「The Witcher」シリーズの新3部作は，2027年以降に6年間ですべての作品をリリース。CD Projekt CEOが最新の業績報告会で公表

　CD Projektは，2025年11月26日に公開した2025年第3四半期の業績報告会（PDF）で，「The Witcher IV」に始まる新シリーズ3部作について，6年間ですべての作品をリリースする予定であることを明らかにした。


　2024年に制作がアナウンスされ，今年のThe Game Awardsでは「最も期待される発売予定作品」のカテゴリーにもノミネートされている「The Witcher IV」。これまでの主人公であったリヴィアのゲラルトの物語が終息し，新たにゲラルトの養女であるシリを中心としたオリジンストーリーが描かれるという。

　ゲームエンジンは，これまで同社作品で採用してきた内製開発エンジン「REDengine」ではなく，彼らにとって不慣れな「Unreal Engine」に切り替わることも発表されている。6月に，そのテクノロジーデモとなる映像が公開されたことは記憶に新しい（関連記事）。


　業績報告会で同社CEOであるミハウ・ノワコウスキ（Michał Nowakowski）氏が語ったところによると，Nintendo Switch 2やMac（Appleシリコン搭載機種），そしてPlayStation Plusのカタログ入りなどで「サイバーパンク 2077」が引き続き好調を堅持し，前年比でも53％アップとなる収益を獲得したという（リンク）。
　しかし，ゲーマーにとって興味深いのは，「The Witcher IV」の開発には，すでに5年が費やされているとノワコウスキ氏が語っている点かもしれない。


　アメリカのPCゲーム情報専門誌PC Gamerなどが3月に報じたところによると（リンク），「The Witcher IV」は早くても2027年のリリースになるとCD Projektは見込んでいるという。
　これまでのCD Projekt作品は，かなり長いスパンでリリースされてきたが，「Witcher」シリーズ新3部作については，そこから3年周期，つまり2030年に第5弾，2033年に第6弾と，比較的短いスパンで市場投入していく算段であることを，今回の業績報告会で投資家相手に提示してみせた。

　12月12日に配信が予定されているThe Game Awardsでは，「The Witcher IV」についての何らかの情報が明らかにされるだろう。発表を楽しみにしておきたい。