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[Gamescom]Epic Games社長のマイケル・キャップス氏「Unreal Engine 4.0」の開発と5つの新規プロジェクトの開発着手を明言
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印刷2011/08/18 17:25

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[Gamescom]Epic Games社長のマイケル・キャップス氏「Unreal Engine 4.0」の開発と5つの新規プロジェクトの開発着手を明言

ゲーム開発現場から学術関係に流れるケースは多いが,Epic Games社長のマイケル・キャップス氏は,元々大学で教授をしていて「America's Army」の開発に参加し,やがてEpic Gamesに雇用されたという変わった経歴の持ち主だ
画像集#001のサムネイル/[Gamescom]Epic Games社長のマイケル・キャップス氏「Unreal Engine 4.0」の開発と5つの新規プロジェクトの開発着手を明言
 Gamescomと並行して開催されているGDC Europeで,Epic Gamesの社長Michael Capps(マイケル・キャップス)氏は「Size Doesn't Matter」と題する基調講演を行い,同社の企業カルチャーを紹介した。

 2004年の登場以来,常に「ゲーム業界最高のグラフィックス技術」と評される「Unreal Engine」。Epic Gamesは,同社の設立者でもあるリード・プログラマ,Tim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏が1991年に「ZZT」というゲームを手掛けたときから,すでにツールに関するノウハウを蓄積しはじめている。
 その後,1996年に,ゲームエンジン開発を伴う「Unreal」プロジェクトに着手し,1998年に同作を公開。さらに1999年の「Unreal Tournament」でネットワーク技術を,そして2003年にはコンシューマー機専用の「Gears of War」を世に送り出し,その地位を揺るぎないものにしている。

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 一方で,同社は意外と小さなプロジェクトにも真摯に向き合っており,2009年にはサイドスクロール型アクションゲーム「Shadow Complex」を,同社傘下のChair Entertainmentの開発によってXbox Live専用でリリースし,当時のダウンローダブルゲームタイトルとしては最高の収益を稼ぎ出すことに成功している。メディアからの評価も高く,Microsoftからも続編の制作を期待されていたという。
 面白いのは,Epic Gamesは,実際に立ち上がりはじめていた続編の企画を却下し,Chair EntertainmentのすべてのチームをiOS向けゲームの開発に移管させたことだ。当時は,社内でも相当リスキーだという批判もあったようだが,それが結果として「Infinity Blade」を生み出すこととなり,同プラットフォームにおける本格派ゲームの先駆けとなっているのである。

血生臭いゲームで知られるEpic Gamesだが,「Gears of War 3」は,彼らの社史でも初となる規制なしでのドイツ国内発売が予定されている
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 こうしたことから,「Size Doesn't Matter」(プロジェクトの大きさは重要ではない)という結論に達したとのことだが,元々PCゲームの開発会社として名を馳せていたEpic Gamesが,Xbox 360,Xbox Live,PlayStation 3,そしてiOSなどさまざまなプラットフォームに事業拡張しているのは,「常に技術面でのリーダーであることへのこだわり」であるとキャップス氏は説明する。
 もちろん,Unreal Engineのような非常に複雑なテクノロジーをアップデートし続ける労力自体は尋常なものではないのだろうが,その甲斐あって,Microsoft,NVIDIA,Appleといったプラットフォームホルダーへの影響力を持つ開発会社としての立場をも確立している。例えば「次世代ゲーム機に向けたラブレター」として作成され,Game Developers Conference 2011で公開されたデモムービー「Samaritan」も,そうしたEpic Gamesの手法であるわけである。

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 もっとも,昨今,ゲーマー達から「Epic GamesはPCプラットフォームを見捨てた」と言われていることを非常に残念に思っているらしく,ことPCゲーマーの多いドイツの地で基調講演を行ったキャップス氏は,「次のEpic Gamesの作品は,PCプラットフォームをメインに企画している」と発言。集まった観衆を大いに沸かせていた。

 その新作については,それ以上詳しい話は行われなかったものの,現在Epic Gamesでは「Unreal Engine 4.0」の開発と並行して,さらに5本のゲーム制作を行っているとキャップス氏は述べる。Epic Gamesにとっては,過去最大の新規プロジェクトを抱えていることになるが,ひょっとしたら“次世代ゲーム機”の登場がいよいよ現実になりはじめているのかもしれない。今やハードウェアベンダーにも多大な影響力を持つEpic Gamesなら,そう考えてみてもおかしくはないだろう。

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