「ウォッチドッグス レギオン」，3月実装予定のオンラインモードインプレッション。4人で挑む高難度ミッション

　Ubisoftが販売中のオープンワールドアクション「ウォッチドッグス レギオン」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One）。ハッキングを駆使して巨悪に挑むという，近未来を描いた「ウォッチドッグス」シリーズだが，最新作である「レギオン」では，決められた主人公ではなく，街を歩く人々を勧誘して仲間に加えるという，新たなゲーム性が導入された。
　そんな本作に待望のオンラインモードが2021年3月10日に追加される予定となっている。過去作にもオンラインモードは実装されていたが，今作のそれは少し趣が違うようだ。そんなオンラインモードを先行で体験できたので，インプレッションをお届けする。


　初代「ウォッチドッグス」（PC / PS4 / Xbox One / PS3 / Xbox 360）ではオンラインにつないでプレイしていると，他のプレイヤーが侵入してハッキングを仕掛けてくるという，シングルプレイとのシームレスなオンライン要素が実装されていた。仕掛けられた側は，ハッキングを仕掛けてきたプレイヤーを見つけ出して倒すという，かくれんぼ的な要素であり，突発的に起こるPvPは緊張感があってユニークなものだった。その他，仲間とマッチングして自由に街を走り回るモードも用意されている。
　また，前作「ウォッチドッグス2」（PC / PS4 / Xbox One）では，侵入してハッキングするという対戦モードを引き継ぎつつ，オンライン協力ミッションも追加され，さらに楽しめるようになった。

　そして最新作の「ウォッチドッグス レギオン」で実装されるオンラインモードは，「ウォッチドッグス2」のオンライン協力ミッションをさらに発展させたものだ。最大4人でチームを組み，ミッションに挑んでいく。なお，今回の確認できた範囲ではプレイ中に侵入してプレイヤーにハッキングを仕掛ける要素はないようだ。


　オンラインモードにおいてもシングルプレイモードと同様のシステムで，街を歩く人々を勧誘し，自分のチームを編成していく。オンラインということもあって，勧誘までの工程は簡略化されており，オンラインプレイ中に得られる「影響力ポイント」や「ETO」を消費してリクルートする形だ。
　ミッションには比較的簡単な「COOPミッション」と，しっかりと連携しないとクリアできない高難度コンテンツ「タクティカルOP」が用意されている。
　また，PvPモードの「スパイダーボットアリーナ」といったオンラインアクティビティもあり，さまざまな遊び方ができる。今回は「COOPミッション」「タクティカルOP」「スパイダーボットアリーナ」を体験できたので各コンテンツを以下で紹介する。

COOPミッション

　2〜4人で協力して挑むミッションだ。プレイフィールはシングルプレイの延長といった感じで難度はそこまで高くない。サーバーをハッキングして痕跡を消したり，人質を救出するといったイベントを連続でこなしていく。ミッションのクリア方法はひとつではなく，完全武装したキャラクターで真正面から侵入してもいいし，ユニフォームを着たキャラクターを使って潜入するといった方法もあり。他の協力ミッションにも言えることだが，1人が見つかると全員見つかったことになるので潜入するときは事前に打ち合わせをしておく必要がありそうだ。
　ちなみに味方や自分が倒れたら，仲間同士で助けて復帰可能だ。「パーマデス」はなく時間内に助けられなければ捕まってしまい，一定時間そのキャラクターを使用できなくなるだけだ。COOPミッションであれば，使用キャラが捕まっても別のキャラでミッションを継続できる。

タクティカルOP

　基本はCOOPミッションと同じだが，こちらは高難度コンテンツだ。ミッションはストーリー仕立てになっており，オンラインモード配信時に実装されるタクティカルOP「Leader of The Pack」は，5つのミッションで構成されている。タクティカルOPを始めるとまずはミッションブリーフィングがあり，そこから目的地に向かうことになる。
　最初のミッションでは2か所を同時にハッキングしてダウンロードを求められた。タクティカルOPでは誰かが捕まった場合，その瞬間にミッションが失敗となる。ただでさえ，高難度なうえに，別行動をする必要があり，さらに捕まると即終了という，スリリングなコンテンツだ。

スパイダーボットアリーナ

　これは潜入するときにお馴染みの「スパイダーボット」を使ったPvPモード。狭い範囲で戦うアリーナ形式のTPSといった感じだ。1戦は6分で終わる。
　スパイダーボットには標準でサブマシンガンが搭載されている。フィールドに落ちているアイテムを拾うことで，ショットガンやホーミングミサイルなどのより強力な武器がランダムで使用できる。弾数に限りはあるものの非常に強力なので，TPSの実力というよりは，いかにアイテムを獲得して有利に戦うかが重要になる印象だ。サクサク遊べるので，ミッションの息抜きにちょうどいいかもしれない。


　過去作と比べて全体的にオンラインモードでやれることは増えた。上記以外にも，パブで飲み比べをしたり，ダーツで競ったり，突発的に起こるシティイベントがあったりと，ウォッチドッグスの世界を存分に楽しめるだろう。今回は4人そろってのプレイだったが，マッチメイキング機能もしっかりと用意されているので安心してほしい。
　コンテンツは1か月に1回（少なくとも2か月に1回）を目標にアップデートが行われる予定だとのことだ。新しいモードやCOOPミッションを追加していくようなので，長く遊ぶことができそうだ。

「ウォッチドッグス レギオン」公式サイト