売については未定だ。

　Colin McRaeシリーズは，ラリーゲームの代名詞的な存在として多くのプレイヤーに親しまれている。DIRTではC.O.R.R.イベントが追加され，プレイヤーは最大10人によるオフロード・サーキットでのレースを楽しめる。スーパーバギーやプロ4トラックなどを操って，テーブルトップやモーグルを走り抜けるという競技で，プレイヤーのドライビング技術が試されることになりそうだ。
　DIRTには，Codemastersの開発陣30人が約2年をかけて開発した次世代ゲームエンジン“Neon”が採用されており，スバルのインプレッサなど12系統40種のライセンス車が，そのビジュアルから物理効果に至るまで緻密に描写されているのが特徴だ。前の車が泥をはねたり，ぶつかった樹木が折れ曲がったりするなど，オフロードの醍醐味を再現している。とくに風に関する描写は特筆モノで，排気ガスや樹木の揺れはもちろんのこと，車が通過するたびにトラック脇ののぼりが揺れたり，落ち葉が舞ったりといった様子を確認できるという。
　また，DIRTにはシリーズ最新のリプレイシステムが搭載されており，フォローやドライバービューを含む，さまざまなカメラの切り替えを，プレイヤー自身ができるようになっている。オンラインモードも搭載しており，ほかのプレイヤーとの競走を楽しめそうだ。（ライター：奥谷海人）