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[インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開
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印刷2025/03/21 16:00

インタビュー

[インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開

 Amazing Seasun Gamesは,2025年3月13日〜16日,開発中のメカアクションシューティングゲーム「Mecha BREAK」PC / Xbox Series X|S)のイベント「グローバル先駆者開拓戦」を中国・珠海にある本社で開催した。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開

「Mecha BREAK」公式サイト


 「グローバル先駆者開拓戦」は,中国や日本,アメリカのプロチームやストリーマーなどが集う大会で,正式リリース前にも関わらず,かなり大きな規模で実施されている。会場の様子はイベントレポートでお伝えしているが,本稿では,Amazing Seasun GamesのCEOで,本作のプロジェクトプロデューサーでもあるKris Kwok氏への合同インタビューの模様をお届けしたい。

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 Amazing Seasun Gamesは,ロボットアクション「Mecha BREAK」のイベント「グローバル先駆者開拓戦」を,2025年3月13日から16日まで開催した。中国,日本,アメリカからの16チームが競った本大会は,日本の上位プレイヤーによるチーム,Anubyssが,1マップも落とさない圧倒的な強さで優勝した。

[2025/03/19 11:26]

 本イベント中まで開催されていたオープンβテスト参加者ならご存じのとおり,本作には現在,13種類の機体が実装されているが,正式サービス後は3か月に3機のペースで新たな機体が登場するという。フィギュアやプラモデルなどの立体物のほか,アニメなど,ゲーム以外の展開にも積極的なようだ。
 なお,本作は開発中のため,正式サービス時に仕様変更の可能性がある。詳細は公式発表を確認してほしい。

Kris Kwok氏
画像集 No.012のサムネイル画像 / [インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開

――Mecha BREAKというオリジナルIPの開発を決めた理由や,ロボット作品にかける情熱についてお聞かせください。

Kris Kwok氏(以下Kris氏)
 この部屋や社内を見ていただければ分かりますが,私の個人的なコレクション(フィギュアやプラモなど)がたくさん飾ってあります。
 幼い頃は中国・香港に住んでいましたので,日本のアニメ作品にはかなり早い段階から触れてきました。年齢がバレますけど,それこそ「鉄腕アトム」から。子供は,かっこいいスポーツカーを見たら運転したいですし,ヘリを見たら飛ばしてみたい,ロボットを見たら操縦したいと思うものです。もちろん,大人になれば夢見たロボットが存在しないことが分かってしまいます。幸い,私はゲームを作る側の人間なので,ゲームの形でその夢をかなえたいと思ったのです。

 ゲーム業界に飛び込んだのは20数年前で,最初からそうした考えを持っていましたが,実現するのは難しいものでした。とくに中国はRPGが強い市場で,ロボットのゲームはこれまでほとんどなかったんです。我々としても,ロボットがどういう構造か,どうすればかっこよく作れるか,まったくノウハウを持っていませんでした。そうした現実を突きつけられたことから,武侠系のRPGを作っていた時期もあります。

 その後,いろいろなことに恵まれて,2016年にAmazing SeasunのCEOになりました。あるとき,イギリスのゲーム展に参加して,そこで公開されていた,ある中小企業が作った巨大戦艦と戦うスペースシューティングゲームに感銘を受けたんです。
 これが私の心に再び火を点け,即決でそのチームに投資することを決めました。この出来事が,Mecha BREAK開発の第一歩です。

 それから5年ぐらいは失敗の繰り返しで,投資やら開発やら,もう4回ぐらい失敗したんですが,イギリスのチームや日本の先達の皆さんと協力して,どうにか経験値を積んできました。
 しかし2021年,会社として踏ん切りをつけなければならない状況に陥ったんです。案件全体を閉じてしまうか,あるいは自分が参加して開発を続けるか……。私が選んだのは後者でした。どうしてもあきらめたくない。幼い頃からの夢をかなえたい。自分だけでなく,いろいろな社員も引っ張り込んで,2021年11月に5度目のスタートを切り,今に至ります。

――開発にあたって強く影響を受けているロボット作品があれば教えてください。

Kris氏
 作品となると,やはり「機動戦士ガンダム」シリーズと「マクロス」シリーズです。例えばファルコンは,マクロスのある戦闘シーンにインスピレーションを受け,ああいったミサイルや変形機構を入れたいと生み出された機体です。
 それと,ご存じかと思いますが,インフェルノアクイラステーゴ柳瀬敬之先生のデザインによるものです。本作では,日本の有名な方々に,顧問として参加してもらい,意見やデザインをいただいております。現在登場している13機のうち,ちょうど半分,6.5機は日本の方々の手でデザインされたんです。

――正式サービス前から,今回のような大きな大会を実施した理由はなんでしょうか。

Kris氏
 今回はプロチームだけでなく,民間のコミュニティ大会からの参加者も招待していまして,彼らとの交流を通じて,さまざまな展開の可能性を広げられればと考えました。
 大会自体は,昨年(2024年)8月に1回目を開催していますし,4年間の開発期間中,大なり小なり,内部でいろいろなテストや大会も実施してきました。昨年末に,会社のスペースが足りなくなり,フロアを改装することになったのですが,それならいっそのことと,社内にeスポーツ会場を作ったので,それをきっかけに社内大会は増えましたね。社内環境をeスポーツ向けにすることで,社員のやる気も上がり,競技としてテストプレイができるようになり,いろいろな問題の早期発見にも役立っています。勝った社員にはボーナスもありますよ(笑)。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開

――正式サービス後も,今回のような大型大会を予定しているのでしょうか。

Kris氏
 正式サービス開始後,すぐには始まりません。まずはシーズン0として,プレイヤーが機能を解放していく期間を設けたいからです。最初は,プレイヤーがコミュニティ大会などを行っていく形になるかと思います。
 その後,フィードバックなどを反映したうえでシーズン1が始まると,正式なランキングシステムを発表し,eスポーツとして展開していく予定です。

 今後,長期的にeスポーツとして運用していくにはどのようにすればいいのか,そのことについてはプロチームと議論している最中です。大会の形式はまだ決まっていませんが,既存のものとは違うものにしたいという考えはあります。同じトップランカーが上位に君臨し続けるのではなく,どんどん新しいチームが出てくるようにしたいんです。私はリアルなスポーツも好きで,日本のスポーツではバスケットボールをよく見ているのですが,常に新しい顔ぶれが活躍するんですよ。そうした形にできないかなと。

 そういうこともあって,今回の大会も変則的なチーム構成になっています。プロチームもあれば,インフルエンサーチームもあり,一般プレイヤーのチームもあります。今回は,中国で誰も知らない,実況配信もやったことがないという一般プレイヤーチームが活躍したりしています。

――2月23日にOBTがスタートしましたが,セーブデータは削除されることが告知されています。正式サービス前に,セーブデータが継続できるテストは実施する予定でしょうか。

Kris氏
 今のところ,テストをもう一度実施する予定はありません。次は正式サービスになります。

――正式サービスに向けて,今回のOBTのフィードバックを反映していくことになるかと思いますが,現時点で分かった課題や今後の調整方針が決まっていれば教えてください。

Kris氏
 問題視しているところは大きく2つあり,まずは部品の扱いです。ご意見として,「6vs.6のモードでは入手しづらい」「そもそも6vs.6のモードに部品の要素があるべきではない」といった内容のものが届いています。
 これを受けて現在,議論している最中で,最終的な結論はまだ出ていません。ただ,現時点の方向性としては,6vs.6モードを競技性を重視したものにするため,部品の要素を取り除くことを検討しています。

 もう1つの問題点が機体の入手方法です。初期から使える機体が少なく,全機を揃えようとすると,かなりのプレイが必要になります。そのため,序盤では使う機体が被りがちで,友達とうまく遊べないという意見をもらっています。そこで改善のため,将来的には現在購入できる12機体を,最初から無料で使用できるといった形を考えています。

――正式サービス後の機体はどのぐらいのスパンで追加されていくのでしょうか。

Kris氏
 現時点でのストックは20機程度ありまして,1シーズン(3か月)ごとに3機ほどリリースしていくことになると思います。

――となると,けっこうなペースで増えていくことになりそうですね。

Kris氏
 理由としては,現在の機体について,役割の分布が偏っていることがあります。例えば,白兵戦用の機体でタンクを担えるのは赤霄のみで,搭乗率が非常に高くなっています。同じ役割が担える機体を出すことで選択肢を増やし,観戦していて楽しいゲームにしたいと考えています。

――追加された「マシュマーク」は,ほかのPvPvEタイトルやライブサービス型ゲームのように,新マップの追加やマップの改修などは行われるのでしょうか。

Kris氏
 マシュマークは,まだ30%ほどのコンテンツができていない状態で,新しいボスやプレイモードをこれから追加していきます。シナリオつきのミッションでキーコードを入手することで,新エリアを解放する仕組みになりますので,ミッションの完成にも注力するかと思います。
 マシュマークをプレイしてもらえば分かりますが,現在はいろいろなゲートが閉じている状態です。今後は,ゲートが開いて内部に入れるようになります。それらは,チーム向けのPvPvEエリアで,チームで入場してボス戦などを楽しめます。

――マシュマークや「格納庫巡回」など,手間をかけて対戦以外の要素を実装していますが,どういう意図があるのでしょうか。

Kris氏
 マシュマークを作った目的は,6vs.6のように競技性が高いモードだけでは,ある程度のランクの一般プレイヤーが上位プレイヤーに太刀打ちできず,ゲームに消極的になってしまうのでは,と考えたことです。eスポーツではないカジュアルな遊び方ができるように,PvPvEモードを実装しました。

 また,格納庫巡回で一番お伝えしたいのは,プレイヤーが「選択したメカ」ではなく,「1人のパイロット」であることを意識してもらいたかったからです。キャラクタークリエイト機能で自分を作り込むことで満足感が得られるし,機体が敵を撃墜したりされたりするのではなく,パイロットとして戦うほうが,より熱く感じられるのではないでしょうか。
 さらに格納庫には,ゲームの世界観やシナリオを伝える役割もあり,プレイヤーが巡回して情報などを見つけることで,より深い物語を探れるようになっています。

――フォトモードの実装は予定されていないのでしょうか。ロボットもパイロットも撮影できると嬉しいのですが。

Kris氏
 もちろん正式サービスまでに実装する予定です。どちらも撮影できます。

――ファルコンの合金可動フィギュアがMOSHOWTOYSから出ることがアナウンスされていて,テーブルにも実物が置かれていますが,ゲーム以外の展開も視野に入れているのでしょうか。

Kris氏
 もちろんです。フィギュアやプラモデルなどの立体物アニメ,“メカ娘”的な展開も考えています。
 アニメは制作中なのですが,まずは既存機体のカスタム機を推していきます。

画像集 No.011のサムネイル画像 / [インタビュー]メカアクションSTG「Mecha BREAK」,正式サービス後は3か月に3機のペースで新型が登場。フィギュアやアニメも積極的に展開
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――最後に,正式リリースを心待ちにしているプレイヤーにメッセージをお願いします。

Kris氏
 テストに参加したプレイヤーの皆さんには,貴重なご意見をいただき,本当に感謝しています。
 長期的な運営の実現はプレイヤーなくしてありえません。皆さんこそが,Mecha BREAKの一番の宝だと思っています。

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