［E3 2021］「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」の主人公に関する情報が公開。超人的な力を持つエイデンの，謎深き“過去”が明かされる

　Techlandは本日（2021年6月14日），12月7日にリリースを予定しているオープンワールドアクション「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One）の最新情報を公開した。


　「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」は，スピード感あふれるパルクールアクションとメレーコンバットを主体にしたゾンビアクション「ダイイングライト」（PC / PS3 / Xbox 360 / PS4 / Xbox One）の続編だ。ゾンビアポカリプスを描いた前作ののち，世界文明が完全に崩壊した世界がゲームの舞台となっている。
　そんな本作の主人公であるエイデン・カルドウェルの情報が，会期中のE3 2021の一環として行われたデジタルイベント「PC Gaming Show」及び「Future Gaming Show」で公開された。


　ヨーロッパのどこかに残された，おそらく唯一の人間のコロニーである“シティ”。地域のサバイバーにとっては最後の牙城とも言える場所で，ここで生活する住人たちは，地表に充満するガスを避け，ゾンビが襲ってこない建物の上層階に暮らしている。
　このシティにどこからともなくやってきた青年が，主人公のエイデンだ。「Survivors」「Peacekeepers」「Renegades」という勢力がそれぞれの思惑のもとで抗争を激化させていくシティで，エイデンはこれらの勢力と協力，または敵対しながらさまざまなミッションをこなし，夜になると凶暴さを増して人間たちを襲うゾンビたちと戦っていくことになる。


　既報にもあるとおり，エイデンには，ビルの谷間を駆け抜け，高所からゾンビ目掛けて飛び降りてそれを狩るといったような，とてつもないパルクール能力がある。この力を用いて，日が当たらないために日中でもゾンビがウヨウヨしている地下に足を運び，さまざまな物資を手に入れることができるのだが，今回のイベントでは，その超人的な能力がどのように彼に備わったのかを連想させる，エイデンの“過去”について触れられていた。


　このたび明らかにされたところによると，エイデンは幼少のころ，5歳の妹・ミアやそのほか多くの少年少女とともに収容所に囚われ，何かしらの医療実験を受けていたようである。その施設から逃げ出すことができたエイデンだったが，それはミアを置いていく形となり，兄妹は離れ離れに。幼かった当時については，そのころの“痛み”やミアの叫び声といった一部の記憶しかないようだが，収容所に妹を残してきたことを非常に後悔しているようだ。

　イベントでは上記のエピソードのほか，シティ内部にあると思われる医療施設の外観のアートワークが公開されているが，そのほか詳細は不明なところが多い。だが，“ミアやほかの収容者たちはどうなってしまったのか”という点は，本作のストーリーに大きく影響していくはずで，そもそも，エイデンの超人的な能力も，こうした実験の結果というのは間違いないだろう。


　2021年5月の発表で「ステイ・ヒューマン」（Stay Human）という副題が明かされたばかりだが，その意味は「いつでも病原菌に犯されてゾンビ化してしまうこと」だけではなく，「人間的なモラルの選択を行うこと」の2つがあるという。
　プレイヤーに選択が委ねられているという点で，ある程度は“モラルのない選択”も許容されるストーリー作りになっていると思われるが，プレイヤーがどの勢力に加担し，どのようなミッションをこなしていくかでシティの景観が刻々と変化する「City Alignment System」は，そんな“選択”の重要性を表す仕組みとなっているようだ。


　Techlandは今月に入って，ファンコミュニティが集う場所となる無料サイト「Techland GG」（リンク）をオープンしている。現時点では英語のみで，情報やアートワークなどが公開されている程度だが，ゲーム内アイテムを含むさまざまな特典も用意されているので，本作が気になる人はコミュニティに参加し，より早く情報を得ておくといいだろう。

「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」公式サイト