ハイレベルなデータも無償提供されてるUE4
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4Gamerの読者であれば「ゲームを作ってみたい」と思ったことのある人も少なくないだろう。そして,昨今ではゲームエンジンによるゲーム開発が一般化しており,高性能なUnreal Engine 4(以下,UE4)やUnityなどが無償で提供されている。実際にそれらをインストールしてみたことがあるという人も結構いるだろう。
実際に市販されているゲームの制作で使われているものとまったく同じツールが,誰でも使えるような世の中になっている……とは言うものの,一般人にとってゲーム開発へのハードルはまだまだ高いのが実情だ。
最も代表的なゲームエンジンであろうと思われるUE4とUnityは,どちらも本格的なゲームを作成できる。とはいえ,元々プロ用のツールだっただけあって,機能を使いこなすことは初心者には簡単ではない。
イメージとして,「モバイルに強いUnity」に対して,「アーケードゲームやAAAタイトルでも使われるUE4」といった印象を持っている人も多いため,なんとなくUE4のほうが難しそうだと感じていないだろうか?
実際には,UnityではC#でのプログラミングがほぼ必須となるのに対して,UE4ではビジュアルスクリプト環境
「ブループリント」が利用できるので,プログラミング経験の少ない人には
むしろUE4のほうが手を出しやすいといえるかもしれない。
ということで,ここではUE4を効率よく学ぶ方法として,オンライン動画による学習プラットフォーム
「Udemy(ユーデミー)」(
公式サイト)の活用について紹介してみたい。UE4は丁寧に作り込まれたエンジンなのだが,前述のように素人が触ってすぐに理解できるようなものでもない。どういう手順で操作するのかなど,基本の部分を最も効率よく学べるのが動画によるチュートリアルだというのは間違いないだろう。
Udemyとは?
Udemyは,「Improving Lives Through Learning(学びで人生をもっと豊かに)」を事業コンセプトとして掲げる米国法人Udemy,Inc.が運営する,世界4000万人以上が利用するオンライン学習プラットフォームだ。Udemyでは,C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで,世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつないでいる。
まずはUdemyでのUE4の人気入門講座を紹介していきたいわけだが,現在,UdemyでのUE4講座としては,
「作って覚えるアンリアルエンジン【Unreal Engine 4】〜ダンジョンゲーム編〜 」
「はじめてのアンリアルエンジン【Unreal Engine 4】入門チュートリアル講座」
の2本が双璧と言える存在だ。両方とも見ておくことをお勧めしたいところだが,順番としては,比較的コンパクトにまとまった「はじめての〜」から始めて,長尺の「作って覚える〜」に進むのがよいのではないだろうか。
「はじめての〜」を制作したIndie-us Gamesの
中村匡彦氏は,早くからUE4を導入しており,豊富な経験と知見を有しているほか,日本のUE4コミュニティではエバンジェリスト的な立ち位置にいる人物だ。
講座では,合計すると8時間ほどになる21セクション(33本)のレクチャーで,UE4が持つ各種機能を,実例と実際の操作をとおして丁寧に説明している。
基本的な使い方から始まり,レベルエディタで3Dのゲームステージにオブジェクトを配置し,マテリアルやライティングを使って質感を変え,以降は主にUE4独自のビジュアルスクリプティング環境ブループリントの使い方が中心となっている。
入力,アニメーション,衝突判定,オブジェクトのイベント処理,AI,パーティクルエフェクト,地形作成,カットシーン,2Dゲーム制作,サウンドといった要素をブループリントとUE4が持つ多くのサポートツールを使って実践してみせてくれる。最後に実行ファイルの作り方で成果物を仕上げるところまでが解説されている。ゲームを作るうえで最低限の要素は軒並み扱われているので,UE4でのゲーム制作全体の流れをなんとなく把握する,たくさんあるツールのそれぞれにどんな役割があるのかを知り,その使い方を学ぶという,まさに入門編としては最適な内容だ。
レベルデザインの例。Epic Gamesが提供している無料アセットを使うことで,手軽に高品質なマップを作成可能だ
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それなりに長尺な映像による講座なので,文章で説明することは簡単ではない。しかし今回は,その講師を担当している中村氏にいろいろ話を聞くことができた。さっそくだが,ゲーム開発やUE4とUdemyのお勧めポイントなどについて,氏に話を聞いていこう。
4Gamer:
中村氏が立ち上げたIndie-us Gamesは,国内では珍しいUE4のプロフェッショナル集団である
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本日はよろしくお願いします。
中村さんは早くからUE4を使ったゲーム制作に取り組んでいましたが,そもそも,中村さんがゲームを作り始めたのはいつ頃ですか。
中村氏:
専門学校に入ってからなので,18歳か19歳とかのときですね。思えばもうゲームを作り始めて16年ほど経つので,人生の半分近くゲームを作っていることになりますね。
4Gamer:
ゲーム作りの魅力について聞かせてください。
中村氏:
中村匡彦氏
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自分の「やりたい!」と思ったことがダイレクトに返ってくるということですね。ゲームでは入力に応じてさまざまな結果が返ってきますが,その反応を自分で作ってみて,いろいろなことを楽しむことができます。もちろん自分が想定していないようなこともありますが,それもゲーム作りの魅力だと思っています。
4Gamer:
中村さんはUnreal Engineのエバンジェリストのような立ち位置になっていますが,Unreal Engineを知ったのはいつ頃ですか。
中村氏:
存在そのものはUnreal Engine 2(UE2)があった頃から知っています。2003年とか2004年くらいだったと思います。当時はMMORPGなどでも利用されており,やはりその頃もグラフィックス部分をウリにしていました。そこからUnreal Engine 3(UE3)となり,日本のゲームでもいくつか採用されるようになったので,見かける機会も増えてきましたね。
4Gamer:
UE導入以前はどういう開発環境でしたか?
中村氏:
仕事では別のゲームエンジンやフレームワークを利用していました。またゲーム会社の内製で開発しているエンジンを利用していたこともあります。やはりゲームエンジン自体を導入する前はすべてを自分で作るしかなく,何から何まで開発することになるので,非常に時間がかかってしまっていました。しかし,便利なゲームエンジンが出てきてからは圧倒的に開発効率が上がりましたね。仕事以外では非常に多くのゲームエンジンやフレームワークを試し,研究はずっと続けていました。おかげでゲームエンジンマニアにもなりました。
4Gamer:
ゲームエンジンとか開発ツールとかを漁ってくるというのはなんとなく分かります。具体的にUE4を導入しようと思ったきっかけは何ですか?
中村氏:
昔から憧れのゲームエンジンだったのですが,それが誰にでも使えるという情報が公開された瞬間から興味を持ち始め,そのときからほぼ毎日のようにUE4を触っています。
4Gamer:
無料化されたのは本当に衝撃的でした。UE4無料化が発表のときの感想を聞かせてください。
中村氏:
「ええ? そんなことやっても大丈夫なの!?」というのが本音でした。無料になったおかげで
導入ハードルは一気に下がりました。誰にでもお勧めしやすくなりましたね。Epic Gamesさんは本当に太っ腹です。
4Gamer:
UE4で「ここは凄い,便利」と思った部分を教えてください。
中村氏:
これは何度も答えているのですが,
やっぱり「ブループリント」ですね。これはノードベースのビジュアルスクリプトのようなものなのですが,最初は「こんなものでゲームが作れるわけがない!」と本気で思っていました。しかし触れば触るほど「これだけでなんでもできるじゃん!」という確信に変わっていくという。おかげさまで本当に高速な開発が実現できています。
ブループリントによるAI処理の様子
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4Gamer:
ブループリントについては,コードレスで処理を組み立てられそうで私も非常に期待したのですが,あちこちのイベントでいろんな講演で見ると「これってどんな機能が実装されているのかを全部理解してないと使えないのでは?」という印象が強く持ちました。動画を見た人が自分でノードの使い方を覚えていくにはどのようにするのがいいのでしょうか。
中村氏:
プログラミングをやったことがない人はまず用語(変数や関数など)の意味を覚えましょう。あとは小さい規模のチュートリアルをやっているうちに理解できるようになるはずです。それを改造してみたり,小さな変更を加えていくことで何が出来るかが分かるようになります。重要なのはいきなり大きいものを作らないことです。必ず小さいものから始めましょう。
プログラミング経験者であれば操作方法を覚えたあとは,すぐ公式のサンプルプロジェクトを読み解くのが一番の近道だと思います。全部理解する必要はありません。必要になったときに都度調べればいいのです。
UE4公式サイトにある「ブループリント入門」でのレベルブループリントの説明。もう少し分かりやすくできないものだろうか。UE4の公式サイトには非常に多くの情報が集積されているのだが,必要な情報にたどり着けるかどうかが明暗を分ける
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4Gamer:
動画を見るうえで,UE4初心者が気をつけたほうがいいことはなにかありますか?
中村氏:
チュートリアルはできる限り指定されたバージョンでやることですね。UE4はバージョンアップが早く,とにかく細かい部分でしょっちゅう差が生まれてしまうので小さい部分で躓いてしまいます。それだけでモチベーションを削がれてしまうので,チュートリアルで無駄な苦労をしたくなければ,できる限りバージョンは合わせておくことをお勧めします。
4Gamer:
中村さんが講義を進めるうえで気をつけた部分はありますか?
中村氏:
とにかく
初めてやる人が戸惑わないようにすることに尽きます。エディタの操作方法や使う用語など,何も知らない前提で分かるように説明しています。あとは聞き取りやすいようにしゃべること。これは普段から講師などを行っていた自分としては,いつも注意していたことなので,上手くできていたと思います。
4Gamer:
講座を見てこれからゲームを作る人にアドバイスをお願いします。
中村氏:
自分の講座はゲームを作れるようにするためのものではなく,
ゲームを作るための入口を開くものです。簡単に言えば切符みたいなものです。だからこれをやればゲームを作れるようになるわけではありませんが,とりあえず入口には相応しいと思います。ゲームを作るためにはほかにも必要な知識がたくさんありますので,そちらはゆっくりと学んでほしいです。
4Gamer:
UNREAL FEST EASTでの中村氏
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UNREAL FEST EAST 2019では,UE4とBlenderに関するセッションで,「(※使いにくいことでは定評のあった)Blenderがすごく使いやすくなった!」という話が印象的でした。実際に最新版を入れてみると,たしか以前は山のようにあったパネルがすっきりしてましたね。Indie-us GamesさんはUdemyではBlenderの講座も開設されていますが,こちらは新バージョンに合わせたアップデートはされますか?
中村氏:
これについては実は予定があります。こちらは自分が直接担当しているわけではありませんがBlender 2.8になってからほぼ別物となっているので,内容を切り替えてさらに追加し,充実したものにしたいと思っています。詳細は後日出せると思いますので,しばらくお待ちください。
「格段に使いやすくなった」という新しいBlender
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4Gamer:
Blenderは,フリーで使える高機能3Dツールということで,昔から何度も何度もインストールしては挫折してきたので期待しております。
最後にUE4初心者/ゲームを作ってみたい人に一言お願いします。
中村氏:
とにかくまずは
細かいことを気にせずに楽しんで作ってみてください! 難しいことはあとからでもいいんです。最初の一歩で躓くと,一気に楽しくなくなってしまいます。ゲームエンジンで
ゲームを作るということはゲームを遊ぶと同じかそれ以上に楽しいことです! たとえば,フォートナイトなどで興味を持った人がゲームを作り始めるというのも非常に良いと思います。ゲーム作りは作る人も楽しむことが何よりも大事ですよ!
4Gamer:
ありがとうございました。
高性能なツールであり,なんでもできてしまうがゆえにどこから手を付けていいのか分からない,ゲームエンジンとはそういう傾向のあるツールである。無料で提供されているからといって,簡単に使いこなせるものではない。
こういったものを効率よく学べるのが,動画の強みだろう。すべての手順が動画で示されるので,手元の環境で同じ操作をなぞっていける。やり方を身体で覚えていくスタイルである。とくにUdemyは,その分野での一流の講師陣を揃えており,人気講座は,難しい内容を分かりやすく教えてくれることでも定評がある。さらに,
講師に直接質問できる機能もあり,投げっぱなしで終わるサービスではないのだ。
サポート機能は充実しているのだが,必要なものを身に付けるのは簡単ではない
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UE4やUnityといったゲームエンジンを使えばゲームを作ることはできるか? これは完全にYesだ。次にUdemyを使えば,そういったゲームエンジンを使えるようになるか? これも概ねYesといえる。きちんと動画を見て,実際に同じ操作をしていくことで多機能なツールもだんだん使いこなせるようになる。複数の講座を追っていけば,カバーされる範囲も広がるだろう。
良質な有料講座にはやや高額な価格が設定されているのが難点だが,11月といえば世界的に最大級のバーゲンが行われる
Black FridayやCyber Weekの季節であり,現在Udemyでも超破格なセールが開催され,通常2万円程度の講座も1200円から利用できるのだ(※価格は講座ごとに異なります)。これはUE4のみならず,さまざまな講座についても同様である。AIを勉強したいとか,モデリングの技術をつけたいといった,あらゆる分野でのスキル形成にも有効なチャンスだ。この機会を活用して,いつかゲームを作るために各種スキルを磨いてみるのはいかがだろうか。
●Udemyキャンペーン情報
11/22〜11/29: Black Fridayセール
12/2〜12/5: Cyber Weekセール
Udemyおすすめ講座
以下ではUdemyの人気講座から,ゲーム制作やその周辺スキルに関連した講座をピックアップして紹介してみたい。それぞれ定評のある講座なので,この機会にぜひお試しを。
作って覚えるアンリアルエンジン【Unreal Engine 4】〜ダンジョンゲーム編〜
一部で「Unrealお兄さん」として知られる井上大輔氏によるUnreal Engineの入門講座だ。講師自身,まったくの素人からUnreal Engineでゲームを作ったという経歴のため,非常に細かく詳しい解説が行われている。約18時間というボリュームでゲーム制作で必要な要素が語られている。タイトルとなっているダンジョンゲームに限らず,Unreal Engine超初心者には真っ先にお勧めしておきたい講座だ。
【超初心者向け】Blenderでキャラクターをモデリングしてアンリアルエンジンで動かす講座【ハンズオン】
中村氏と同じくIndie-us Gamesに所属する3DCGアーティスト,なん Shin Sakai氏らによる「これ見たらBlenderでUE4できるようになるんやな?」「せやで」な3Dモデリング解説講座だ。インタビューでも語られているように,この講座は大きく刷新されたBlenderのアップデートにフォローアップした改訂が予定されている。現時点では古い内容なのだが,アップデートに期待して,安いうちに買っておくというのはアリだ。
【UE4】Unreal Engine 4 + VR で建築ビジュアライゼーション
アンリアルエンジンで学ぶゲーム系UI・HUDデザイン - UnrealEngine4 UMG/Widget入門‐
最近はゲーム以外でもよく使われるようになったUE4でも,比較的初期段階からとくに活用されていたのが建築の分野だ。UE4のフォトリアルなビジュアライゼーション能力とVRデバイスを組み合わせることで,これまで以上に説得力のある表現ができる。ブループリントを使ってアセットを配置する方法など,UE4の使い方とVRコンテンツの基礎という点では,建築に限らず参考になるところの多い講座と言えるだろう。
初心者でもできる!簡単&かわいい3Dモデリング:MayaLT:Unreal Engine4
ゲーム業界では定番の3DCGツール「Maya」。しかし,ライセンス価格は高く,個人で試しに導入できるようなものではない。ゲーム制作用に作られた簡易版の「Maya LT」であれば個人でも導入可能な範囲だ。本講座では,Maya LTを使ってモデリングなどの基礎を教えるとともに,Unreal Engineと連動させてレンダリングを行うところまで解説されている。有料ツールの講座なので少しハードルは高いが,Mayaは無敵のCGツールでもある。3DCGツールの基礎を学びたい人には貴重な講座だ。
アンリアルエンジンで学ぶゲーム系UI・HUDデザイン - UnrealEngine4 UMG/Widget入門‐
ゲームを作るうえで必須となってくるUIの処理をUE4のUnreal Motion Graphics UIデザイナーを使って基礎から解説してくれる講座だ。UMGエディタでUIウィジェットを作成して,その機能をブループリントで実装し,実際の処理から呼び出せるようにしていくところと,さまざまな表示方法についてまでがていねいに解説される。応用編ではダイアログや会話シーンの実装例が動画で紹介されている。
【UE4】Unreal Engine 4サウンドアセット制作講座(初級〜中級編)~UE4で学ぶゲームサウンド
プロのゲームサウンドクリエイター大久保 悟氏による,Unreal Engine 4でのサウンドの取り扱いを初歩からまとめた講座だ。ブループリントでのサウンドの扱いを中心に,ゲームでのサウンドの扱いの基本的な知識やコツなども交えて解説が行われている。本講座は初級から中級編となっているが,これだけでゲームに必要なサウンド処理をカバーするものとなっているので,Unreal Engineでゲームを作ろうという人すべてにお勧めできる内容となっている。
Unreal Engine C++ Developer: Learn C++ and Make Video Games
UE4によるゲーム制作講座だが,ブループリントではなく本格的なC++による開発の手順を教えてくれる。C++の基礎から解説されるので,ブループリントからステップアップしたいという人に適している。基本的に英語による講座だが,英語字幕が付いているので英語の聞き取りに不安のある人でも比較的内容を把握しやすいと思われる。実際についていけるかどうかはプレビュー版で確認してみよう。
Complete C# Unity Developer 2D: Learn to Code Making Games
UE4のC++講座と同じ講師によるUnityのゲーム制作講座だ。32万人というもの凄い受講者数を誇る人気講座となっている。C#の基本から,Unityによる2Dゲームの作り方を複数の実例によって示している。こちらも基本的に英語版なのだが,日本語字幕が用意されているので英語が苦手な人でもまったく歯が立たないということはない……のだが,誤訳も多い。設定で字幕を英語に切り替えられることは覚えておくといいだろう。同じ講師による3Dゲーム版も用意されている。
インディーゲームクリエイターが教える C#の基礎からゲームリリースまで【スタジオしまづ】
現役のインディゲーム作家が教えるゲーム制作講座だ。Unityのインストールや使い方から始まって,C#を使ってゲームオブジェクトをどのように動かしていくのかなどが,実際に2D RPGを制作しながら語られる。一般的なプログラム講座と少し違うのは,最終的にAndroidやiOSなどへのリリースを行うところまでを幅広く取り扱っていることだろう。基礎から実戦的なテクニックまで,まとめて学べる講座となっている。
未経験からプロのWebデザイナーになる! 400レッスン以上の完全マスターコース
Webデザイナーであり,専門学校の講師も長く務めたスタッフによる実践的なWebデザイナーの入門講座。まったくの初心者向けに,前半ではPhotoshopの使い方を,後半では実際にさまざまなWebサイトを作ることを通して,HTMLやCSSなどを学んでいく。総レクチャー数は400を超えており,分かりやすい解説が人気となっているようだ。ゲームとは直接関係ないかもしれないが,昨今のインディーズでは無視できない分野ではあるだろう。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト -アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
ゲームでも多用されているAmazonのクラウドサービスAWSの認定試験であるソリューションアーキテクト-アソシエイト試験突破を目指すための講座である。AWSの機能を網羅的に紹介しつつ,実際にハンズオンを通して身につけていく内容となっている。模擬試験も用意されている徹底ぶりで,実際にこの講座で試験に受かったという報告も。昨今ではゲーム関係でもサーバーサイドは重要なものとなりつつあるので,資格を目指す人には貴重な講座と言えるだろう。
現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル
さまざまなツールやAI処理など,実はゲーム業界でもわりと使われているプログラミング言語Python。この講座では28時間以上のボリュームで,その基礎から応用までを,実際にPythonを使ってシリコンバレーの第一線で活躍する講師が解説していく。データ構造や制御構造といったプログラムの基本の部分から,並列化や自動処理,データ解析などといったPythonらしい処理まで非常に幅広くカバーされている。
【キカガク流】人工知能・機械学習 脱ブラックボックス講座 - 初級編 -
最近は比較的簡単に手を出せるようなライブラリやフレームワークが登場しており,身近になってきた機械学習。しかし,ある程度まで使うと微分と線形代数の知識が要求されてくる。そういった機械学習で必要になる知識を中学レベルの数学から教えてくれるのがこの講座だ。これからのゲーム開発でも有用なテーマなので,なんとなく手を出しそびれていた人はこれを見て習得してみるのもいいだろう。
VR動画編集入門:Premiere Pro/AfterEffectsの360VR編集指南書
VRヘッドセットの普及とともに増えてきた360度動画の編集技術を教えてくれる講座だ。Premiere ProとAfter Effectsを使って360度動画を編集,加工をする方法を,両製品のVR対応機能を紹介する形で,さまざまなTipsとともに語り,YouTubeへのアップロードまでサポートしている。なかなか学ぶことのできない分野であり,リコーThetaなどで撮影したデータを加工したい人などには有用な講座であろう。なお,ここで扱っている「VR動画」とは平面視の360度動画であり,VR180のような立体視動画は扱われていないので,そこは注意しておきたい。
※表示している価格は本キャンペーン期間中の価格で,期間終了後の価格は異なります。また,紹介した講座名や講座内容は11月20日時点のものです。あらかじめご了承ください。