男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第36回：「ビッグだから」

著者近影

　ヒゲっ子男子なら同意してくれると思うんだけど，ふとした瞬間唐突にヒゲをそりたくなることがあるの。で，そったらそったで，「なんかあったの？」とか聞かれるわけ。何もねえよ，と。なので，女子が髪の毛を切っても「失恋か？」なんて言わないようにしようと心から思う男色ディーノです。失恋して髪切る女はたぶん形から入るタイプなので要注意。

　さて，なぜヒゲの話をしたかというと，ヒゲを無性にそりたくなる瞬間が訪れるのと同じように，最近無性にWiiがプレイしたくなったから。あまりに突然のことで，何が原因なのかは分かんない。何の前触れもなくRPGをプレイしてみたくなる衝動と等しい感じ。となると，Wiiでは何をプレイするべきか？
　やっぱスポーツゲイムかなー？　そういや「サカつくDS タッチandダイレクト」は面白かったなー。野球ゲイムだと「プロ野球チームをつくろう！2」が面白かったなー，っていうかまだヤってるしなー。
　そうそう，プロ野球がなんだか去年に比べてだいぶ盛り上がってきてね？　確かにWBC面白かったしなー。なんだかんだで交流戦の結果も追っちゃってるしー……よし「実況パワフルメジャーリーグ」をヤろうWiiで！

　というわけで，いつものゲイムショップに繰り出し買ってきたのが「ウイニングイレブン プレーメーカー 2009」。初志貫徹。……アレ？　貫徹できてないのか？　まあいいじゃない初志なんて。人生で大事なことは人生を楽しむこと。目先の目標に固執して結局楽しめない人生なんて。だ，だってジャケットのメッシがすごくアンニュイな表情してたんだもん。
　というわけでプレイしてみましたよプレーメーカー。ヌンチャクを久しぶりに使ったってことで，ヌンチャクの形状に対する性的な妄想をいろいろと綴りたいのは山々なんだけど，どうせボツになるので割愛しとくわ。

　ゲイムの感想を先に言うと，面白い。マジで。こう言っちゃあナンだけど，私が今までに遊んだことのあるウイイレシリーズで一番面白いかも。
　感動具合としては，NINTENDO64の「実況ワールドサッカー3」を初めてプレイしたときのそれに近いわね。野球ゲイムで言えば「実況パワフルプロ野球3」で，初めてサクセスモードに触れたときの感動。「ファイプロ」で言えば，初めてエディットできるようになったときの感動で，「キャプテン翼」で言えば森崎君が「そうなんどもぬかれてたまるかァ！」と言ってファイヤーショットを止めたときの感動。それほど面白い。
　とくに，「チャンピオンズロード」がいいわね。前作「ウイニングイレブン プレーメーカー2008」にもあったらしいから，「おいお前，今更かよ」なんて思う人もいるかもしれないけど，私にとっては初めてだったから，あえて触れさせてもらうわ。

　チャンピオンズロードって，要するに試合が終わったら相手チームから選手カードを引いて選手をゲットし，チームを強くしていくってモードなのね。
　何が面白いって選手のレベルによって☆1〜☆5までランクが設けられてるの。で，自分のチームの施設のレベルによって，ゲットできる選手のランクが制限されるのよ。だから，最初から強い選手は獲れないの。つまり，徐々にチームを強くして施設を買い揃えていくことでジワジワとチームが強くなっていく。そのジワジワ感がたまらない。
　……ん？　試合後に相手チームの選手ゲット？　高いランクの選手を引けたらうれしい？　施設を増やす？　……こう書いちゃうとなんか，うん。アレに似てるっていうか，えええと，つまるところ，私が好きな要素がこのモードには満載ってことね。

　べ，別にフォローするわけじゃないんだけど，試合パートもいいわね。まさかこんなにWiiのリモコンとサッカーゲイムの相性がいいだなんて，知らなかったわ。
　私的に現時点で一番面白いアクション系サッカーゲイムはプレーメーカー2009！　自由にプレイできてる感じが本当に楽しいわ。サッカーゲイム好きでWii持ってたらヤったほうがいいわよ。

　さて，今回は大サービスでもう一つサラッと紹介！　ニンテンドーDSの「ザ★歌謡ジェネレーション」。
　コレ，実はプレーメーカー2009と同時に衝動買いしてみたタイトルなんだけど，要するに1980年代の歌でプレイする音ゲー。だから，1990年代以降生まれの若者には薦めないわ。
　逆に，このゲイムに収録されてる曲の8割を知っていたら，もうあんたは老いを自覚したほうがいい。そういう踏み絵的な楽しみ方をすればいいと思う。私はあんまり懐かしいとは思わなかったけど，プレイしているうちにテンションが上がってしまったから，まあ……うん，自覚したほうがいいってことなんでしょうね。正直，長く遊べるゲイムじゃないと思うけど，瞬間最大風速は強いと思うわ。

　で，なんでこのソフトを紹介したかというと，このソフトに収録されてる曲の一つ「抱きしめてTONIGHT」で妙に盛り上がってしまって，髪を切りに行ったときに勢い余ってつい「ちょっとだけ田原俊彦っぽい要素を入れてください！」と言ってしまったということを，ここに報告したかったからにほかならない。
　後悔なんかしてないわよ。あの徳川龍之介に近づけたんだから。しかし何であのドラマ好きだったんだろ。“びんびん”って響きかなー。子供心の不思議。

　まあ，ヒゲついでの話ってことで。どういう髪形になったかはまあ見てのお楽しみ。イヤ，期待されるほど面白くなくて普通なんだけどね。では，また来週！