プレイレポート
「頭脳」と「技術」,両方のセンスが求められるアクションパズルゲーム「KYUB」プレイレポート
本作は,「SUMMER」「AUTUMN」と残り2つ(恐らくWINTERとSPRINGだろう)のワールドで構成されており,そのワールド内に20ずつのステージが用意されている。最初は「SUMMER」の数ステージしか開放されていないが,ステージ内に設置されているスターを集めると,次のステージ,次のワールドと開放されていく仕組みだ。今回筆者は,ワールド「AUTUMN」開放までをプレイしてみた。
アクション要素もなかなかの手応え。しかしあくまで“パズルゲーム”
本作はその名の通り“キューブ”を操作していくゲームだ。立方体をカタコトと転がし,ブロック状の地形で構成されたステージのゴールを目指していく。道中には,複雑な地形や正しい手順で解除しなければならないギミックが存在し,その多くがアクション要素を含んでいるので,タイミングや速度を適切に対処しないとミスとなってしまい,チェックポイントまで戻されてしまう。難しい部分だと,いわゆる“死にゲー”のように何度もやりなおすこととなってしまった。
ここまでの説明だと「パズルゲームというよりはアクションゲームなのでは?」と思う人もいるかもしれないが,実際にはそうではない。あくまで本作は“パズルゲーム”であり,複雑な謎解きが要求されるときのアクション要素は控えめに設定されている。基本的にはアクションを交えつつ簡単なパズルをサクサクと攻略し,時折関門のように待ち受ける難題を,画面とにらめっこしながらじっくり解くといった形だ。
そして肝心のパズルの難度は,あくまで筆者の体感になってしまうが,高難度と言っていいレベルに感じた。筆者はパズルゲームが得意というわけではないが,それを踏まえてもワールド1「SUMMER」の全ステージををクリアするのにはそれなりに苦労した。今後ステージが進んで順当に難度が高くなっていくことを考えると,やりごたえは充分にあるだろう。
パズルを構成する数々のギミック
ワールド1のパズルを構成するギミックは「押すと別のギミックが作動するスイッチ」「プレイヤーのキューブにくっつけて持ち運ぶことができる箱」「対応したボタンを押すことで張り付くことができる特殊な壁」が主なものだった。この3種類に加え,踏むと爆発する爆弾や,触るとミスになってしまうレーザーなど細かいギミックが加わり,様々なタイプのパズルとして登場する。
さらに,軽くワールド2「AUTUMN」の1ステージ目を覗いてみたが,また新たなギミックが増えていた。もちろんワールド1のギミックと合わせて出てくるので,全ワールドを合わせるとパズルのバリエーションはかなりの数となりそうだ。
謎を解くだけではない「KYUB」のやり込み要素
パズルゲームは,一度クリアしてしまうとやることが無くなってしまうものが多い。しかし,本作において謎が解けたステージというのは,謎を解く時間が不要になったステージ,つまり“タイムアタックに挑戦できるようになったステージ”となる。攻略に行き詰まってしまったときや,全ステージをクリアした後に改めて挑戦してみるのも一興だろう。
その他にも本作のやり込み要素として,スター集めがある。スターを集めるとワールドが開放されると前述したが,実はそれだけではない。スターを集めた数に応じて,自身の操作するキューブの見た目,いわゆるスキンを変えられるのだ。ちなみに,ワールド開放に必要なスターの数が最大53個なのに対して,スキン開放は最大130個スターを集める必要がある。こちらもかなりやり込みがいがある。
「KYUB」は,パズルもアクションもなかなかの難度であり,ゲーム中に攻略に関わるヒントは一切無いので,どちらかというと他のゲームである程度経験を積んだ人におすすめしたい作品だ。あまりゲームをやらない人や,パズルアクションが苦手だと言う人は,このゲームには少し苦労するかもしれない。とはいえ価格は500円(税込)とだいぶお手頃なので,歯ごたえのあるアクションパズルゲームに興味があるという人には,ぜひ挑戦してほしいタイトルだ。
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