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LEFT 4 DEAD 2 日本語版
  • ズー
  • Valve
  • 発売日:2009/11/19
  • 価格:7329円(税込)
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印刷2009/12/14 13:22

連載

Left 4 dead 2 連載 / 第1回:ショッピングセンターはデスのスメル

ガリガリババァと顔色の悪い奴ら
第1波:ショッピングセンターはデスのスメル
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 2008年暮れに発売され,予想外の大人気を博したマルチプレイFPS「Left 4 Dead」から約1年,早くも続編「Left 4 Dead 2」(以下,L4D2)が登場した。PC版はズーから,Xbox 360版はエレクトロニック・アーツから,どちらも2009年11月19日に発売されている。
 このところ,どういうわけかゾンビゲームが大流行である。今さら目新しい材料ではないというか,すでに日常の一部と化しているといって過言ではない(過言か?)題材である“ゾンビ”が,なぜ今,ゲーム業界をこうも賑わせているのだろうか。そんな,まるでゾンビのようにワラワラ湧いて出ているゾンビゲーの中で,少なくともここ1年において圧倒的な存在感を持っているのが,このLeft 4 Dead(L4D)シリーズだ(以前ならバイオハザードだったのだが)。
 「Co-op」というゲームジャンルにフォーカスしたゲーム性と,それをうまく機能させるさまざまなギミック,そして夢も希望もないうえに戦うしかない世界設定と,殺しても殺しても湧き続けるゾンビ達。これらが見事に調和して,ゾンビ好きなプレイヤーの心をガッチリ掴んで離さない……Left 4 Deadには,そんな魅力がある。

 

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 今度のL4D2は前作にも増して,より凶悪に,よりエグく,よりグロく,よりシツコくなっている。前作以上にプレイヤー4人の連携が必要なのだが,開発側は「いかにその連携を崩すか?」というところに身骨を砕いたようだ。前作で鳴らしたプレイヤーも,今回は一筋縄ではいっていないはずである。

 そんなわけで,今週から全5回の予定で,L4D2の週刊連載記事がスタートだ。前作と比べて武器の種類が増えたり,近接攻撃武器が追加されたりと,いろいろ変化はあるのだが,それでどこが変わったのかと聞かれると返答に困る。それもそのはず,そんな表面的な変化は,単なる「追加」に過ぎないからだ。

 

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 実際にプレイしてみれば分かるが,前作と大きく異なっているのは“プレイフィール”だ。その最たるものは「籠りプレイ」ができなくなったことにある。実のところ,前作では建物の角や小部屋などに籠り,プレイヤーが交互に銃座で殴ってゾンビの群れを押し返し,他の者は銃を乱射というスタイルで,タンクが登場する以外のほとんどのラッシュを凌げていた。
 こうした籠りプレイが,結局はマンネリを招いていたのは,籠もりがちだったプレイヤー自身が一番よく分かっているはずだ。

 この状況を打ち破り,新しいプレイフィールを提供してくれるのが,L4D2で追加された新しい特殊感染者達である。連載第1回では最初のキャンペーン「デッド・センター」と,「特殊感染者」について解説していこう。

 

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デッド・センター(Dead Center)

 

 「デッド・センター」は,ジョージア州サバンナにあるショッピングセンターが舞台。救出ヘリを必死で追いかけ,ビルの屋上に辿り着いた生存者を置き去りにして,無情にもヘリは飛び去ってしまった。
 だが,どうやら飛び立ったヘリは,近くのショッピングモールの避難所に向かっているということに気づく。ほかに生き残る道がない4人の生存者は,決死の覚悟でヘリをモールまで追っていくことにしたのだ。死にたくなければ走れ!

 

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Chapter 1 ホテル
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 4人が屋上まで辿り着いたビルは,火の手が上がっているホテルだった。スタート地点の屋上には,救急キットや数種類の近接武器などが置かれているが,サブマシンガンやショットガンといったメイン武器は置かれていない。心許ないが,とりあえずの準備ができたら先に進もう。

 屋上から階段を降りると,建物の8階に到着する。会議室のような広い部屋でCEDA(Civil Emergency and Defense Agency:架空の政府機関,市民緊急事態防衛庁とでもいったところだろうか)が残した地図が見つかるだろう。この地図を見ると,感染は合衆国の東海岸全域に拡がっており,少なくともニューオリンズまで行かなければならないことが分かる。
 7Fに来たらエレベーターホールを目指し,乗りこもう。この中で行われる自己紹介を通じて,4人は互いに初対面であることが判明する。エレベーターが下降するにつれて,次第に煙が充満し始め,1階に着くとそこは火の海と化している。

 

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 エレベーターから出てすぐ,最初のメイン武器が手に入るので,忘れずに入手しておこう。あとは燃え盛る炎の合間を縫って進まなければならない。もちろん炎に触れればアチチになるので気をつけながら進むべし。照明もなく煙が充満して視界が悪いうえ,炎に気を取られて迷いやすいのだが,なんとかホテルのロビーに辿り着けば,避難所があるはずだ。

 

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Chapter 2 ストリート
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 ホテルの避難所から出ると,モールに続くストリートになっている。が,道中はバリケードで封鎖されていて,迂回を余儀なくされてしまう。
 まず途中にある「WHITAKER'S GUN SHOP」を目指そう。この銃器店には,あらゆる武器や救急キット,さらには命中精度が上がるレーザーサイトなどが置かれている。ここでインターホンで店主と話すと,あろうことかお使いを頼んできた。自分は屋上の小屋に立て籠もっているいるが,飲み物を持ち込むのを忘れた。近くの店からコーラを取ってきてくれれば,行く手を阻んでいるトレーラーを爆破し,さらに店の武器や救急キットを提供すると言う。トレーラーがあっては先に進めない以上,是も非もない。銃器店から目と鼻の先にある店にコーラを取りにいこう。

 

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 むろんこれはクレッシェンドイベントで,店のドアを開けた途端に警報ベルが鳴り響き,えらい数の感染者が押し寄せてくる。見事コーラを銃器店の店主に届けたら,彼が行く手を阻んでいるトレーラーを爆破してくれるはずだ。あとはショッピングモールに向かえば,入口のホールが避難所になっている。

 

Chapter 3 モール
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 ショッピングモールの中は立体的な構造で,同じような景色が繰り返されるので,慣れるまでは非常に迷いやすい。売り場とバックヤードを何度か通過して,避難所を目指そう。暗がりから突然ゾンビが襲いかかってくるうえに,上の階から特殊感染者が攻撃してくることも多いので,常に警戒が必要だ。

 途中でおもちゃ売り場“JUST FOR KIDZ”を通過することになるが,ここの窓を割ると警報が鳴り響き,大量のゾンビが押し寄せてくる。警報が鳴っている間はラッシュが続くので,なんとか3階の警備室に辿り着いて警報を止めなければならない。これを過ぎれば避難所まであと少しだ!

 

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Chapter 4 アトリウム
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 モール内の広大な吹抜けだ。もはやCEDAの救助を待ってもアテにならないことが分かり,こりゃどうするべ,ということになった。エリスの提案で,ちょうどモールでイベントが開催されていた,地元の英雄ジミー・ギブズ・ジュニアのストックカーでニューオリンズに脱出しようということに。

 ここで,アトリウムのあちこちに散在しているガソリンを集め,車の燃料を満タンにする必要がある。アトリウムは立体的な構造になっているので,ガソリンを車に注ぐのは後回しにして,まずは2階や3階からどんどんガソリンタンクを下に落としてしまおう。ガソリンを収集するたびにラッシュがある感じなので,4人で連携して切り抜けよう。

 

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 ここで注意しなければならないのは,ラッシュ中にうっかり床のガソリンタンクを撃ってしまわないこと。せっかく集めたタンクがすべて燃えてしまうのだ。
 うまく規定数のガソリンをストックカーに給油したら,車に乗り込んで脱出だ! デッド・センターはここで終わる。

 

 

 

特殊感染者

 

 感染者は大きく分けて2種類に分類できる。一つは「通常感染者」,要するに普通のゾンビだ。中には防護服をまとったCEDA職員やピエロ,警察官といったユニークな通常感染者もステージによって現れる。
 もう一つが「特殊感染者」で,それぞれ特殊な能力を持っている。L4D2では3種類の新種が追加され,合計8種類の特殊感染者が登場する。
 今回はプレイヤーを思い切り苦しめてくれる,この特殊感染者について解説しよう。

 

前作から登場している特殊感染者
Boomer
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気持ちの悪いゲップの音と共に現れ,生存者に緑色の胆汁を大量に吐きかける。この胆汁に直接のダメージはないものの,生存者の視界を奪い(画面が胆液に覆われて見づらくなる),大量の感染者を呼び寄せてしまう。体そのものが風船のような感じで,わずかな衝撃ではじけ,周囲に胆汁をぶちまけるので,Boomerを至近距離で倒すのは得策ではない。

 

Hunter
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けたたましい叫び声と共に生存者に飛びかかり,馬乗りになったまま鋭い爪で攻撃してくる。馬乗りの状態からは自力で脱出できず,仲間に助けてもらわねばならない。Hunterが飛びかかってきたら,横方向に逃げるか殴って回避しよう。

 

Smoker
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遠距離から長い舌をすばやく伸ばし,生存者をからめ捕りって引き寄せる。舌が巻きついた生存者は自力では脱出できず,ほかの生存者に引きずられている途中で殴ってもらう,舌を切ってもらう,Smoker本体を倒してもらうなどの対処をしてもらう必要がある。Smokerを倒すと周囲が煙に包まれ,生存者は激しく咳きこんでしまうが,ダメージはない。

 

Tank
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上半身だけが異様に発達した巨漢の特殊感染者。特殊感染者の中でもずば抜けて体力が多く,攻撃力も非常に高い,感染者のボス的な存在だ。その腕力は地面のコンクリートを引きはがし,車を投げつけてくるほどのもの。まともにパンチを食らえば,かなりの距離をふっ飛ばされるため,高所から落とされて即死するなんてことも。
 Tankが現れたら,もう大変だ。4人がかりで相当な弾薬を消費しつつ集中砲火を浴びせることになるが,そのあいだもほかの特殊感染者や通常感染者は襲ってくるため,Tankたった1体の登場で総崩れになることも多い。

 

Witch
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悲痛な鳴き声が特徴的なWitchは,顔を隠してすすり泣きながら徘徊していたり,座り込んで泣いていたりする。暗闇でライトを当てたり,接近しすぎたりしなければ気づかれずにやりすごすことは可能だが,進行上どうしても避けられない場所に居座っていることも多い。
 いったんWitchを怒らせると,対象者をめがけて執拗に襲いかかる。彼女の非常に鋭い爪は一撃で生存者を戦闘不能(難度Expertでは即死)にし,死ぬまで攻撃し続けてくる。

 

 

Left 4 Dead 2で新たに登場した特殊感染者
Charger
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見た目がTankとよく似ているが,こちらは右腕だけが肥大し,逆に左手は極端に委縮している。生存者を見つけると直線的に猛スピードのタックルを仕掛け,動線上にいる生存者を掴んで,死ぬまで地面に叩きつける。遭遇してもある程度距離があれば,横に移動するだけで簡単にタックルを避けれるが,出会い頭などで不意に遭遇した場合は対処できないことも多い。運悪く捕まったら,ほかの生存者にChargerを倒してもらうしかない。
 またビルや橋などの高所でタックルを食らえば,いうまでもなくそのまま落下して即死してしまう。これはこれで,かなり笑えるのだが……。

 

Jockey
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 「イヒヒヒ」という気味の悪い笑い声と共に,猿のようなちょこまかとした動きで感染者に近づき,ジャンプしてこちらの頭上に飛び乗る。Jockeyに乗られた感染者は移動を操られ,頭を殴られながらさらに危険な場所に連れて行かれてしまう。操られながらもある程度のコントロールはできるが,ほとんど無意味なので,ほかの感染者に殴ってもらうか,Jockeyを倒してもらおう。ラッシュ中にいつの間にか頭上に乗ってくることが多く,何ともイヤらしい感染者だ。

 

Spitter
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 L4D2でプレイフィールを大きく変えたSpitterは,口の裂けた女性感染者で,常に緑色の液を口から垂らしている。この強い酸性の胆汁を大量に含んだ毛玉を,生存者の足元に吐きかけるのである。毛玉が着弾した場所には胆汁が広がり,この範囲上にいるものは強いダメージを受けることになるため,素早く立ち退く必要がある。とはいえほかの感染者に攻撃を受ければ移動できなくなるので,ラッシュ中にSpitterが現れると非常にやっかいなことになる。

 

 

 

次回はあのバンドも登場する「ダーク・カーニバル」だ

 

 次回は遊園地が舞台となる二つめのキャンペーン,「ダーク・カーニバル」と武器の解説をしていこう。ストックカーでニューオリンズに脱出したはずなのに,なんで遊園地で道草食ってんのよって話だが,そこらへんは次回のお楽しみだ。

 

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■■Kobs(ライター)■■
「LEFT 4 DEAD 2」は前作から何が一番変わったか? についてKobs氏と議論しようと思ったが,両者の意見は「ゾーイがいなくなったこと」で一致してしまい,議論の余地もなかった。「ケツが違う」とはKobs氏の談。
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