［CJ 2006＃32］完全無料化を目指すオンラインサッカーゲーム「街斗足球」

　金通数字が開発/運用を行っている「街斗足球」は，簡単な操作がウリのオンラインストリートサッカーゲームだ。本作は2006年4月にサービスインし，現在50万人の会員がいる。オープンから3か月経ったいまも毎日1000人ぐらいずつ，会員が増えているという。

　街斗足球は最大4人対4人の対戦が可能で，ゴールキーパーをつけるか，つかないかを選択できる。ゴールキーパーをつけた場合は，ゴールキーパーの操作をプレイヤーが行うか，コンピュータに任せるのかも選べるようになっている。ゴールキーパーというポジションは，やりたがらない人も多いので，選択制というのは嬉しい仕様だ。
　キャラクターは身長や髪型などを設定し作成するのだが，長身にすると痩せ，低くすると太っていくので，長身で体格のいいキャラクターというのは作れないようだった。
　ポジションはF，M，D，Gの4種類。オフェンシブなポジションのキャラは攻撃に関する能力が高くなっているなど，キャラクターの基本能力は，ある程度ポジションによって決まっている。
　キャラクターを性格づける能力値の種類は，速度やボディバランスなど，全部で13種類。テクニックはあるが当たりに弱い選手や，守備的な能力値がほかの値に比べてズバ抜けている選手など，特徴のあるキャラクターを作れる。服やアクセサリを購入して，キャラクターに外見的な個性を与えることもでき，このキャラクターを使ったチャットも可能だ。
　試合では，カンフーのワザのような現実のサッカーとはかけ離れた動きができるという特徴がある。しかもそういった特殊な動きはSpaceバーを押すだけという簡単な操作で繰り出せるので，初めて遊んだ人も，ド派手なワザを出して試合を楽しめる。

　最近「エクストリームサッカー」に代表されるような，ストリートサッカーゲームが多い中，どうしてこのタイミングでサービスを開始したのか聞いてみた。その理由は，「7月9日でその幕を閉じたFIFA World Cup 2006 Germanyに合わせたかった」とのこと。ゲームの構想を考えていたときは，中国も大会に出場すると信じていたので，この時期にサッカーに関連したゲームをサービスしたかったという。きちんと大会に間に合わせ，順調だったようだ。中国が出場できなかった点を除いては……。

　本作のビジネスモデルは，アイテム課金制となっている。だが，今後はゲーム内に広告を掲載し，その広告収入により運営するということを目標にしているとのこと。それが可能になれば，プレイヤーは完全に無料で遊べるわけだ。（noguchi）