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印刷2006/12/19 23:01

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「イース・オリジン」発売直前! 背景設定や基本アクションなどを予習しておこう

 日本ファルコムの看板アクションRPG,イースシリーズの最新作である「イース・オリジン」の発売日(12月21日)が,いよいよ目前に迫ってきた。
 主人公が“赤毛の剣士”アドル・クリスティンではないことや,ゲームの舞台が(アドルが活躍した時代の)約700年前の古代イース王国末期である点など,イースファンにとっては,いろいろ“衝撃的”な要素が多い同作だが,そのプレイフィールやゲーム展開は,まごうことなき“イース”。ボスモンスターとの刺激的なバトルや,緻密なグラフィックスと美しい楽曲が織りなす世界観,魅力的なキャラクター/味わい深いストーリーなどは,イース・オリジンにもしっかりと継承されている。
 具体的なゲームの内容については,後日あらためてレビュー記事でお伝えするとして,本稿では,発売直前の予習/復習として,同作の世界観や登場キャラクター,アクションなどについて紹介していくとしよう。



■ゲームの舞台は“古代イース王国末期”
第三の主人公とされている「鉤爪の男」
 冒頭でも述べたように,本作の主人公は,イースシリーズでお馴染みのアドル・クリスティンではない。彼の活躍した時代から700年ほどさかのぼった,古代イース王国末期のイースが,ゲームの舞台となっている。
 アドル不在の「イース」最新作で主役を張るのは,天真爛漫な騎士見習い「ユニカ=トバ」と,“ファクトの眼”と呼ばれる強力な魔法具を使いこなす「ユーゴ=ファクト」の二人。彼らは,サルモンの神殿から突如姿を消した双子の女神「フィーナ」と「レア」を探すため,騎士/魔道師/司祭の精鋭(ユニカはどちらかというと落ちこぼれだが……)で構成された女神捜索隊のメンバーとして,魔物によって築かれた「塔」へ踏み込むこととなる。
 なお本作では,ユニカ,ユーゴの両主人公でゲームをクリアすると,第三の主人公である「鉤爪の男」がアンロックされる。鉤爪の男の正体については,ユニカ/ユーゴの冒険を通じて,ぜひ自分の目で見極めてもらいたい。

左上:ユニカ=トバ 右上:ユーゴ=ファクト 左下:フィーナ 右下:レア


#### 以下,公式サイトより ####
かつて、歴史の流れに消えていった
大いなる伝説の国があった。

イース。

双子の女神と六神官に導かれ、
地上に栄華を誇った理想郷。

そこでは、女神の至宝たる
《黒真珠》によって
人々に大いなる恩恵がもたらされていた。

数多の奇蹟を可能にする《魔法》、
そして魔力を増幅する金属《クレリア》──

この二つによってイースは栄え、
輝ける日々は永遠に続くかと思われた。

──しかしある時、その災厄は訪れた。

前触れもなく数多の魔物が現れ、
イースに侵攻してきたのである。

魔物は瞬く間に地上を蹂躙し、
ついに人々は、女神たちの住まう
サルモン神殿にまで追い詰められた。

全てが終わったかと思われたが
女神と六神官は、《黒真珠》の力で
神殿を浮上させる事に成功する。

しかし地上に巨大な《塔》が築かれると
翼を持った魔物が天空に飛来し、
再び破滅の危機が訪れようとしていた。

──そんな中、地上から離れた
サルモン神殿を揺るがす事件が起きる。

あろうことか、イースの象徴である
双子の女神が姿を消したのだ。

人々が絶望する中、
六神官は一つの決断を下した。

消えた女神たちを探すため、
騎士や魔道師から精鋭を選りすぐり、
闇に閉ざされた地上に遣わしたのである。

#########



■魅力的なキャラクター達が,イースの歴史にさらなる深みを与える
シオン
 イース・オリジンには,主人公であるユニカ=トバ/ユーゴ=ファクトのほかにも,多くのキャラクターが登場する。まずは,サルモンの神殿から突如消え去った双子の女神,フィーナとレア。イースの象徴たる彼女達は,なぜサルモンの神殿を飛び出たのか,そして,魔物達が築いた「塔」に足を踏み入れた目的は何なのか。そのあたりが,同作のストーリー展開の鍵といえるだろう。

 そんな女神達を追って「塔」に進入した女神捜索隊は,古代イース王国で活躍する司祭/騎士/魔道師達の中から選りすぐられた精鋭だけに,かなりの実力者揃いだ。神官の家系に生まれながら魔法が使えず,落ちこぼれのレッテルを貼られているユニカにしても,女神の捜索を通じてみるみる成長していき,アドルに引けを取らない強さを身につける。
 一方のユーゴは,元々エリート魔道師としての地位を確立している天才で,杖だけでなく,“ファクトの眼”からも魔法弾を放つ。シューティングゲームに近い感覚でゲームが楽しめるので,プレイヤーによっては,(アドル感覚で操作できる)ユニカよりも,ユーゴのほうが扱いやすいかもしれない。その傲岸不遜な態度や,ストーリーへの関連性にも注目が集まりそうだ。

 二人の主人公(と女神捜索隊)の前に度々立ちはだかる謎の組織「闇」に関しては,実際にプレイしたときの楽しみを奪わないためにも,ここで詳細を伝えることは避けておく。ただ,プレイヤーサイドから見れば,ユニカやユーゴの邪魔をし,女神を追っていると思われる「闇」は,基本的に「敵」だ。スクリーンショット集などを見ても分かるように,ゲーム序盤から手合わせをすることになるので,彼らに興味がある人は,今から楽しみにしていてほしい。

上段左:エオリア 上段中央:ディーノ 上段右:ガレオン 下段左:セシリア 下段中央:ラモナ 下段右:ロイ


カデナ
#### 以下,設定資料より ####
・ユニカ=トバ   Yunica Tovah
  主人公の一人。
  神官トバの家系に生まれた天真爛漫な少女。
  幼少の頃からサルモン神殿の女神宮に忍び込み、
  そのつど女神たちから妹のように可愛がられていた。
  神官の家系に生まれながら魔法の使えない落ちこぼれだが、
  あえて神殿騎士に志願し、女神の捜索隊にも強引に参加した。

・ユーゴ=ファクト   Hugo=Fukt
  もう一人の主人公。
  六神官の一人、カイン=ファクトの息子で次期継承者。
  若くして強大な魔力を秘めている天才魔道師で、
  《ファクトの眼》と呼ばれる強力な魔法具を使いこなす。
  その才能ゆえか、クールで傲岸不遜にも見える態度を取り、
  周囲の者から煙たがられることが多い。

・シオン   Syon
  サルモン神殿を管理する若き祭司長。
  六神官から女神捜索隊の責任者に任じられ、
  エオリア、ディーノとともに主人公たちを地上に送り届けた。

・エオリア   Eolia
  サルモン神殿に仕える祭司の一人。
  心優しく自然を愛する娘で、魔物による地上の荒廃を憂えている。
  シオンのもとで捜索隊の支援・連絡役として活躍する。

・ディーノ   Dino
  サルモン神殿に仕える祭司の一人。
  転位魔法を得意とする、穏やかで気のいい青年。
  地上で散り散りになった捜索隊を集結させるために奔走する。

・ガレオン   Galleon
  女神を守護する神殿騎士団の副長を務める。
  ユニカの父、サウル=トバのかつての部下でもあった。
  常に自ら先頭に立つ果敢な性格で、騎士たちの信望も厚い。

・セシリア   Cecilia
  神殿騎士団でガレオンの補佐を務める女騎士。
  頑固で融通の利かない古風な性格の持ち主。
  剣だけでなく、魔道師クラスの攻撃魔法を扱うこともできる。

・ラモナ   Ramona
  細剣を得意とする、姐御肌でさばけた女騎士。
  一見正反対の性格だが、同期のセシリアとは仲が良い。
  面倒見がよく、ユニカやロイにとっては良き理解者でもある。

・ロイ   Roy
  神殿騎士団に所属する青年騎士。
  新米だが剣の腕と判断力を買われて捜索隊に抜擢される。
  ユニカの幼なじみで兄代わりだが、それが彼女の反発を買うことも。


上段左:ミュシャ 上段中央:リコ=ジェンマ 上段右:キシュガル 下段左:エポナ 下段中央:ザバ 下段右:ダレス


・カデナ   Cadena
  ユーゴの先輩で炎の魔法を得意とする女魔道師。
  捜索隊に参加した魔道師たちを束ねる立場にある。
  魔法や呪いに関する知識が豊富で、捜索隊の中でも一目置かれる存在。

・ミュシャ   Mucha
  捜索隊に参加している新米の女魔道師。
  ユーゴの幼なじみで治癒魔法を得意とする。
  内気で臆病だが、ユーゴへの想いから捜索隊に志願している。

・リコ=ジェンマ   Rico=Gemma
  真っ先に《塔》への侵入を果たした新米の魔道師。
  ユーゴの幼なじみで神官ジェンマの孫にあたる。
  ジェンマの知恵を活かした練成魔法を得意とし、捜索隊の武具を強化する。

・鉤爪の男   The Claw
  ダレスに協力し、捜索隊の前に立ち塞がる敵の一人。
  名前は仲間にも明かさず、ただ《鉤爪の男》とだけ呼ばれている。
  《魔》の因子を解放することで、恐るべき力を振るう《魔人》と化す。

・キシュガル   Kishgal
  《戦鬼》の異名を持つ静かなる狂戦士。
  圧倒的な膂力と闘気をもって振るわれる斧槍は全てを打ち砕く。
  真の戦士との死合いを何よりも望み、魔道師には全く関心を示さない。

・エポナ   Epona
  三又槍を自在に振るう俊敏なる女戦士。
  性格は気ままで残忍だが、時おり素直で純粋な所を覗かせる。
  「理屈っぽくて根暗なのが多い」という理由で魔道師を嫌っている。

・ザバ   Zava
  ダレスの右腕を自認する妖艶なる女魔道師。
  強大な魔物を何体も召喚し、自在に使役する力を持っている。
  性格は陰険で残酷、気に入らない者は徹底的にいたぶろうとする。

・ダレス   Duless
  《闇》を率いている黒衣の魔道師。
  絶大なる魔力を秘めており、石化などの高度な呪いを駆使する。
  いつも氷のような微笑を浮かべ、その行動には些かの揺るぎもない。

・女神レア   Reah
  双子の女神の一柱で、《秩序》を司る姉神。
  責任感が強く、常にイースの平和と安寧を気にかけている。
  ハーモニカを嗜み、時おり女神宮から美しい調べが聞こえてくる。

・女神フィーナ   Feena
  双子の女神の一柱で、《自由》を司る妹神。
  心優しく控え目で、いつも人々の幸福について気を配っている。
  ハーブを嗜み、訪れた者にハーブティを淹れてもてなしてくれる。

#########



■アクションの楽しさ/気持ちよさは,さすが「イース」!
イースシリーズ最大の魅力ともいえる「対ボスモンスター戦の楽しさ」は,本作でもたっぷりと味わえる
 さて,イースシリーズ――とくに,「イースVI−ナピシュテムの匣−」「イース−フェルガナの誓い−」といった,3Dグラフィックスが採用されたタイトル――にハマッたプレイヤーなら,誰もが気になる点といえば,やはりアクション性の部分に関してだろう。
 イース・オリジンには,ナピシュテムやフェルガナと同様のゲームエンジンが採用されており,基本的にはそれらと同様の操作感覚でゲームが楽しめる。ただし,今回は主人公によって,能力や戦い方が大きく異なっており,主人公を変更することで,従来の(3D化された)イースとはひと味もふた味も違ったアクションが体験できるわけである。
 ここでは,ゲームをある程度進めることでアンロックされていくヘルプ画面を掲載してみた(掲載分がすべてではない。残りは実際のプレイで確認してほしい)。これには,基本的な操作方法やアイテム,スキルなどに関する説明が書かれているので,同作のアクションゲームとしての要素が,一通り確認できる資料となる。パッケージを購入後,「マニュアルも読まずにイース・オリジンを遊んでしまいそう」という熱心(?)なファンは,発売までの時間を利用し,ぜひチェックしておいてほしい。
 なお,今回掲載したヘルプ画面に掲載されていない要素としては,ブースト後に再度ブーストボタンを押すことで発動する「バースト攻撃」や,「二段ジャンプ」,「第三の主人公に関するヘルプ画面」などがある。
 第三の主人公とは,公式サイトでも書かれているように「鉤爪の男」なのだが,彼にはユニカやユーゴとはまた違った能力が秘められている。噂では,狭い隙間などを潜り抜けることも可能な「スライディング攻撃」をはじめ,興味深いアクションが用意されているらしいのだが……,詳しくは,鉤爪の男でプレイしたときに,自分自身で確かめてほしい。
 ともあれ,イース・オリジンの発売まで,残すところあと2日。本稿で気分を盛り上げつつ,12月21日を楽しみに待っていよう。(大路政志)

  • 関連タイトル:

    イース・オリジン(Windows 8対応版)

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