［E3 2013］「Mad Max」がオープンワールドタイプのアクションゲームに。モヒカン野郎が暴れ回る荒廃した世界で生き残れ！

　2013年6月10日に開催された「PlayStation E3 2013 Press Conference」（関連記事）で電撃発表された「Mad Max」（PC / PlayStation 4 / Xbox One / PlayStaion 3 / Xbox 360）。カンファレンスでは，今にも死んでしまいそうな男に対し，荒くれ者が無慈悲にとどめを刺した瞬間にロゴが表示されるという，かなり刺激の強いムービーが公開されたのみで，ゲームの概要は説明されなかった。そんな本作のPlayStation 4版を，E3 2013会場のWarner Bros. Interactive Entertainmentブースでプレイできたので，その内容を紹介していこう。


　タイトル名からも分かるように，本作は映画「マッドマックス」を原作とする三人称視点のアクションゲームだが，正確には「マッドマックス2」と「マッドマックス/サンダードーム」がベースになっている。つまり，戦争の影響で文明が崩壊した後の世界がゲームの舞台なのだ。ただし，映画とのストーリー的なつながりはない。

　ゲームの主人公は映画と同様にマックスで，クルマに乗って大暴れできる。オープンワールドタイプのアクションゲームになっており，プレイヤーはマックスを操作してさまざまなミッションをこなしていくのだ。今回のプレイでは，ガソリンを運ぶ車を追跡して略奪するという内容のミッションが楽しめた。


　マックスは基本的にクルマに乗っており，レースゲームのようにクルマを操作してターゲットを追い詰めていく。もちろん律儀に道を走る必要はなく，障害物を蹴散らしつつショートカットして，一気に差をつめることが可能だ。クルマは多少の段差を気にすることなく走れるので，細かいことは考えずに悪路をつっ走れる。さらに，「×」ボタンを押すとスーパーチャージャーによって加速できるので，うまく使えば一気に相手との距離を縮められる。

　今回プレイしたのは，相手に追いついて「めでたしめでたし」と終わるミッションではない。むしろそこからが本番といった具合で，逃げ惑う車に体当たりしたり，幅寄せしたり，車内からショットガンを撃ったりして破壊するのだ。
　ちなみにターゲット車を破壊したところ，クルマから降りたマックスが運転手を引きずり出し，奪えるものをすべて奪ってくれた。


　なお，ターゲットを追跡中，いかにも「ヒャッハー」などと叫びそうな敵が，クルマの屋根に飛び乗ってくる場面があった。そんなときは，スーパーチャージャーを効かせつつ左右にハンドルを切りまくり，車体を揺らして振り落とせばいい。もちろん，落ちた敵はしっかりと轢き殺すのがこの世界の礼儀だ。
　ちなみに，車を降りた状態でも戦闘は可能で，その場合は武器を使っての接近戦や銃撃戦になる。


　今回プレイしたミッションは，相手を追跡/撃破するという内容だったが，基地のような場所にこもる敵を殲滅したり，追っ手から逃げつつ目的地を目指したりと，さまざまなミッションがあるとのこと。プレイヤーは多彩なミッションを自分なりのやり方で解決しつつ，荒廃した世界で生き延びていくことになる。

　なお，今回展示されていたバージョンは，「なんとかE3に間に合わせた」感じのもので，操作性やアクション部分に作り込みの甘さが見受けられた。だが，本作の発売時期は2014年となっているので，現段階では心配するほどのことではないだろう。


　画面を一瞬でも見れば「マッドマックス」だと分かる絵作りや，荒野を車で走り回り，敵を無慈悲に蹴散らせる世紀末感（？）などは，「北斗の拳」などにはまった人であればグッとくるものがあるはず。クルマのカスタマイズ要素も盛り込まれるそうなので，やり込み要素にも期待ができそうだ。個人的には，相手にとどめを刺す瞬間の，必要以上に格好良いスローモーション演出にグッときた。日本語版の発売は未定だが，リリースが非常に楽しみなゲームである。

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