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「Mecha BREAK」の国際交流大会で,日本のAnubyssが1マップも落とさず圧勝。上位プレイヤーが集まった,プロではない最強チーム
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印刷2025/03/19 11:26

イベント

「Mecha BREAK」の国際交流大会で,日本のAnubyssが1マップも落とさず圧勝。上位プレイヤーが集まった,プロではない最強チーム

 Amazing Seasun Gamesは,ロボットアクション「Mecha BREAK」PC / Xbox Series X|S)のイベント「グローバル先駆者開拓戦」を,2025年3月13日から16日まで中国・珠海にある本社にて開催した。

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Mecha BREAK グローバル先駆者開拓戦特設サイト


 2月23日から実施されているオープンβテストを締めくくる形で行われたこのイベントは,交流をメインに,中国,日本,アメリカから招待された16チームが競う大会だ。プロチームばかりを集めたわけではなく,ストリーマーのチームがあったり,さらには一般人で構成されたチームがあったりするのが面白い。

日本から参加のTIE。普段はほかのタイトルの実況・競技シーンで活動している。今回はストリーマー6人での参戦だ。Mecha BREAKは,個の力よりも連係が重要になるため,フルで人数を集めて遊ぶのがとくに楽しいゲームだと評していた
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eスポーツチームREJECTも参戦。やはり,1人でキャリーできるようなバランスではなく,チームとして強くないと勝てないタイプのゲームと感じているようだ。写真のポーズはREJECTのロゴをイメージしたもの
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 また,正式サービス前であるにも関わらず,けっこうな規模での大会が実施された点も興味深い。実況・解説も各国の言語ごとに用意されており,Amazing Seasun Gamesの本作への熱意が感じられるイベントと言える。

日本語の実況・解説を担当したトンピ?さんとyunocyさん。本作の競技シーンの注目ポイントはBAN/PICKだという。機体の特性によって,近接格闘,遠隔射撃,空中戦と,ある程度3すくみになっているが,BANによって使えない機体が出てくるため,どう対応していくのかが見どころだ。国によってメタが違っているのも面白いと話していた
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 大会に参加しているチームは,中国大陸サーバーから6チーム,日本サーバーから6チーム,北米サーバーから4チームだ。各チームはそれぞれ6〜7人で構成される。
 16チームによるダブルエリミネーション方式のトーナメント制となり,ベスト4決定戦までの試合はBO3(3本先取),それ以降はBO5(5本先取)となる。

会場にはチームごとの練習スペースも用意されている。場所,機材,招待,配信体制など,相当なコストをかけて本大会を実施しているはずだ
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 決勝に駒を進めたのは,日本から参戦しているAnubyssと,中国のCBだ。Anubyssは本大会,1マップも落とすことなく無敗という圧倒的な強さを見せているチーム。対するCBは,中国最強と言われていたEVAを3:0で下した直後の決勝ということで,勢いのあるチームだ。

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 1戦目はランダムのマップ選択で,輸送車を運んでいく「パームベイ港」に。BANはAnubyssがスカイレイダーを選択して制空権を有利に取る形を選び,CBはハリケーンを選んだ。

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 開始早々,制空権を取ってインフェルノで圧力をかけるAnubyssに対して,CBはアクイラの狙撃で引きずり降ろそうとする展開に。乱戦の中,お互い細々とキルが発生するものの,このキルのタイミングの管理において,Anubyssのほうが上手だった。確保すると輸送車が加速するコンソールの争奪戦を前に,きっちり人数差を作れるよう立ち回る。
 最終的に,1回も止められることなく輸送車を運んで,Anubyssが勝利した。

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 2戦目は,CBによって暗号鍵の運搬マップであるミスラ・アイが選ばれた。CBは本大会において,最もミスラ・アイで戦っているチームであり,経験値の高さで優位を取りに行く。
 BANはAnubyssが赤霄,CBがアクイラで,運搬役の航空戦力がフリーに。航空戦に向けて,Anubyssはファルコン,CBはスカイレイダーをピックした。

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 ミスラ・アイは3か所のデータ端末を奪い合うルールだが,この試合はどちらも全拠点をなかなか取れないまま進んだ。Mecha BREAKを極めし者たちの試合ならではの展開で,開始から3分半ほどまで,まったく試合が動かない。メインの前線となるA拠点で4vs.4が展開されるなか,ほか2つの拠点で1vs.1が行われるという,どこを見ても面白い試合となった。とくに,C拠点はファルコンとスカイレイダーの空中戦が行われ,目が離せない。

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 戦況が動いたのは,A拠点をAnubyssが取ってからだ。暗号鍵のアップロードでポイント差を広げ,Anubyssとしてはこれを守りたいところ。
 ここで効いてきたのが,赤霄のBANである。本来,赤霄が相手では性能を発揮できないKishinma選手のファルコンがフリーとなるため,大暴れ。C拠点を1人でずっと守り続け,相手が2人になってもほぼ無傷で守り通すという,まさに鬼神の如き活躍だ。
 最後はB拠点をREHIZE選手が落として,100:4という大差でAnubyssが優勝に大手をかけた。

 3戦目は拠点制圧戦のクラオブ陥没坑となり,Anubyssは龍淵をBAN。後がないCBは,前回の暴れっぷりを警戒してかファルコンのBANを選んだ。

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 しかし,結果としては,最も圧倒的な展開となったのが3戦目だ。Anubyssは開幕直後から4機撃墜で一気に差を広げ,集団戦の強さを見せつける。さらには各拠点の開放直後,B拠点とC拠点に1機ずつ向かわせて即確保するという,戦略的な巧みさも披露。この時,支援機のはずのルミナが単独で拠点を取りに行っており,かなり大胆な動きをしているのが面白い。
 メインで争っていたA拠点もAnubyssが確保し,3拠点体制でポイント差を広げていく。CBは集合してC拠点を奪還するも,それもまた取り返されてしまい,為す術がない。
 決勝においても1マップも落とさず,今大会無敗という凄まじい戦果をもって,Anubyssが優勝となった。



 最後に,優勝したAnubyssへの合同インタビューをお届けしよう。

左からSUPADOPA選手,Kishinma選手,REHIZE選手,Minima選手,Reset224選手,Syaren選手
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ファルコンで凄まじい活躍を見せたKishinma選手は,MVPに選ばれた
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――優勝おめでとうございます。今回,圧倒的な成績でしたが,Anubyssはプロチームではないとうかがいました。一体,どういうチームなのでしょうか。

Kishinma選手:
 8月の限定先行βテストのときに,上位にいるときに対戦相手にいたりして,お互い「あいつ強いやつだな」という認知から始まっています。テスト後半にカスタム戦をやる機会があって,そこで意気投合してチームを結成しました。

――本大会での勝因はどこにあるとお考えですか?

一同:
 味方が全員強いので!

SUPADOPA選手:
 強いて言うなら,1人1人が勝ち方を分かっていて,それに対して無意識に動けているからだと思います。

――実況配信で言われていましたが,皆さんこれだけお強いのに,配信などはされていないとか?

Kishinma選手:
 我々も今後は少し考えています。顔ももう割れてしまったので,怖いものはないですね(笑)。

REHIZE選手:
 自分はYouTubeで解説動画を出しているので,よろしくお願いします。

――オープンβテストが終了となり,今後の正式リリースで本腰を入れて新しく始めるプレイヤーも増えると思います。このゲームを強くなりたければ,まずどういう部分を意識すればよいでしょうか。

Minima選手:
 まず一緒に遊ぶ仲間! それと好きな機体を見つけることです。モチベーションが大事。

Kishinma選手:
 長く使えば,そのぶんその機体だけでも細かい仕様が分かって,ほかの機体にいってもどう動けばいいか考えやすいと思うので,まずは1つの機体を深掘りしてみることですね。

――皆さんは大会に向けて全機体触っているんですか?

Kishinma選手:
 いえ,全然そんなことはないです。

REHIZE選手:
 航空機乗れるやつは頭おかしいと思っています(笑)。

Kishinma選手:
 もちろん,何ができるかぐらいは分かっていますけど,いざ動かしてみてって言われても動けないですね。自分たちが胸を張って使えると言い切れるのは,3機体あればいいほうです。

REHIZE選手:
 6人いるので,BANされてもそのぐらい使えればなんとかなります。

――今回は国際的な交流戦ということで,印象に残っている機体やプレイヤーを教えてください。

SUPADOPA選手:
 EVAのKen選手のアクイラです。練習でスクリムを組んだ際にすごく強くて,非常に悩まされましたね。

Minima選手:
 僕,落とされまくって泣きそうでした。

――皆さんから見たMecha BREAKのよいところはどこでしょうか。

Reset224選手:
 何よりメカがかっこいい。

REHIZE選手:
 ガチでロボットが好きな人たちが作っているところだと思いますね。

Kishinma選手:
 あまりロボゲーを触って来ていない自分からすれば,圧倒的なスピード感です。お互いがビュンビュン動き回っているなかで弾を当て合っていて,みんなエースパイロットの動きができるというのが面白いところだと思います。

――現状のMecha BREAKに,こうなってほしいと思うポイントはどこでしょう。

Minima選手:
 僕はもっと速くなってほしいです(笑)。今はトライセラやステーゴといった重量機が強くて,それを回復しながら相手をジリジリ削っていく戦い方が多くなっています。なので,もっと軽量・中量機を強くしてほしいですね。

REHIZE選手:
 それ俺らに有利じゃん(笑)。

Syaren選手:
 実は,僕らがメインで使っていた軽量・中量機がけっこう弱体化されていて,使えない状態だったんですよ。

Reset224選手:
 今回の大会では,3人ほどメイン機体じゃないです。

――正式リリース後も,皆さんはAnubyssとして活動を続ける予定ですか?

Kishinma選手:
 そうなると思います。このメンバーが一番しっくりきているので,解散する理由がないですね。

――しかし,皆さんはプロチームではないわけですよね。今回獲得したトロフィーはどうするんですか?

Kishinma選手:
 どうしましょう……?

――最後に,正式リリースを心待ちにしているプレイヤー,メッセージをお願いします。

Minima選手:
 当たったら全力で戦いましょう!

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