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[インタビュー]「オーバーウォッチ 2」新シーズンに登場する“ヴェンデッタ”は,大剣使いのDPSヒーロー。獰猛でアドレナリン全開!
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印刷2025/11/21 02:00

インタビュー

[インタビュー]「オーバーウォッチ 2」新シーズンに登場する“ヴェンデッタ”は,大剣使いのDPSヒーロー。獰猛でアドレナリン全開!

 Blizzard Entertainmentは2025年11月18日,サービス中の対戦FPS「オーバーウォッチ 2」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch / PS4 / Xbox One)のシーズン20に実装される「ヴェンデッタ」のトレイラーを公開した。


 ヴェンデッタのロールはDPS,大剣を用いた近接格闘を得意とする45番目の新ヒーローだ。実装を前にして,開発チームによるオンライン合同セッションが開催され,4Gamerも参加してきた。
 なお,11月27日〜12月1日の期間,ひと足早くヴェンデッタをプレイできる予定だ。

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 今回のセッションでは,アソシエイトゲームディレクターのAlec Dawson氏,シニア・キャラクターアーティストのBryan Bedford氏がヴェンデッタを紹介してくれた。
 機動力と攻撃性を兼ね備え,オーバーウォッチ版のグラディエーターとでも表現すべき彼女はどのようにして生まれたのだろうか。

※ヴェンデッタの代名詞は「she / her」で問題ないとのこと。本稿では「彼女」と表記している。

左から,Dawson氏,Bedford氏
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テクニカルでハイリスク/ハイリターンな能力の持ち主


 冒頭にも記しているが,シーズン20に実装されるヴェンデッタは,近接格闘をメインとするDPSロールのヒーローだ。エネルギー消費の激しい獰猛な女性で,リスキーなプレイを好むプレイヤーにピッタリと表現されていた。

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 ビジュアルから分かるように,主な攻撃手段は自らの背丈ほどもある剣だ。メイン攻撃は左右に斬りつけてから,縦方向の斬撃を繰り出す3段コンボ技となる。3段目は攻撃範囲が狭くヒットさせるのは難しいが,大きなダメージを与えられるという。

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 サブ攻撃では大剣を構えて,一定のダメージを防ぐ。リソースを消費するため,無制限に使用できるわけではないが,射撃などの遠距離攻撃を35%軽減,近接攻撃(ゲンジの龍撃剣なども含む)は無効化する。
 さらにガードで敵の攻撃を防ぐと,ヴェンデッタの移動速度,与えるダメージが少し増加するパッシブを所持している。

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 2種類のアビリティは,移動手段かつ追撃手段にもなる。
 大剣を振り回しながら一定距離を移動する「Whirlwind Dash」と,空中に向かって大剣を投げ,その先にジャンプする「Soaring Strike」だ。後者の場合,大剣を再び手にした直後に,前述の3段目のモーションを繰り出せる状態になる。

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 アルティメットを使用するとTPS(三人称)視点になり,3段階のチャージを経て最大400ダメージを与える巨大な斬撃を繰り出せる。この攻撃はオーバーヘルス状態やシールドを貫通してダメージを与えるため,「当たるとヤバいヤツ」とのことだ。

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 タフな女性というイメージはどこかタンクを思わせるが,開発チームの話を聞く限り,敵の真っ只中に突撃して場を乱すというよりは,戦略的に飛び込んでダメージを出すフランカーに近い印象を受ける。敵の近接攻撃を無効化するガードなどのテクニカルな側面もあり,立ち回りのセンスも含めてプレイヤースキルに依存する部分が多そうだ。
 メレー系ヒーローが好きなプレイヤーはもちろん,「は? ビジュ良すぎでは?」と心惹かれた諸兄諸姉もぜひ彼女とともに戦ってほしい。

 余談だが,セッション中に公開されたコンセプトアートには,パイナップル(らしきもの)を添えたピザを手にして言葉を失う彼女の姿があり,思わず笑ってしまった。獰猛で果敢な剣闘士でも血に流れる食文化に抗うことは難しいようだ。こうした細やかなキャラクターの描写も,本作が長く愛される理由だろう。


コロッセオの幻想と「オーバーウォッチ」の融合

開発のキーマンに聞く,ヴェンデッタ


 さて,ここからは合同インタビューの模様をお伝えしたい。

――ヴェンデッタのコンセプトを教えてください。

Bedford氏:
 よく「新ヒーローは過去のボツ案なのではないか」と噂が立つのですが,我々はどのロールでも楽しいプレイができることを重要視しています。未来のヒーローとなるプロトタイプキットを作る中で,一際輝くものを昇華するのです。
 ヴェンデッタの場合,大剣を空に投げるという動きに特別な何かを感じて,次のヒーローは彼女しかないと作業を進めてきました。“デッカい剣”を振り回すのですから,それはもう……女剣闘士しかないだろうと(笑)。

とんでもなく脚が長い。オフにはジミー チュウあたりを履きこなしてほしい
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Dawson氏:
 全体的なコンセプトとして,「古代ローマの剣闘士をオーバーウォッチ風に解釈する。歴史とオーバーウォッチを融合させる」ことを大事なキーワードにしました。ビジュアル面,ゲームプレイの双方においてです。

Bedford氏:
 剣闘士は機動力を重視していた背景があるので,彼女が全身を甲冑で覆うようなデザインでないのはそのためです。そのうえで,小手や靴といった歴史的なデザインをコスチュームに落とし込んでいます。

コンセプトアートその1。メリハリのあるコスチュームデザインがよく映える
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 また,狼がモチーフになっていることもお分かりいただけるかと思いますが,これはローマ建国神話にも登場するメスの狼をテーマにしています(筆者注:ロムルス・レムスを育てたメスの狼を指すと思われる)。ヒーロー・トレーラーの「ラ・ルーパ」もメスの狼という意味です。
 獰猛なチャンピオンが,失ってしまった自分の帝国を取り戻すイメージを演出しています。

――彼女がタロンの関係者であることは間違いないと思うのですが,背景を教えてもらえますか。

Dawson氏:
 すべてをお話することはできませんが,少しだけヒントを。彼女の父は元タロンの人間で,ブラックウォッチの手によって命を落としました。彼の死に理不尽さを抱いているヴェンデッタは,奪われたものを取り返したい気持ちと復讐を果たす願望を持っているのですが……。おっと,ここまでにしておきましょう(笑)。

――このタイミングで,メレーDPSヒーローを導入した理由を教えてください。

Dawson氏:
 長らくプレイヤーの皆さんから「メレーDPSが欲しい」という要望はありましたが,ゲームにとって建設的なメレーDPSを追加する手段の検討に時間を費やしました。強すぎても弱すぎてもいけませんし,我々にとっても挑戦的なヒーローであったためです。
 ヴェンデッタはプロトタイプの段階で現在につながる基礎が築かれており,メレーDPSという役割を果たしつつ,アドレナリンが延々と出るような,プレイしていて楽しいヒーローになる予感がありました。「これだ!」という大きな手応えがありましたね。

 開発の過程では困難にも直面しましたが,「声を届けてくれたプレイヤーの皆さんのために何としても成し遂げなくてはいけない」と,使命感にも似た責任を持って取り組みました。その結果,皆さんに新たなメレーDPSをお届けすることができて,本当に嬉しいです。

コンセプトアートその2。感情の起伏はかなり激しそう
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――非常にアグレッシブな立ち回りになりそうですが,開発チームとしてはどのような活躍を想定していますか。

Dawson氏:
 機動力とアグレッシブな戦闘こそ彼女の持ち味ですから,“押せ押せ”構成での活躍に期待しています。チマチマ攻撃するプレイは彼女には似合いませんからね。たとえば,ウィンストンと一緒に敵のバックラインにダイブなんてどうでしょう。

Bedford氏:
 ラッシュ構成はもちろんですが,ダイブ構成が好きな人にも触れていただきたいヒーローです。とくにDPS時代のドゥームフィストを愛用されていたプレイヤーに親和性があると思いますし,相手のバックラインを攻撃して離脱する立ち回りはトレーサーにも似た部分があるでしょう。
 メレーDPSが好きな人はもちろん,アグレッシブな立ち回りが好きな人も,ぜひ一度プレイしてみてください。かつてのドゥームフィストより戦略的なアプローチが要求されると考えていますが,メレーダイブの楽しさを思い起こさせてくれますよ。

コンセプトアートその3。エフェクトの方向性もうかがえる
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――「Overwatch Champions Series / OWCS」では,新ヒーローが活躍する場面が多く見られます。ヴェンデッタのeスポーツシーンにおける活躍に期待してもいいですか。

Bedford氏:
 ヴェンデッタの開発は我々も非常に楽しいものでしたが,さまざまな構成バランスを想定したテストを行い,彼女のアビリティがしっかりと効果を発揮するか,オーバーパワーにならないかという点も気を配っています。
 現時点で「戦場でシカトするには危険すぎる存在」とまでは言えますが,開発環境と実際にプレイしていただく環境は異なり,我々のビジョンが意図通りに働くとは限りません。プレイヤーの皆さんに手にしていただいて,初めて答えが出ることになります。

 とはいえ,OWCSを筆頭とするトッププレーヤーはどのようなダイブ構成,ゲームプレイが効果的かを熟知していますし,ダイブ構成に対するカウンタープレイも際立ったものがあります。彼女をどのように輝かせるか,いかに弱みにつけこむかという部分も模索してくれると思うので,とても楽しみですね。

Dawson氏:
 彼女は極めてハイリスク/ハイリターンな能力の持ち主としてデザインされており,同時にプレイヤースキルの天井が非常に高いヒーローでもあります。OWCSのトッププレイヤーたちが,彼女のポテンシャルを最大限に引き出してくれることを願っています。どれだけクールなプレイが見られるかと思うと,期待でワクワクが止まりません。


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