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最新世代機版「グランド・セフト・オートV」ハンズオンレポート。一人称視点で臨場感が増したロスサントスを自由気ままに暴れ回ってきた
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印刷2014/11/28 11:00

プレイレポート

最新世代機版「グランド・セフト・オートV」ハンズオンレポート。一人称視点で臨場感が増したロスサントスを自由気ままに暴れ回ってきた

 ロックスター・ゲームスは2014年12月11日にPlayStation 4/Xbox One版「グランド・セフト・オートV」(以下,GTAV)の発売を予定している。2013年10月に発売されたPlayStation 3/Xbox 360版をもとに映像をフルHD化,全体的にグラフィックスや演出面で大幅な進化を遂げており,さらに一人称視点でのプレイが可能になっている。
 今回は,ロックスター・ゲームスのスタッフによる解説を受けながらPS4版を先行プレイする機会を得たので,さっそくレポートをお届けしよう。

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 ロックスター・ゲームスのスタッフが最初に見せてくれたのは,60インチの大きなモニターに映し出された主人公の1人,フランクリンがバインウッド・ヒルズの高台からサウス・ロスサントスを眺めている場面だ。晴れ空のもと,うっすらともやのかかった高層ビル群のシルエットは,PS3版をがっつりプレイした筆者にとっては見慣れた景色だったが,PS4版ではより遠くまで描かれている。

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 その場所から後ろを向くと,ヒルズの坂をジョギングする人々が駆け抜けていき,草むらを歩けば足下には背の高い植物の先端に咲いた小さな花まで確認できる。見た目に美しいのはもちろんなのだが,それよりも何より「生活感がまったく違う」というのが正直な感想だ。PS3版でもほどほどに住民は歩いていたが,PS4版ではその数が増え,さらに見た目や動作も凝っているという印象だ。
 また,フランクリンが自分の車のほうを向くとピントがそこに合い,背景が少しぼやけるという演出も確認できた。こうした被写界深度を意識した表現は,PS3/Xbox 360版でもやりたかったことだったそうで,満を持して実現したことになる。

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 さて,注目の一人称視点モードだが,これはPS4版ではタッチパッドボタンを押すことで,いつでも通常の三人称視点から切り替えることが可能になっている。プレイヤーキャラクターが画面に映らない状態で,ロスサントスの街を歩くのはなかなか新鮮だ。この視点だと思わず銃を構えたくなってしまうのだが,当然,街中で得物を見せれば通報されてしまうので注意されたし。
 また,スマートフォンを使うときは,実際に右手で取り出して操作するところまで描かれている。さらに自画撮りをしたり,その画像をシェアしたりといった小粋な演出も追加されていた。

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 今回は一人称視点でストーリー中盤の「ギャング・サファリ」に挑戦してみた。多数のギャングを相手に銃撃戦が展開する,一人称視点でプレイするにはもってこいのミッションだ。すでにPS3版でクリア済みではあるが,FPSのような銃撃戦はとにかく迫力がある。
 もちろん操作方法は一人称視点に最適化されているが,それでもかなりスムーズにプレイできることに驚かされた。また,敵を正面に捉えたときに銃を構えると,自動的に照準をロックするというアシスト機能も搭載されている。
 このほか,一人称視点での操作方法や各アクションの視点は細かく設定可能で,たとえばカバーアクション中の視点を三人称視点に設定すれば,カバーした瞬間に視点が切り替わり,周囲の状況を把握しやすくなる。走行中の頭部の揺れや回避アクション(ローリング)など,一人称視点では動きが激しくて見づらくなる行動に対してもプレイヤーが任意に設定できるので,自分に合ったプレイ環境が選べるのは嬉しい限りだ。

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 車に乗ったときも,一人称視点で運転可能だ。PS3版でも運転席からの視点には切り替えられたが,こちらは自車のボンネットがわずかに見えているだけだった。
 しかし,PS4版では車内のインテリアまで描かれている。速度計やタコメーターなどの機器類はもちろん,右スティックで視点を変えれば助手席や後部座席まで見わたせる。当然ながら車種によってインテリアは異なり,メーターがデジタルだったりアナログだったり,宅配車には配達先を表示するモニターが設置されていたり,若者が乗っていたスポーツカーにはタバコが大量に詰まった吸い殻入れがあったりと,ロックスターの並々ならぬこだわりを感じられる。GTAVでは主人公のマイカーに乗ることが多かったが,最新世代機版では積極的に車を奪って内装をチェックしたいところだ。

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 ちなみに一人称視点は車だけでなく,バイクや自転車,飛行機などのすべての乗り物で選択できる。
 マイケルが撃墜した飛行機を,トレバーがバイクで追跡するミッション「フリーフォール」もプレイしたが,一人称視点でバイクを走らせると思わずアクセルを緩めたくなるほどのスピード感がある。すでにGTAVをクリアしたプレイヤーでもこれまでになかったスリルが味わえるはずだ。
 なお,細かい点ではあるが,ラジオ放送局の切り替えや武器の選択などはタッチパッドをスライドすることで可能になっていたことも追記しておこう。

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 さらに,北米ではPS3/Xbox 360版からセーブデータを移行するプレイヤー向けのボーナスコンテンツとなっている乗り物や武器も試してきた。
 モンスタートラックと飛行船は,PS3/Xbox 360版の特典として配信された乗り物だが,とくに前者は運転席の位置が高く,一人称視点でプレイすると通常では見られない光景が広がる。これは必見だ。
 また,強力な弾丸を瞬間的に撃ち出す特殊武器「レールガン」は,アサルトライフルのような取り回しの良さと,重火器のような破壊力を兼ね備えている。通りすがりの車に向けて試し撃ちしたところ,一瞬で着弾して車は大炎上。銃撃戦で大いに役立つことだろう。
 なお,国内版におけるボーナスコンテンツの入手方法は未定とのこと。今後の発表をこまめに確認しておきたい。

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 すでにPS3版GTAVをエンディングまでプレイした筆者ではあるが,生まれ変わったロスサントスの街はひと目見ただけで,もう一度遊びたくなる魅力を秘めていた。そして,ロックスター・ゲームスのスタッフが語っていた「遊び尽くしている人ほど,新しい発見がある」という言葉にも間違いはなかった。最新世代機版では,これまで以上にじっくりとGTAVの世界を堪能できるので,ぜひプレイすることをおすすめしたい。

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