東京ゲームショウ2018の3日目となる2018年9月22日,会場内のTwitchブースで,
「Dead by Daylight」のディレクター
Mathieu Cote氏が登壇したステージイベントが行われた。本稿では,新コンテンツとなる
「断絶した血脈」を中心に,開発の裏話が語られたステージの内容をまとめてみたい。
Behaviour Interactiveのディレクター,Mathieu Cote氏
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [TGS 2018]山岡 凛の開発秘話などが語られた,「Dead by Daylight」ステージイベントの模様をお届け](/games/333/G033338/20180922115/TN/002.jpg) |
9月19日に配信された新コンテンツ「断絶した血脈」は,和製ホラーをモチーフにしたキラー
「スピリット」(本名:
山岡 凛)と,新たなサバイバーとして日本在住のジャマイカ人,
アダム・フランシスが実装された。山岡 凛は,もともとは可愛らしい女性だったが,父親からの虐待が原因で命を落とすことになり,その怨念が今の姿に変えてしまったという。
もともと,日本のホラーにチャレンジしてみたかったというCote氏。髪の動きなどの細かいモーションを作るのに時間がかかったそうだが,そのぶん楽しんでもらえているようで良かったとコメントした。
また,「断絶した血脈」では,キラーだけでなく
ステージも日本がモチーフになっている。そこは,生前の山岡が住んでいた場所で,和製ホラーに出てくるようなおどろおどろしい日本家屋が再現されている。
Cote氏は,山岡 凛の開発にあたって日本のホラー映画などを見ようとしたが,あまりの怖さに断念したとのこと。ホラーゲームの開発者が怖がりというのも意外な一面だが,日本製のホラーが怖すぎるだけかもしれないが。
ただ,実際にキャラクターをデザインしたチームは,ものすごい量の和製ホラー作品を研究しているという。ちなみにBehaviour Digitalの入社面接では,「ホラー映画をたくさん見ることになるから,覚悟してね」と念押ししているそうだ。
新たなサバイバーであるアダム・フランシスは,上記のとおり日本に住むジャマイカ人だ。日本では数学の教授として大学に勤めているため,計算だったり整理だったりが得意。固有パークに
「Autodidact」(独学者)があるのもそのためだ。
開発チームは,現実にいそうなキャラクターを作ることにこだわっており,そういう点でもアダム・フランシスは面白いキャラクターになっている。いつもは新しいキャラクターを出すと,その性能について賛否両論になることが多いが,今回のキラーとサバイバーは好意的な意見ばかりだったとのこと。
Cote氏は初心者にオススメのキラーとして,
ハグを挙げた。ハグは,地面にサインを描き,それを踏んだサバイバーの正面に自身のダミーを出現させる。割とテクニカルな立ち回りを求められるが,このダミーが出てくる演出は上級者でもびっくりするものになっており,初心者でも上級者を驚かせられるという点で,オススメなのだそうだ。
最後にCote氏は,「これからも面白いアップデートを続けていくので,楽しみにしていてください」とコメントして,ステージを締めくくった。