
現在公開中の映画「デス・レース」を軸に,ポール・W.S.アンダーソン監督がこれまでに関わってきた“ゲームシネマ”などを紹介してきたシリーズもついに5回めにして最終回となる。
今回は,デス・レースの主演俳優ジェイソン・ステイサムとゲームとの関わりについて,筆者の盟友である灸怜太と共に語っていこう……としたら,途中で話がそれまくり……。
ジェイソン・ステイサムは,ゲームでもけっこう活躍している
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で,前回の続きなんですけどね。「デス・レース」の主演はジェイソン・ステイサム,もうすっかり主役の風格が出てきましたね。
ジャンクハンター吉田(以下,J):
デビュー作が1998年公開の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」だから,実質10年でハリウッドのトップアクションスターに上り詰めたんだよなぁ。
灸:
ジェイステはもともと,水泳の飛び込み競技の選手だったんですよね。しかも1992年にはバルセロナ オリンピックにも出たほどの。
J:
ジェイステって……。
飛び込みの選手引退後はモデルに転身して,その流れから映画に出るようになったと。
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最初のうちはガイ・リッチー監督のちょっとシャレた感じの映画ばかりに出ていましたが,初主演作の「トランスポーター」が大ヒットしたんですよ。ここで,アクションもガンガンいけるタフガイだけど根はいいヤツという,新世代のアクション俳優としての地位を確立したんです。
J:
立て続けに映画に出まくってはいるけど,キャラクター的にはほとんど同じなんだよね。そういう意味で,デス・レースは彼にとってこれまでの歩みの集大成と言えるかもしれない。
灸:
そんな映画のキャラクターから想像すると,コンピュータ関連は苦手そうな感じがしますが,実はジェイステはゲーム業界とも関わりが深いんですよ。
J:
お,やっとゲームネタに!
そうなんだよ。まずは2002年に発売された「Red Faction II」でゲームの声優に初挑戦したんだ。しかもこれ,ジェームズ・キャメロン監督が見いだした世界最強のスーパーサブ俳優ランス・ヘンリクセンとの共演なんだよね。
灸:
吉田さん,ランスをベタ褒めですねぇ〜。ランスは「エイリアン2」以降のシリーズで演じた,アンドロイドのビショップ役が有名ですけど,ジョン・ウー監督のハリウッド・デビュー作「ハード・ターゲット」で悪役を演じたりもしてるんですよね。
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話題が脱線しちゃうけど,そんなランスもゲーム業界との仕事が多いんだな。ランスの大ファンなんでちょっと語らせてほしいんだけど,ゲームの声優に初挑戦した「Run Like Hell」ではマイケル・アイアンサイドやブラッド・ダーリフと共演してるんだ。
灸:
おお! 「Splinter Cell」のサム・フィッシャーですね。
J:
そしてRed Faction IIを経て,「The Four Horsemen of the Apocalypse」ではティム・カリーやトレイシー・ローズとも共演。
灸:
トレイシー・ローズといえば,年齢詐称してアメリカン・ハードコア・ポルノに出まくっていていたことが連邦当局にバレて,現存しているビデオは18歳で出演した1本のみという,アメリカのポルノ業界やアンダーグラウンド・カルチャーを揺るがした事件の中心人物の女性じゃないですか!
J:
さすがこの手の話題には詳しいねぇ。
灸:
1980年代中期〜後期のアメリカン・カルチャーを語る上で,トレイシー・ローズは外せませんから。
J:
で,そんなFour Horsemen of the Apocalypseなんだけど,3DOが直接開発を手がけていたビッグプロジェクトだったんだよね。ただ,残念ながら3DOの倒産によって開発がストップしてしまったんだ。でもまるで「プロジェクトX」の題材になりそうなほど,泣ける舞台裏があってさ,開発スタッフ達が再結集してFour Horsemen Entertainmentという会社を立ち上げたんだよ。そこで開発を続けたんだけど……またもや予算が尽きてしまって,やっぱり発売中止になっちゃったんだ。
灸:
なんとももったいない話ですねぇ。トレイシーがアンドロイドと戦う姿が見たかったのに。アテレコまでして発売されないゲームほど悲しいもんはないですねぇ……。
J:
ちなみにトレイシーは,2002年に発売された「Defender」や「Ground Control II: Operation Exodus」,「True Crime: New York City」でも声優をやっているんで,トレイシーのボイスを味わいたかったらこれらのゲームで遊べばいいさ!
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灸:
なんだかトレイシー・ローズのネタで盛り上がり過ぎちゃっているんで,ランスの話の続きにいきましょう!
J:
おっとそうだね。えー,ランスは「Gun」でトム・ジェーンやクリス・クリストファーソン,ブラッド・ダーリフにロンパールマン,トム・スケリットといった豪華な面々と共演。そして「Mass Effect」ではセス・グリーンと共演したりと,ゲーム業界的にもランス需要が高いんだよね。これがファンとして凄く嬉しい!
灸:
おっと,大事なものを忘れてますよ! ヴィン・ディーゼルと共演するゲームがあるじゃないですか!
J:
あ,そうそう。映画「リディック」の世界観を踏襲したゲーム「The Chronicles of Riddick: Escape from Butcher Bay」が2004年に発売されていたじゃない? あれの完全リメイク版で,なおかつステージやマルチプレイが追加された「The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena」が2009年春に発売されるんだけど,そこでランスはヴィンと声の共演をしているんだよ。
灸:
あれ? 映画版のリディックの続編はまだないですよね?
J:
なんでも映画版リディックの続編は,2本同時進行で2009年から撮影に入るって話はあるみたいだね。
映画の公開から5年も経ってから新作ゲームが発売されるわけだけど,どうやら裏でゴタゴタがあったみたいなんだ。というのも,The Chronicles of Riddick: Escape from Butcher BayのパブリッシャだったSierra Entertainmentの親会社であるVivendiがActivisionに買収されて,Vivendiの持つライブラリが切り売りされたんだよ。その結果,The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athenaの権利を,シネマゲーム好きのAtariが買い取ったということらしい。こういうことがあったから,時間がかかっちゃったんだろうね。
灸:
このゲームは,ヴィンが経営する開発会社Tigonも絡んでいるんですか?
J:
それはもちろん! ヴィンは,自身の会社が開発に関わることを条件に,このゲームに自身の肖像権を提供するという契約を結んだそうだよ。あれ!? 今度はヴィンの話題にシフトしてきちゃったので,彼の話題はまた別の機会にまわすとして,そろそろジェイステの話に戻そう。
灸:
そうですね。先週から引っ張ってきたのに,本題に入れないのはさすがに問題があります。って,吉田さんが自分で脱線させているのが悪いんですよ!
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まあまあ。
で,ジェイステは2003年に,Red Faction IIに続く2度めのゲーム声優をやるんだけど,これがあの「Call of Duty」の記念すべき第一作だったんだよ。
灸:
ちょうどその頃のジェイステは,映画「ミニミニ大作戦」にも出演していましたね。
J:
ミニミニ大作戦の原題は「The Italian Job」だけど,これは海外ではゲーム化もされているんだ。でも,ジェイステの声の出演はナシ。
灸:
自分の作品には出ない主義だったんでしょうか。それとも,契約に入ってなかったのかも……。この映画,続編が「The Brazilian Job」のタイトルで製作されるみたいですね。なんでも2011年公開予定で,まだ撮影には入っていないようですが,ジェイステは前作と同じくハンサム・ロブ役での出演が決定しているようです。次回もゲーム化されるかもしれません。
J:
あれ? 今,日本で劇場公開している「バンク・ジョブ」は「ミニミニ大作戦」の続編じゃないんだ?
灸:
……まぁ確かに原題からすれば続編っぽいですし,ジェイステが主演ですけど,こちらは実際に起こった銀行強盗の話です。ただなんというか,ジェイステは肉体労働者的な役がピッタリだから,常に“ジョブ”なんてキーワードがついて回っているのかも。
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そういえば,ジェイステの出世作であるトランスポーターも,ゲーム化の噂があったんだよね。でも続報が聞こえてこないってことは,企画自体がポシャったのかも。
灸:
うーん,いつものようにリュック・ベッソンが企画だけ進めて,詳しく知らされていなかったジェイステが待ったをかけたんじゃないですか?
J:
なんとなくそんな気はするね。
さてさて,そんなジェイステは満を持してゲームの実写映画化作品にも主演したんだが……。
灸:
それはもしかして……あのウーヴェ・ボル監督の!
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そう。あの「ダンジョン シージ」の映画版。「In The Name of the King: A Dungeon Siege Tale」に主演! 実はこれ,俺もまだ観ていないんだよね。海外ではDVDが出ているんだけど,ウーヴェ・ボル監督作品のDVDを輸入してまで観るべきか? っていうと,うーん……。
灸:
アメリカでは一応,少ない劇場館数でさりげなく公開されたっぽいですけど,世間的にはビデオスルー扱い……。ジェイステの中でもフィルモグラフィーから消し去りたい過去になりつつあるんじゃないかと思いますが。
J:
もはや,メジャー系のハリウッドスターだからね。なんたって今後のジェイステは,「トランスポーター3」と「アドレナリン2」で手堅く稼いで,その後はシルベスター・スタローン主演&脚本&監督作「The Expendables」に出演するっていうんだから。
灸:
それって当初は「ランボー5」になるって言われてた作品ですよね。ジェット・リーも出演するとか。
J:
そうそう。ジェイステとジェットは「ザ・ワン」「ローグ・アサシン」ですでに共演した間柄なんだよ。
灸:
ジェイステはジェットに「PlayStation 2の『Rise to Honor』は意外とショボかったぜ!』みたいな話をしているんですかねぇ。
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J:
そこまで仲がいいかは分からないけど……二人ともゲームが好きだっていう話だから何かしらのゲームトークをしていてほしいよね。ちなみに現在は,ジェイステ主演の「13」なるギャンブルを主軸にしたバイオレンス・スリラーが撮影中なんだけど,これにはミッキー・ローク,レイ・リオッタ,それにラッパーの50セントが出演している。
灸:
ということは……ミッキー・ロークには「Driv3r」やTrue Crime: New York Cityの話,レイ・リオッタには「GTA: Vice City」,それに50セントには「50 Cent: Bulletproof」の話をして盛り上がってるハズですね!
J:
ジェイステもそこまでマニアックなゲーマーではないと思うけど……。
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冒頭でも述べたとおり,デス・レース関連の話題は今回でお開きとさせていただく。映画はまだ公開中なので,この連載をきっかけに興味を持った人は,ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。そりゃいずれはDVD化もされるんだろうが,あの派手なカーアクションは,劇場の大画面で観てこそ! である。
さて,次回からは12月5日(土)公開の「ウォーリー」にちなみ,ディズニー×ピクサー系のシネゲーを紹介していく予定なので楽しみにしていてほしい。
ドブ漬けゲームスープレックス(22)
GENESIS
「Prince of Persia」(TENGEN)
今週は,1993年に海外で発売された,Broderbund Software開発の大傑作ゲームのGENESIS版をプレイ。ちなみにヨーロッパではDOMARKが発売元だった。PLAYSTATION 3とXbox 360で発売されるシリーズ最新作でも遊びたいと思いつつ,今回は少し懐かしい気分に浸ってみることにした。
1989年に発売されたシリーズ第一作も,主人公が死ぬシーンはなかなかショッキングだったんだが,GENESIS版はちょっとしたオトナの色気漂う画面がインサートされていたりと少々異質。
が,15年ぶりにプレイしたもんで反射神経が鈍ったのか,一向に先へと進めない……。このGENESIS版は,ほかのプラットフォームでリリースされたバージョンと比較して,バイオレンスシーンにおける血の量が凄いことになっているのが特徴で,久々に血沸き肉踊りたくなったので遊んでみたんだが,うーん,こりゃ難しい。
そういえば,ちょっと気になる話が。なんでも,血の量が多いのは,GENESIS版の初期出荷分だけだったと,海外のジャーナリストから聞いたことがあるのだ。なんでも,TENGENが自主規制をしたらしいのだが,その真相は果たして……。
そういえば,このゲーム,実写映画版が作られているんだけど,公開は2010年へ延期になっちゃったとか。
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Prince of Persia (R) & (C) 1989, 1993 Jordan Mechner, Broderbund Software,
Inc
(C) Four Horsemen Entertainment L.L.C.














































