プレイレポート
“マージパズル”の注目作「マージサバイバル」を紹介。ポスト・アポカリプス世界を舞台に,手軽さとテーマを両立させた意欲作【PR】
盤面上のオブジェクトをマージ(合成)して新たなオブジェクトを作り出し,目標となるアイテムを作り出していく仕組みを中核としたタイトルを指すジャンルで,ちょっとしたスキマ時間に楽しめるカジュアルなゲームとして,多くのファンに愛されている。
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NEOWIZの子会社であるStickyHandsが開発した「マージサバイバル」(iOS / Android)も,そうした作品の1つだ。
ジャンルのもつ手軽さは維持しつつも,環境破壊と地球再生をテーマに据えた独自のストーリーが展開される本作は,同ジャンルに初めて触れる人にはピッタリのタイトルといえる。本稿では,そんな同作の魅力を紹介していこう。
汚染された世界に芽吹いた小さな新芽。そこからはじまる,再生の物語
本作の物語の舞台となるのは,環境破壊によって破滅を迎えた未来世界。僅かに残った人類は,マスクなしでは呼吸もままならない汚染された世界で,限られた資源を奪い合って暮している。主人公の“イーデン”もまた,そんな世界でどうにか生き延びている人間の1人である。
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キャンピングカーで放浪していたイーデンは,略奪者(ニュープロテクター)たちから命からがら逃げ延びたその先で,不思議な植物の芽を発見する。汚染の影響で植物が枯れ落ちる中,その植物だけが青々と芽吹いていたのだ。
しかも,その周辺は不思議と空気が澄んでおり,マスクを必要としない環境に変化していた。過酷な環境で成長し,自らが生きられる空間を作り出す芽に励まされたイーデンは,周囲の荒れ地を整備してアジトを作ることを決意。ゴミ山と腐った水たまりをかき分け,人が生活できる環境を構築していくことになる。
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ゲームの基本は,ボードに置かれた同じブロックを合成(マージ)して,目的のブロックを作り上げていくことだ。各ブロックにはレベルが設定されており,同種かつ同レベルのブロック同士をマージすると,上位の同種ブロックを生成できる。
例えば小さな芽をタップすると,レベル1の「酸素ブロック」がボード上に出現する。酸素ブロック同士をマージすると,レベル2の酸素ブロックが生まれ,レベル2同士をマージするとレベル3が,レベル3同士をマージすると――。といった具合に,上位のブロックを作りだせるのだ。
そうしてミッションで指定されたブロックを完成させれば,物語を先へと進められる。
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ただし,ボードの広さには制限があり,新たなブロックを生み出すにはエネルギー(いわゆるスタミナ)が必要になる。そこまで細かな計算が要求されることはないが,不要なブロックを作っていると無駄になってしまうので,ある程度は計画的に目標のブロックを作らなければならない。
ゲームが進むとブロックの種類が大幅に増え,1つのオブジェクトから複数種類のブロックが出ることもある。不要なブロックをすべて消去すると損失が大きいので,スペースを確保してあとのためにとっておくのも悪くない。
![]() ボードの外周にはブロックが埋まっており,対応するブロックを用意すればスペースを広げられる。ミッションをこなすついでに,必要なブロックを作っておこう |
![]() 雷のアイコンが付与されているブロックは,タップすると新たなブロックを生み出してくれる |
なによりありがたいのは,完全に自分のペースで遊べるということだ。
本作には,ほかのプレイヤーと競い合う要素がなく,目前の課題に黙々と取り組んでいける。体験としては,散らばった部屋を掃除したり,バラバラになった書類を整理したりしている感覚に近い。
人によって掃除や整理の手順が異なるように,マージパズルにおける楽しみ方もそれぞれ。最終的に目標が達成されれば誰にも文句は言われない。時間制限なども存在しないので,ゆったりと自分なりの手順でゲームを進めていこう。
![]() コインや宝石を使えば,特定のブロックを直接入手できる。ボードの都合でどうしても作りにくいブロックがあったら活用してみよう |
![]() レベルが上がるとエネルギーや各種リソースを獲得できる。経験値がたまったら任意のタイミングでレベルを上げられるので,エネルギーが無駄になることはない |
作業に向き合う地道さと,それをストーリー表現に組み込んだ独自の物語が最大の魅力
「マージサバイバル」には,同じジャンルのほかのタイトルにはない独自の魅力がある。それが,パズル要素を用いたストーリー表現だ。
先述のとおり,本作はかなりハードなポスト・アポカリプス世界を舞台としたタイトルであり,主人公のイーデンは何か特別な力を持っているわけでもない。このため,とにかくマンパワーが足りず,1人で大量の仕事をこなさなければならないのだ。
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この作業は地道なもので,パズルのブロックとして出現するアイテムも「軍手」「工具」「シャベル」といったツール系が多い。それらをせっせと集めていくこと自体が,地道な仕事をこなしていくイーデンの姿に重なっていく。
ひとまとまりのミッションを達成すると,アジトが少しずつ綺麗になっていく。ゴミと汚水にまみれた場所に土が見え,しばらくすると雑草も生えはじめる。最初はかなり地味に感じられるが,広い空間を整備できたときの達成感はなかなかのものだ。
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またマージパズルの仕組みは,キャラクターのバックボーンを掘り下げる表現としても用いられる。本作には「切手」と呼ばれるアイテムがあり,キャラクターに対応する切手を集めると「キャラクターストーリー」が解禁される。
キャラクターストーリーでは固有のボードが展開され,そこでミッションを進めることで過去が明らかになっていく。それぞれの記憶の中で,どんなブロックが用いられ,マージによってどう変わっていくかも,しっかりとキャラクターの物語に紐付いているのが見どころだ。
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物語に織り込まれる世界観の表現もよくできており,言葉の端々から世界の過酷さが伝わってくる。略奪者を単なる悪役として描くのではなく,敵対する立場の人物からも思想や事情が垣間見える。物語やキャラクター自体が,ゲームを進めるモチベーションになるクオリティを備えているのだ。
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マージパズル以外にも,多彩な遊び要素がある。アジトの周辺にある土地を探索してアイテムを探し出したり,ミッションを達成してパズルピースを獲得して絵を完成させたりと,さまざまな角度の“味変”が用意されている。
それらの報酬として,高レベルのブロックが手に入ったり,大量のコインが獲得できたりするので,枝葉のコンテンツに触れていても,最終的には本筋を進める助けになってくれるのが嬉しいところだ。例によってランキング要素などはないので,自分のやりたい順に,やりたい範囲だけやればいい。
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「マージサバイバル」の魅力は,黙々と作業を進められるメインサイクルを中心に,それを最大限楽しめるように構築されたシステムとストーリーにある。誰でも達成可能な小さな課題を,少しずつ積み上げるように解決していく様子は,環境問題というテーマへの回答としてもよくできている。
誰かと戦ったり,競い合ったりせず,ただ空いた時間を軽い思考と物語で埋める。その積み上げが,大きな物語へと繋がっていく――。そんな体験を味わいたい人は,ぜひ本作に触れてみてほしい。
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キーワード
(C)2023 Stickyhands Inc.
(C)2023 Stickyhands Inc.













































