男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ：第845回「誰かに届けること」

著者近影

　先週お伝えしたように，私，Nintendo Switch 2を購入いたしまして。おかげさまで多くの方に「おめでとうございます」と言ってもらえるようになりました。
　と同時に，「手に入れた！」と言ってしまうと，その入手経路を明らかにしないと叩かれるという話も聞きます。私が「手に入れた」を公言したことで，心配がられたりもしました。
　転売ヤーと呼ばれる人から買うのは，そういう商売を助長するという意味で良いことではないですが，さりとて一律に犯罪とは言えないのでね。世の中がちょっと恐ろしい方向に進んでる感がしないでもないです。

　まあ，私は転売で買う気はさらさらなく。自分の足で買いに行って，手に入れたはいいけども，microSD Expressメモリーカードを買えなかったところまで赤裸々に書いているので，この件に関しては叩かれる要素はないはずです。


　で，Switch2で何のタイトルをヤっているかといえば，「シャインポスト Be Your アイドル！」です。アイドル事務所を運営するシミュレーションゲイムですね。あとはSwitch2用タイトルではないけども「Winning Post 10 2025」。ポストばっかり。


　「シャインポスト」について語りたいけれども，まだ語れるところまでプレイしていない自覚があるので，これはまた追々お伝えしたいと思っています。
　ただ一言だけ言っておくと，私の先入観よりは相当面白いシミュレーションゲイムでした。本当に勝手な先入観を抱いてしまい，申し訳ありませんでした。
　アイドルを題材にしたゲイムが苦手って人も，一度プレイしてもらいたいですね。なかなかしっかりした作りですので。野球にそこまで興味がなくても「パワプロ」シリーズのサクセスモードは楽しいじゃないですか。そんな感覚です。同じKONAMIだし，たぶん関係あると思います。


　さて，今週なんですが「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」について。……いや，分かるよ。Switch2じゃないんかい！　っていう気持ちは。
　でも，しょうがない。だって，こんなにすぐにSwitch2が手に入るとは思ってなかったから，デススト2に手を出してたわけよ。
　ちなみに私，前作の「DEATH STRANDING」はエンディングまでプレイできていません。なんかね，「クリアしたら，もうこの世界とは一区切りついてしまう」と思って，クリアの手前から進められなくなってしまうケースが多いんですよ。


　私の場合，世間でも名作と呼ばれる作品にその傾向が多い。「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」もそうでした。逆に「ゼルダの伝説　ティアーズ オブ ザ キングダム」はクリア前までもいけなかったのですが。
　あとは，なんとかクリアまで持っていきましたが，「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」もそうでした。「龍が如く」シリーズのいくつかもそうですね。覚えてないけど，ほかにももっとあると思います。
　なんなんでしょうね，あの現象。クリアしてもしなくても，いつかはその世界から離れてしまうのに。


　話をデススト2に戻しましょう。
　まだプレイを始めて2時間程度ではあるんですが，ちゃんと前作のように面白いです。要はお使いゲイムなんですが，それが面白い。
　前作でも書いた気がしますが，ゲイムとリアルのバランスが絶妙です。世界の描写がめちゃくちゃリアルなんですけど，でもプレイ感覚はしっかりとゲイムなんですね。この「ゲイムしてる感」が本当に面白い。ただのお使いなのに。
　達成感の持たせ方が秀逸なんでしょうね。レベルアップ要素もあるし，世の中が少しずつ変わっていく感もある。自分のプレイした結果がゲイムに反映されるのが，自分がこの世界に生きていると感じられて嬉しいんですね。

　この感覚は，このゲイムでしか味わえないと思います。
　まだゲイムを始めたばかりなので，作品の全貌だったりは分かりません。ですが，こんなにも人間の一歩一歩にこだわったゲイムを私はほかに知りません。アントニオ猪木さんの引退時の一句，「この一足が道となる」を地で行くゲイムだと思います。


　誰かに届けることって大切なんです。それは言葉もそうだし，想いもそう。仕事だってそうです。接客業でももちろんそうですし，製造業だって同じ。自分の仕事が会ったこともない誰かに届くんです。一人一人の「届けること」が織りなして，この世はできているんです。
　前作もそうだったのですが，このゲイムをプレイしていると，本当に自分のどうってことない歩みが世の中を作ってるんだなって思えてきます。もちろん，ゲイムはそんな説教くさいことを言ってきませんよ。ですが，どうってことないことをここまでエンターテインメント化できてるってのが，このゲイムのスゴイところだと思いました。
　PS5を持ってる人はプレイしてみていい作品だと思います。もちろん癖はあるんですが，なにか感じるものはあると私は思います。


　というわけで，今週はデススト2について語りました。Switch2本体に同梱されていた「マリオカート ワールド」はまだプレイしてません。せっかくだからSwitch2をプレイしたい気持ちと，PS5の名作をプレイし続けたい気持ち。どちらもあるんですよね。
　来週はどちらのどんなゲイムをプレイしているか。そういう楽しい選択肢が生まれたことこそが，今のところSwitch2を買った最大の効果なのかなって思ったりしています。
　ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5：「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」
PlayStation 5：「Winning Post 10 2025」
Nintendo Switch：「シャインポスト Be Your アイドル！」
iOS：「ロードモバイル」
iOS：「ウイニングイレブン カードコレクション」

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ ディーノ選手が所属するDDTプロレスは，7月13日（日）11：30より，東京・後楽園ホール大会「ROCK IN RING 2025 〜奏でろ打撃、叫べ歓声〜」を，15日（火）と16日（水）はそれぞれ19：00より，東京・新宿FACE大会「闘うビアガーデン2025 in SHINJUKU 【DAY1】」「【DAY2】」を開催します。後楽園ホール大会は，ABEMAでの無料生中継も予定されており，ディーノ選手としては「ABEMAを通じてハクの可愛さを全国にアピールしたい気持ちもあるが，ちょっと悩んでいる」とのこと。試合については「なんとかこなす」そうです。